あつ森事件簿 パッキー殺人事件
第一話 平和な島で殺人事件!?



たぬきちさんは島のまとめ役!頼りになるなぁ!

ちょっと前に移住したお友だちが不参加なのです。


きっと恥ずかしがり屋さんなんだ。寂しいだろうなぁ。



果樹園で小人さんが騒ついているぞ?
島のはずれで事件があったみたい。

第二話 勝手に名探偵!





フランク「ちがうよ」

ベアード「いいえ。それよりお茶しません?」

僕「ダメだこりゃ」

僕はしずえさんに相談をしました。

しずえ「誰だってそう言いますよ」


しずえ「やれやれ」
第三話 名探偵、大捜査線!


パッキーには双子の兄・テッキーがいるんだって!
よし、テッキーに会いに行こう!

僕「えー!?クソ兄貴だったー!!」

僕「ん?」

僕は気づきました。
お兄ちゃんは泣いてることに。

僕「ドンチャンって誰?」
テッキー「お前らのお友だちだよ」
移住したばかりの住民、その名がドンチャンでした。

ついに犯人を見つけたゾ!!」




僕「!?」
第四話 名探偵、絶体絶命!







ドンチャン「いらん」
僕「がーん」


僕「なぬっ!」

僕「!!!」
第五話 島に歴史あり


ドンチャン「この島の近海にキノコ王国があるだろ?・・・」

何度も討伐したがクッパは懲りずにキノコ王国を襲った。



しかし彼は大きな問題にぶつかった。労働力不足だ。


僕「グサッ!ハナタレって言わないで!」

貧しい島から大勢のこびとが職を求めてこの島に押し寄せた。




僕「!?」
第六話 パッキーの真相






テッキー「弟よ!ついに青帽子だ!あと一つで公務職だ!!」
パッキー「うん!もう少しで城内で働け、うぐっ…!」

パッキー「な、なんでもないよ、お兄ちゃん…」
働きすぎたパッキーは激しい腰の痛みを抱えていた。
肉体は限界に近づいていた。

パッキーは焦った。
一刻も早く安定の公務職に就く必要があった。

パッキー「もうこの手しかない…!実績は十分に積んだはずだ…!」


第七話 小さなパッキーの 大きな痛み




住民会議は会議と名ばかりのお茶会で、ろくに議論もせず与太話をしていた。

パッキー「!?」

一同「お任せしまーす♪」


裁判で労働力にならないと判断された小人は






彼はもう一歩も歩くことができなかった。

振り荒む雪に凍え、このまま凍死する己の姿が脳裏をよぎったその時、

第八話 紅いのパッキー





ドンチャンはボロボロのパッキーと出会った。



ドンチャン「この女神像は自由と平等の象徴だ」

その教えは過酷な生い立ちのパッキーにとって、身が震えるほど感動するものだった。

労働服を捨て、真っ赤な服に身を包んだのだ。

パッキー「女神さま、私に自由と平等を」

パッキー「動く?」




パッキー「!!」
第九話 さよなら パッキー


パッキー「みんな!選挙をしてもらおう!この暮らしを変えるんだ!」

しかし小人たちは聞く耳を持たなかった。
妙な波風を立たさないで欲しい、彼らは変化を恐れていた。

テッキー「自分の努力不足をたぬきちさんのせいにするな!」
パッキー「お兄ちゃん…」


方針を変え、住民に訴えることにした。
住宅街でビラを撒いたのだ。


僕「なにか聞こえるなぁ、ハエかな?うーん、むにゃむにゃ。」


第十話 無知の罪


ドンチャン「現場にヤツの痕跡があった。」
僕「そんな…」

お前らの怠惰心がパッキーの身と心を苦しめたんだ。」


無関心だったんだ。」

僕「ギクッ!」

それを放棄し、たぬきちに全権を委ね、ひとつの責任も背負わずスローライフだと?
よく聞け」



ドンチャンは小人さんの居住区に家を建てていました。




僕「えっ!?」
第十一話 名探偵やーめた


そりゃ僕の力で島が変わったら凄いよ…

ぼ、僕なんかがそんなカッコいい偉人さんになんて…

そんなわけで僕は名探偵改め、改革家になりました!
ドンチャン「まずは仲間集めだ」
僕「よっしゃ!」





皆んなに勇気をあたえられたぞ♪

第十二話 我らの道




「チャンスは今晩だ」


一同「おぉー!!」

ドンチャン「まずはたぬきちに制裁を与える。あいつはパッキーを殺したんだ。放っておくつもりか?」













たぬきち「ふーん」
第十三話 雨、出陣。



ドンチャンの合図で小人の軍勢は一気に城へ駆けました。

僕「う、うん…」











第十四話 これは訓練ではない


皮肉なことに小人同士の合戦です。



















ガーン






第十五話 たぬきち裁判






しずえさん「たぬきちさんが犯人!?」




ピーチ姫「皆様ごきげんよう。先日、しずえ様から御島の報告を受けました。」



人権の軽視とそれに伴う治安の悪化は断固として見過ごせない問題です。」


御島のファイヤーフラワーは種子を含めて、すべて我が国に所有権があると協定書に明記されています。
これは我々の海域の安全保障を脅かす重大な事態です。」















黒小人「この騒動で警備が手薄になってる間に何者かに強奪されました!」

第十六話 我らの怒り


リーダー「ファーザー!」



島ごと吹き飛ばすつもりか?」








僕「ど、どうしたの!?」

僕「えぇぇえ!!!!?」

第十七話 生きてるって感じ



降りしきる雨も虚しく七日七晩、火が消えることはありませんでした。

ドンチャンは姿を消し、避難した住民は戻らず、小人さんは全滅しました。


わからなかったのです。
なんでも人任せにしてきたから、
自分で決断ができなくなっていました。

なぜ泣いてるのかもわかりません。
勝手に涙が溢れるのです。

自分の心も見失いました。

自分のことがわからないのに泣いてるのは本当で、


島は死んでなかったのです。

僕は胸が震えました。
少しだけ心が戻った気がします。

自分の力でやってみます。

自分の食べ物は自分で作る。
そんな当たり前のことも、今の僕には大事業に思えるけど。

だからもう、


◆制作後記◆
最後までご覧いただきありがとうございます。これは僕の6年間の遊びの記録になります。
2020年、コロナ禍で緊急事態宣言が発令された時にはじめてゲーム機を購入し、「あつまれ どうぶつの森」をプレイしました。多くの人がそうであったように僕もまた、このゲームが鬱蒼とした現実社会からの逃避先になり、心が救われました。
自分の島で起こる出来事を想像しながら島クリをし、アプデで家具やキャラクターが増えるごとにその世界が広がっていきました。マリオ家具の実装、新規住民ドンチャンの追加、カイゾーさんのリメイク、そして二月の大型アプデでの夢の島の実装。あつ森の歩みと共に拡大した妄想の産物です。
物語は移民問題を取り扱っています。ちょうど昨年(2025年)の参議院選挙の争点にもなっていましたが直接関係はありません。
それよりも2021年、名古屋の出入国在留管理局に収容されていたスリランカ国籍の女性ウィシュマさんが、十分な医療を受けられず死亡した事件に、この国の安全圏に暮らす一人としてショックを受けたことが色濃く反映されています。とはいえウィシュマさん事件を俎上にあげる意図もありませんでした。
自分でも作ってる途中で彼女の事件を思い出しました。ずっと罪悪感のようなものが意識の中にあったんだろうなぁ、と己を省みています。
小人たちが反乱を起こす動機は、労働環境や権利の改善で十分だったのですが、宗教的なモチーフを含みました。
自分が好きな映画『マッドマックス 怒りのデスロード』のウォーボーイズと、ウォーボーイズのモデルである大日本帝国のカミカゼ特攻、それにヨン・サンホ監督の作品群にみられる宗教団体の暴走もあります。
信仰や愛国心で結ばれたコミュニティは暴走するとタチが悪い、って意識が自分の中にあるのでそうなっていきました。
たぬきちには制裁を与えねばなりませんでしたが、暴力で解決したくなかったので裁判所で決着をつけました。とはいえ大国の一方的な正義に裁かれるのも不快なのでピーチ姫も問題のある人物にしました。ドンチャンも小人を利用してるフシがあるから笑顔で終わらせたくない。この争いに勝者はナシ!ってなわけで全部ぶっ壊すことにしちゃいました。ちゃぶ台返し〜♪
いくつかルートは考えましたが納得いかなかったのでこうなりましたー。
最後の展開は『新しい町 / T字路s 』という曲をイメージして作りました。町の復興を力強く歌った大好きなブルース曲です。
兎にも角にもとても楽しい時間でした。ありがとう!どうぶつの森!!いつか新作が出る日を楽しみにしていまーす!!
