隕石の伯父さん #毎週ショートショートnote
ある田舎町の少年
まだ、心臓がバクバクしている。なんであんなことやっちゃったんだろ。町の科学館の目玉の隕石をイタズラですり替えようとするなんて。よっちゃんが 「あの隕石って本物?あんなのその辺にある石だろ。こっそり他の石と入れ替えても誰も気がつかねえよ」とか言うから、つい調子に乗っちゃった。それにしても学芸員のおじさん、すげえ怖かった。普段は小声だし、何を言ってるのかよくわからないのに。泣いて謝ったら許してもらえたけど、親にバレたらイヤだな。
学芸員の秘密
まだ、心臓がバクバクしている。とにかく捕まえる事ができてよかった。それにしてもあのガキ共、いつの間にショーケースの鍵を持ち出したんだ。アレを持ち出されて騒動になったら、見つかった時に偽物だとバレてしまう。実は随分前にうっかり鍵をかけ忘れて盗まれたんです、なんて今さら言えない。ただの溶岩を代わりに置いていたことも。俺もまもなく定年。この秘密だけは絶対に守らないと。
(了)(410文字)
たらはかに様の企画に参加させていただきます。
