マルセイユで聴く戦場のメリークリスマス
今週はマルセイユにいます。
これからマルセイユからバルセロナへ帰るバスを待っています。
帰る前に魚介類を揚げた盛り合わせとビールをいただきました。どれもとても新鮮でレモンを絞って口に放りこむ。そして、どれもシンプルだけどうまいわけです。

マルセイユのメイン通りであるポール通り。
ヨットハーバーを目の前にしたこの通りには、広いテラスを有したレストラン群が立ち並びます。
この一帯のレストランは、観光客で賑わっていますが、おそらく値段の差こそあれどこもそれなりに美味しいのでしょう。
その裏手にも大衆食堂やカフェがちらほら。「WOOD」という店名の小さなレストランもタラを使った料理が大変美味しかった。
何より最後に食べたレモンのデザート(ポストゥレ)がこれまた美味しかった。
どれもそれなりに美味しい料理ばかりで世界的に言えば、食文化の戦闘能力が高い日本人からすると、ヨーロッパ全体の食文化はかなり低いと位置づけておりましたが、そこはそれなりにお金をだすと美味しい料理が食べられることを再認識。
マルセイユだってパティシエの国フランスなんだもんでして、やはりデザートの戦闘能力はかなり高いのでした。スペインよりやはり高いかな?
カフェやパンに関しては大衆向けのお店しか行っていないのですが、まぁバルセロナと同等でした。パリは違うのかも、知らんけど。
いろいろ3日間でマルセイユの食を堪能し、サイクリングで海岸沿いを走り、ワインとチーズを、楽しんだ旅でした。

何より思い出深いのは、マルセイユのノートルダム・ドゥ・ラ・ガルド寺院からの日の出。

ノートルダム・ドゥ・ラ・ガルド寺院はあまりに良すぎて2日続けて早朝に行きました。日曜日はミサにも参加することができて、早朝から集まる地元の人々の中で唯一の東洋人だろう自分が後ろから拝聴しておりました。礼拝堂は穏やかで慈愛の空気を内包する空間で、これまで訪問したどの教会の中でも気持ちが良かったと思います。

俗に言う寺院を覆うバイブスが安心感を纏っているというか、丘の上という立地条件も、360゜マルセイユの海と街が見渡せるのもすべてが最高でした。
また、「マルセイユの東大寺」と勝手に命名したマルセイユ大聖堂もイスラム圏文化の影響を受けただろうモスクのような建築と装飾。高い天井と広い空間。そして何より興味深いのが日本の寺院によく置いてある厄除けの煙を頭につける場所のような類似する形の祭壇が、大聖堂とその他のエリアにも鎮座していた。

日本の寺院にある厄除けの煙を纏う場所とこうしたローマカトリックではないカトリックの様式のマルセイユのようなカトリックはなにか繋がるのだろうと思いますね。
そもそもユダヤ教にも鳥居や神輿があるように形を変えて仏教(神教)とも融合したのかもしれない。宗教で似てくる祭壇や神具は興味深い。
どっちが先かはさておき、宗教間でも歴史的にコピる、模倣するのは当たり前にあったんだろうなと改めて感じます。
いろんな出逢いに恵まれた束の間のマルセイユの一人旅はとても清々しいものでした。もちろん、治安面で気をつけないといけないエリアや時間はもちろんあるだろう(ATMが破壊されてた)し、機関銃もった軍隊風の迷彩柄の警察グループで街の至るところで闊歩する街なのは確かです。
ただ、普通に気をつけていれば問題ないし、それ以外は本当に過ごしやすく気の良いのんびりした人が多い。フランスだけどフランスとイタリアを2で割ったような街。
ジュリアン広場を中心としたアーティスト精神とヒッピーカルチャーがグラフティやマルシェという形でしっかり生活に根ざしている気骨も感じられたり。

いずれにせよ、マルセイユは本当に気持ちの良い街でした。おおらかさと清々しさ、独特な地形を活かして海岸沿いをサイクリングするアクティビティ。新鮮な魚とワイン。フレンドリーなやつら。
今回、魂が喜ぶことをもっとしていこうと心から思えた時間でした。
小難しいことはいいからとりあえず面白そうなことに手を出してみるってことですね。
この街はコンパクトで、自然と人がうまく調和してて、うまい海の幸と、ボヘミアンな空気が集積する他のどこにもないユニークさがありました。
またいつか来たいマルセイユ。
最後に、マルセイユのスターバックスで流れてきた戦場のメリークリスマスは暖かく静かな時間を演出してくれました。
次回は、ニース、カンヌ、モナコと足を延ばしてもいいかもしれませんね。
これからも太陽と海があるほうへ

