母親になれたのは、私ひとりの力じゃなかった話
先日、職場でこんなことを言われた。
「そんなに忘れっぽくて、
よくお母さんやってこれたね」
思わず笑ってしまったけれど、
本当に自分でもそう思う。
職場では、2歩歩いたら
「あれ?何しに来たんだっけ?」
となることがある私が、
中学生と小学生
3人の息子たちを育ててきた。
今考えると、不思議でしょうがない。
赤ちゃんの頃なんて、
オムツを替えたかどうか
覚えていなかったり、
何時にミルクをあげたのか
分からなくなったり。
子育てって、とにかくやることが多い。
毎日目まぐるしく過ぎていって、
子供が大きくなればなったで
懇談会、個人面談、授業参観、運動会……。
たくさんの予定をこなしながら、
忘れ物をしないように工夫したり、
自分なりに仕組みを作ったりして
乗り越えてきた。
そして今、改めて思う。
私は決して一人の力だけで
子育てをしてきたわけではない。
夫は家事をたくさんしてくれる
タイプではなかった。
だから「やってくれなかったこと」に
目が向いていた時期もあった。
でも振り返ってみると、
子供たちをお風呂に入れてくれたこと。
きっと楽しみにして
やってくれていたんだと思う。
子供が2人、3人と増えていく中で、
夕飯を食べさせてくれたり、
着替えを手伝ってくれたり。
回数が少なかったことや、
自分が不満に感じていたことばかりを
数えていたけれど、
「やってくれたこと」も
確かに存在していた。
その小さな積み重ねも、
ちゃんと事実として
数えてあげたいと思った。
今は子供たちも中学生と小学生になり、
それぞれの価値観が出てきて、
ぶつかることも増えてきた。
でも、私は一人でここまで
育ててきたわけじゃない。
夫の両親や兄弟、 私の実家の家族や親戚。
たくさんの人たちに支えてもらいながら、
ここまで来たんだなぁと改めて感じる。
忘れっぽい私が、 3人の息子たちを
ここまで育ててこられたのは、
完璧だったからじゃない。
忘れないように工夫して、
周りの力を借りて、
その時その時を必死に
積み重ねてきたからなんだと思う。
まだ子育ては終わっていないけれど
「できない」ことはできない
「得意じゃない」ことは得意じゃない
自分は完璧じゃない
と周りに伝え続けて
協力してくれるサポーターを
増やしていきたい
そんなことを考えた
ある日の仕事中の出来事だった
