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ことだまの祈り 特別編  「月あかりの贈り物」

こんにちは。作者の水琴(みこと)です。
たくさんのフォロー・スキをくださって、本当にありがとうございます。

誰かが読んでくれている。待ってくれている。
そんなあたたかさを感じることができて、今すごく嬉しく幸せです。

感謝の気持ちを込めて、
今日は  ちょっとやわらかな特別編をお届けします。


仕事帰り、なんとなく寄った雑貨屋さんで目に留まったのは、
淡いブルーの月のかたちをしたブローチ。
ひと目見て「透月に似合いそう」と思ってしまった。
それが嬉しくて、くすぐったくて――
私は 箱に入ったブローチを、そっとバッグにしまう。

「次に会うとき、渡そう」

そう決めて、夜を待つ。

その夜、月が優しく差し込む静かな窓辺で、透月がいつものように立っていた。
けれど、私が言葉を口にするよりも早く――

「心乃、誕生日 おめでとう。」

透月がくれたのは、小さな箱。
開けると、中には月明かりみたいに光るペンダントが揺れていた。

「えっ……私も、あげようと思ってた……!」

慌ててバッグからブローチを取り出す。
ふたりの手の中に、まるで同じ気持ちが宿っているみたいで、思わず顔を見合わせて笑ってしまった。

「……ふふ、なんか、すごいね。考えること一緒だ」

「本当に。君の光が、ちゃんと届いてる証拠だね」

透月はそっと、ブローチを手に取った。
ふれることはできないはずなのに、その指先がぬくもりに満ちて見えた。

「ありがとう…。贈り物なんて、初めてもらったよ。
心乃がくれた宝物、大切にする。」

「透月の魔法のペンダント、だね。すごく…嬉しい。
 私 毎日つけるね。」

その夜、ふたりは何度も笑って、何も起きない幸せを抱きしめた。
心にやさしく残るひととき。
私は願う。
ずっとこのときが続いてほしい、と…。

“ありがとう”を形にした、ふたりの贈りもの。
それはこれから先の未来を照らす、あたたかな光を灯している――。

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瑞葉 水琴|居場所を紡ぎ、運命を哲学する心界ファンタジー作家 最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます😊 これからも物語や絵本を紡ぎ続けるために、サポートしていただけたらとても嬉しいです🌿 いただいたチップは創作費として大切に使わせていただきます☺️