初めての刑務所生活❶
初めての受刑生活は、刑務所内の拘置支所で始まりました。
噂では、刑務所への移送まで5〜6ヶ月かかると言われていましたが、私の待機期間は7ヶ月。
いわゆる「3級への進級」も、拘置所で迎えていました。
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【進級とは】
日本の刑務所における「進級(累進処遇)」とは、受刑者の更生を促すための制度です。
刑務所内での態度や作業への取り組み、更生への意欲が認められると段階(級)が上がり、
生活上の制限が緩和されたり、特典が増えたりします。
新入受刑者は、まず優遇なしで半年を過ごします。
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刑務所への移送は、2名でバス移動でした。
一緒になった方は、覚醒剤での累犯。
迎えに来た刑務官と、仲良さそうに話していました。
「また捕まって!」
「私の工場から出所したのに!」
今思えば、この関係性って不思議だなと。
友達でもない、恩師でもない、知り合いでもない。
でも久しぶりに再会する——犯罪者と刑務官。
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刑務所に着いたのは、夕方少し前だったと思います。
身体検査、持ち物検査を終えて部屋へ。(個室)
すぐに食事を取らされ、何が何だかわからないうちに初日が終わりました。
翌日から新入指導。学力テストなどを受けました。
そしてその翌日からは「考査工場」へ。
刑務所内のルールを学んだり、人物像を見られたりする工場で、約2週間を過ごしました。
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考査工場に出ることになると個室から大部屋へ転房です。
7人部屋です。
6人部屋に7人——きつきつでした。
部屋の中では、いろんな情報が飛び交います。
累犯・初犯は半々くらい。
・炊場は、仮釈がたくさんもらえる
・経理工場も、仮釈が多い
・あの人は無期懲役らしい
・あの人はあの事件で逮捕された
・あの事件の犯人は、あの人だよ
・あの先生は……
そして必ず聞かれること——
「あなたは何をして捕まったの?」
同じ話を何度もして、盛り上がる。
狭い世界ですね。
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考査工場では、鍵のついた部屋で過ごしました。
番号の言い方を習い、歩き方を習い、
工場を決める審査会では怒られまくりました。
そんなこんなで2週間が経つと、働く工場が決まります。
私は炊場を狙っていましたが、考査期間からいきなり炊場に行けることはありません。
本当に立ち仕事が務まるのかを見るために、まず洗濯工場に入れられるのが通常の流れです。
告知のとき、「洗濯工」と言われることを祈っていました。
——そして、洗濯工へ。
ここから鍵なしの大部屋へ転房です。
2日だけ洗濯で働いたところで、呼び出し。転業告知。
「今日から炊事工場です」
部屋も、炊場の人たちがいる雑居へ移されました。
部屋の移動も,なかなか大変です。
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仮釈が多くもらえると噂の炊場。
でも、それは——地獄への入り口でした。
見事に、初犯の洗礼を受けることになります。
