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大阪・北海道デパ地下探訪記と「チコちゃん」に学ぶデパ地下の歴史と発展 (元教授、定年退職294日目)

「デパ地下」という言葉には、私にとって心躍る響きがあります。地元はもちろん、出張先でも頻繁に訪れる場所です。特に退職後は時間にゆとりができたため、時折デパ地下に立ち寄ってお気に入りの食材を買い求めるのが楽しみの一つとなっています。デパ地下は、スーパーやコンビニとは一線を画し、上質な品質と厳選された食材、有名シェフ監修のお惣菜などが楽しめる特別な空間です。活気に満ちた雰囲気が、訪れる人々に高揚感と満足感を与えてくれます。


大阪のデパ地下事情: 個性豊かな地下グルメ

大阪は、デパ地下文化が特に発展している地域です。例えば、梅田(大阪駅)周辺には、阪急、阪神、大丸といった百貨店のデパ地下があります。また、ルクアやグランフロント大阪にも地下食料品街があります。多くの百貨店では、1階は化粧品やブランド品、中層階は衣料品、最上階はレストラン、そして地下に食料品売り場やイートインコーナーが配置されています。

興味深いのは、大阪のデパートはそれぞれ独自の特色を持っていることです。阪神百貨店は比較的庶民的な雰囲気で、名物のイカ焼きなどの軽食コーナーや、全国駅弁大会が開催されることで知られています。一方、阪急百貨店は高級なイメージが強く、贈答品選びに適しています。ルクアには他では手に入りにくい珍しい食材が多く揃えられており、軽食コーナーの代わりにレストラン街が充実しているのが特徴です。


札幌駅前「エスタ」でのデパ地下巡り

数年に1度学会などで訪れる札幌のデパ地下は、他の地域とは異なる個性を感じさせます。札幌駅直結の「JR タワーホテル日航」に宿泊することが多いのですが(駅からのアクセスが良く、温泉があるのが決め手です)、周辺には多くのデパ地下があります。中でも、かつて目の前にあったエスタ(2023 年に閉館)は最も身近な存在でした。10 階には北海道の有名ラーメン店が集まる「札幌ラーメン共和国」があり、その帰りに地下に立ち寄った時に充実した大食品街があることに気づきました。(下写真もどうぞ)

左写真:左から札幌駅、JRタワーホテル日航、エスタ。右写真:札幌ラーメン共和国(注1)

ホテルからはエレベータで行けるほど近いその食品街には、これまで見たことのない北海道ならではの名産品が豊富に揃っていました。散策していると、名前だけは聞いたことのある「サザエ食品」のおはぎや、大きな花豆の入ったお赤飯(食べてみると、なんとほんのり甘い!)、豊富な海産物など、目移りするばかりでした。札幌には名店が多いので、友人や学生たちとの会食ではそうした店をよく利用するのですが、予定のない夜にはエスタのデパ地下でお惣菜を買い、ホテルでゆっくりと過ごすのも楽しみでした。札幌駅には他にも大丸や丸井今井の百貨店があり、それぞれ異なる魅力を持っています。


「チコちゃんに叱られる!」で知る、デパ地下の歴史と発展の秘密

NHKの番組「チコちゃんに叱られる!」で、「デパ地下の歴史と発展」に関する特集が放送され、その中で「なぜデパ地下ができ、そこで食料品を売るようになったのか」がテーマでした(タイトル写真:注2)。その答えは、「以前は、デパートが土足禁止だったから!」というもので、大変驚きました。昔、デパートは呉服系や服飾雑貨を主力商品で、呉服店の習慣から床には畳が敷かれており、建物内は土足禁止でした。入り口には下足番がいて、客は履物を預けていたのです。その履物置き場として使われていたのが、地下フロアでした。時代とともに土足入場が可能になると、空いた地下フロアが食品や生活必需品売り場として活用されるようになりました。幸い、地下には水やガスなどのインフラが整っていたことも一因だったようです。(下写真もどうぞ)

老舗デパートは元呉服店が多く、床には畳が敷かれており土足禁止だった(注2)
入り口には下足番がいて客は履物を預けていた(注2)
初期のデパ地下(注2)


さらに、デパ地下がその後大きく発展した背景には、いくつかの要因がありました。

・地下鉄の普及:1930 年前後から地下鉄が開通し、路線拡大のためにデパートの前に駅が建設されるようになりました。駅の建設費用をデパート側が負担することで、地下鉄は路線延長を、デパートは集客力の向上を実現しました。(下写真もどうぞ)

地下鉄の普及が発展した要因の一つ(注2)

・男女雇用機会均等法の成立:働く女性の増加に伴い、人々のライフスタイルが時間的制約を受けるようになり、仕事帰りに手軽にお惣菜を買って帰るという習慣が広まりました。

・バブルの崩壊:デパートの食料品は比較的高価ですが、高額なブランド品に比べれば手が届きやすく、満足感を得られやすかったため、需要が伸びました。

今やデパートの売り上げの3割近くになる(注2)


このような理由があったとは、知りませんでした。最近はテレビなどでもデパ地下の特集が多く、一大ブームが巻き起こっているように思います。先日、クリスマスイブに千里中央の阪急百貨店に行った際には、驚くほどの混雑でした。店員さんによれば、次に混雑するのはバレンタインの時期だそうです。


今日も少し時間があるので、この後デパ地下に立ち寄り、何か美味しそうなものを買って帰ろうと思います。それでは、また。


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注1:Wikipedia「JRタワー」「札幌ラーメン共和国」より
注2:NHK 番組「チコちゃんに叱られる!:デパ地下の歴史と発展」より


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