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251030 琥珀めいて

今日のプレイ・リストから 375
フレッド・アゲイン..
共演:フローティング・ポインツ


フレッド・アゲイン..ことフレッド・ギブソンの経歴はすごい。貴族階級の家柄に生まれたこともさることながら、高貴な家系よりもブライアン・イーノゴッドチャイルド名付け子ということのほうが、イーノ・フリークにとっては重要。イーノ家とギブソン家は、お隣さんなんだそうです。

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フレッドが生まれた1993年、イーノは45歳でした。すでにアンビエントの大家です。その前年に11thアルバム、名作"Nerve Net"をリリースしています。翌年には、世界で最もよく聴かれたアンビエント、Windows95の起動音を作曲しました。

ピアノを始めた年齢は定かではありませんが、フレッドは早くも8歳の頃からデジタル・レコーダで作曲をしていました。ギフテッドだと思って、イーノは先達メンターとして導こうと思ったのでしょう。彼が16歳の時から、スタジオで一緒に過ごすようになります。ちょっと早すぎるから、還暦を超えて少し焦っていたのかもしれません。

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しかし、フレッドの才能は急激に開花します。ロジック・プロというイーノが使うソフトに精通します。6週間寝ずに100曲も音響スケッチを作ったこともあるそうです。クラシックとヒップホップを融合した、90分もの壮大な電子交響曲を作成するまでになりました。

2014年、18歳のフレッドは正式にプロデューサーとして迎え入れられます。イーノ・ハイド2枚のアルバムを制作したときです。

フレッドはその時の思い出に、面白いエピソードを語っています。ハイドがギターを弾いている後ろからイーノが忍び寄り、やおら手に持っていたマッサージ・ボールでギターを叩き出したそうです。フレッドは周囲を落ち着かせ、その音をマイクで拾い続ける役でした。

The real goal is to listen with the innocence of any person who’s not thinking about anything other than how that thing sounds.
本当に目指すところは、音そのもの以外をまったく考慮に入れずに、純真になって音を聴くことだ

https://www.soundonsound.com/people/fred-gibson-aka-fred-again

イーノはデビューした頃から、自分は音楽家ではないと言い続けています。音楽教育を受けたことがありません。だから、イーノにできることは、無心に音に耳を傾け、そして、自由な手法で音にアプローチすること。音に対する子供のような純粋さを、ときに音楽家は忘れてしまいます。フレッドは音楽家ではないイーノから音楽の極意をさずかりました。

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2015年、22歳でルーツ・マヌーヴァのアルバムをプロデュースしてから、フレッドの快進撃が始まります。2019年に発表されたイギリスのNo.1シングル曲の1/3に関わっていました。2020年にはブリット・アワードや、コロナ明けの2023年にアイヴァー・ノヴェロ賞、2024年にはついに自作でグラミー賞など、主な賞を獲得してきました。

若く、力強くなったイーノ。12月に本曲を含むアルバムが発表されます。2025年の1枚を選ぶのはそれを聴いてからにします。

https://spotify.link/U9AzEEetSXb