モーツァルトでリラックスできない私。
人によって、リラックスできる環境って全然違う。
当たり前だけど。
音楽で言うと、私の場合、
クラシックみたいな感情の起伏がある音楽よりも
打ち込まれた機械音の方が圧倒的に集中できる。
もちろんクラシック音楽は、美しいと思う。
ベートーヴェンの月光を初めて聴いた時は
感動したもんね。
だけど、仕事しよう〜ってなった時に選ぶのは
やっぱり機械音。車運転する時も歌謡曲か機械音。
最初は単なる好みだと思っていた。
なぜなんだろう?と思って調べ始めたら、
思っていた以上に面白かった。
今のところ、私なりに納得できた理由は3つある。
一つ目は、脳は常に「次に何が起こるか」を
予測しながら情報を処理しているという考え方。
人が演奏する音楽には、テンポや強弱、
間など細かな揺らぎがある。
その変化を脳は無意識に追いかけ、予測し続けているらしい。
一方、グリッドに沿って打ち込まれた機械音は規則性が高く
次に何が来るか予測しやすい。
そのため音そのものの処理に使うエネルギーを抑えやすく、
思考や作業に認知リソースを回しやすい可能性があるそう。
なるほど。
二つ目は、音響的マスキングという考え方。
一定の周波数帯を持続的に鳴らす音は、
周囲の不規則な雑音を感じにくくする働きがあるらしい。
ホワイトノイズやピンクノイズが
集中用として使われるのも、この考え方に近い。
youtubeでもよくある作業用EDMとかは
これで説明できるのかもしれない。
だから私にとって機械音はBGMというより、
外のノイズから脳を守る壁のようなものなかな〜と。
三つ目は、音の感じ方にはかなり個人差があるということ。
音楽療法や感覚処理の研究では、
同じ音でも心地よく感じる人もいれば、
情報量が多すぎて疲れてしまう人もいることが知られている。
アコースティックな揺らぎに安心する人もいれば、
逆に刺激が多すぎると感じる人もいる。
私は耳がかなり敏感で、
人の咀嚼音はもちろん(これは誰でもだろうけど)
ネイルをした指でスマホをタップする音、
キーボードを打つ音、
靴音なんかもすぐに気になってしまう。
だからこそ、感情を乗せてこない
ドライで規則的な音の方が、
神経が落ち着くのかもしれない。
機械音や電子音が好きな理由は?と聞かれたら
今となってはそんな説明になるのかも。
ここからは当社調べというか、
我が家の話になるのだが、
さらに面白いなと思ったのは、
うちの夫は機械音が不快で仕方ないらしい。
揺らぎがないのが気持ち悪いと言う。
ここから先は完全に私の仮説。
もしかすると、人は自分の脳の情報処理の
クセに合わせて、外側の環境を無意識に
調整しているんじゃないだろうか。
私は感覚も思考も情報量が多くなりやすいタイプだから、
外側に予測できる規則的な音を置くことで、
脳全体の負荷を下げているのかも。
一方、夫は普段から情報処理がとても安定している。
だから機械音のように変化の少ない刺激よりも、
自然な揺らぎがある音の方が
心地よく感じるのかもしれない。
もちろん、このあたりは
私たち夫婦を見ていて思っただけで、
今のところ裏付けがある話ではない。
モーツァルトがBGMに最高だ!とか
バッハが最高に脳に良い!とか
そう言う情報を聴いてはCDを買っていた若い頃だけど
ぐぬぬぬ、だめだ、全く仕事が捗らん。
で、やっぱ無理〜って
ケンイシイや、電気グルーブやら聞いてたもんな。
頭の中が多動気味に暴走し始めるタイプの私にとっては
規則性のある電子音は心地よくてリラックスしかしないんだよな。
社会的にこれが正解。
みんながこれを求めてるからこれがいい。
はあんまり私には当てはまらなくて
音楽もその一つかもしれない。
自分を知るってやっぱり大事。
っていっても、多分おんなじように感じている人が多いから
ultraみたいなイベントも大成功してるんだろうけど。
