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風を治すクスリ #毎週ショートショートnote

 しんちゃんはお医者さんが嫌いだ。具合が悪い時も『病院はキライ。注射はイヤ!』すっかり臆病風に吹かれている。お母さんはそんなしんちゃんをはげましはげまし、『お医者さんの帰りにおやつを買ってあげるから』と言ってなだめすかして連れていく。お医者さんではいつも大泣きだ。だけど帰りに屋台でたこ焼きを買ってもらうと、途端に機嫌は元通りになる。『よく効くクスリだね』とおじいちゃんも苦笑いだ。
 しんちゃんのお父さんは、近頃ご機嫌ななめ。『不景気風にやられてどうしようもないなあ』そう言って毎晩お酒を飲んでばかりいる。そのせいかお母さんとケンカすることが増えた。『近頃二人に隙間風が吹いてるのよ』おばあちゃんはそう言うけど、しんちゃんにはよくわからない。『お母さん!おなかがすいたよ』そしてしんちゃんは大声で「お腹のへるうた」を歌う。それを聴いて家族はみんなニコニコだ。しんちゃんの元気は家族のクスリ。みんなで一緒に『いただきます』。
(410文字)

たらはかに様の企画に参加させていただきます。
 最近暗い話ばかり書いていたので、明るいのを書こうと頑張ってみたのですが、よくわからない作品になってしまいました。こういう感じの作品ではとてもお上手な方が何人か思いあたります…。お恥ずかしい限り。書いているうちに阪田寛夫さん作詞の「お腹のへるうた」を思い出して入れてみました。歌詞の引用はいたしませんでしたが、みなさまぜひググって聴いてみてくださいね。ほっこりしますよ。



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