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「前はこれでうまくいった」が危ない。フリーランスの落とし穴。

こんにちは、井口です。

ぼくは個人事業主として、小資金でも実践できるWEB集客や販促の方法を探求しながら、日々仮説と検証を重ねています。

このnoteでは、なんとなく聞いたことはあるけれど、意外と曖昧なまま使われているマーケティング用語にフォーカス。自分で調べたり、実体験をもとにしながら、できるだけ噛み砕いた言葉でまとめています。

専門用語が苦手な方でも、「なるほど、そういうことか」と思えるような形でお届けできたらうれしいです。

頑張って書いても読まれなかったnote。原因は、文章力じゃなかった。ゼロから43日月間2万ビューに変わった理由 ➡ 続きを読む。


ところで、ふと昔を振り返ったとき、「あの頃はよかったなあ」と思う瞬間ってありませんか?

学生時代、会社員時代、あるいは独立したばかりの頃。
当時は大変だったはずなのに、思い出すとなんだか温かい。

まるで、少し色あせた写真みたいに「いい感じ」になっている。

ぼくも最近、ふと「前の職場、案外悪くなかったかも」なんて思ってハッとしました。

よくよく考えたら、忙しさに追われて毎日ヒーヒー言ってたはずなのに(笑)

この「過去がキラキラして見える」現象、じつは心理学でちゃんと名前がついているんです。

それが「過去美化バイアス」

放っておくと、過去を「都合よく」思い出してしまうことで、今の判断を鈍らせたり、現状の課題やチャンスを見えづらくしてしまうこともあるんだとか。

今回はこの「過去美化バイアス」が、ぼくたち個人事業主やフリーランスの仕事や決断にどう関係してくるのかを一緒に考えてみたいと思います。

読み終わる頃には、過去との付き合い方が少しだけ変わるかもしれません。


調べてみたら、こういうことだった!

まずは、この「過去美化バイアス」が一般的にどう説明されているのか、調べてみました。

簡単に言うと、「人は過去の出来事を、実際よりも良いものだったと思い出す傾向がある」という心理的な現象のことだそうです。

「バイアス」というのは「偏り」とか「先入観」という意味合いです。
つまり、過去の出来事に対して、ぼくたちは無意識のうちに「良いフィルター」をかけて記憶している、ということになります。

ああ、なるほど!
確かに、学生時代の辛かった受験勉強とか、前の会社の人間関係の悩みとか、今思い出すと「あの時は頑張ったな〜」とか「意外と楽しかった部分もあったかも?」なんて思っちゃうこと、ありますよね。

それがまさに「過去美化バイアス」の仕業だったとは!
ちょっと面白いですね。


例え話:引っ越しとアルバムの法則

この「過去美化バイアス」を身近なもので例えるなら、「引っ越し後の部屋と、旅行のアルバム」に似ているな、と思いました。

例えば、新しい家に引っ越した時って、前の家で不便だったことや、嫌だったこと(駅から遠い、隣の部屋の音がうるさいなど)はすぐに忘れちゃって、「あの家も、日当たりは良かったな〜」とか「あの辺りは美味しいお店が多かったな」みたいな良い思い出ばかりが残ったりしませんか?

あるいは、旅行に行った時のアルバム。
たいてい、笑顔の写真や綺麗な景色の写真ばかりが並んでいますよね。

実際には、道に迷ったり、お店で待たされたり、ケンカしたり…なんてこともあったはずなのに、アルバムの中は「最高の思い出」でいっぱい。

まるで、ネガティブな部分はきれいにトリミングされてしまったかのようです。

ぼくたちの記憶も、これと一緒で、嫌な部分や面倒だった部分は無意識のうちに薄れていって、キラキラした部分だけが残る…そんなイメージ。


個人事業主やフリーランスの僕らにどう関係する?

さて、この「過去美化バイアス」が、ぼくたち個人事業主やフリーランスの活動にどう影響するのでしょうか?

いくつか具体的な場面を想像してみました。

1. 独立当初の記憶美化:

独立する前、「会社員時代は辛かった、もっと自由に働きたい!」と思ってフリーランスになった人も多いはず。

でも、いざフリーランスになってみると、営業活動や経理、案件探しなど、会社員時代にはなかった大変さが山ほど出てきますよね。

そんな時、「あれ?もしかして、会社員時代も安定していたし、福利厚生も充実していたし、良かったのかな…」なんて、会社員時代の良い部分ばかりを思い出してしまうこと、ありませんか?

独立当初のワクワク感や理想ばかりが記憶に残って、大変だった側面が薄れがちになります。

これにより、現状の課題を見過ごしたり、新たな挑戦に踏み出すのを躊躇してしまうかもしれません。

2. 過去の成功体験への固執:

以前、うまくいったプロジェクトや、高単価だった仕事の経験があると、「あの時はこうやったら成功したから、今回も同じようにやれば大丈夫だろう!」と考えてしまいがちです。

しかし、時代やクライアントのニーズは常に変化しています。

過去の成功体験に囚われすぎると、新しい技術やトレンドを取り入れるチャンスを逃したり、市場の変化に対応できなくなる可能性が。

ぼく自身も、昔書いた記事の評判が良かったからと、似たようなテイストに固執して、新しい表現に挑戦するのをためらってしまうことがあります。

3. クライアントやパートナー選び:

以前お付き合いのあったクライアントで、色々あったけど最終的にはうまくいった、という経験があったとします。

すると、悪い印象が薄れて「あのクライアントさんとは相性良かったな」と美化してしまい、再び同じような条件で仕事を受けて、また同じ問題に直面してしまう…なんてこともあり得ます。

初めての出会いの時に感じた「あれ?」という違和感を、過去の記憶が上書きしてしまうんですね。


まとめ:過去は過去、未来は未来!

今回、「過去美化バイアス」について学んでみて、ぼくが一番感じたのは、「過去の記憶はあくまで参考、鵜呑みにしすぎないことが大切なんだな」ということです。

もちろん、過去の経験から学ぶことはたくさんあります。
成功体験は自信になりますし、失敗体験は次の糧になります。

でも、記憶というのは意外と曖昧で、都合よく書き換えられてしまうものなんだと知ることで、より客観的に自分や周りを見つめられるような気がします。

特にぼくたち個人事業主やフリーランスは、常に自分で判断し、自分で決断していく必要があります。

過去を美化しすぎると、現状の課題から目を背けたり、新しい挑戦をためらってしまったりするかもしれません。

だからこそ、ぼくたちは意識的に「あの頃って、本当にそうだったっけ?」と立ち止まって考えてみることが大切なのかもしれません。

あなたも、心当たりがあったらぜひ一度、自分の記憶のアルバムをそっと開いてみてください。

今この瞬間の自分にとって、何が一番大切なのか、見つめ直すきっかけにしてみてはいかがでしょうか。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この記事が「なるほど、そういうことだったのか!」という小さな気づきや、あなたのアイデアのヒントにつながっていたら嬉しいです。

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