3分SF:noteでホットサンドメーカーを売る方法!(ホットサンド星)
青白い朝の光が、窓の向こうの丘を柔らかく照らしていた。
僕はゆっくりとベッドから起き上がり、キッチンに向かう。
ここはまだ、僕の家…なのだろうか。
窓の外には、見たこともない形の塔や、空に浮かぶ不思議な船がちらりと見える。
今日の朝ごはんは、ホットサンドだ。
チーズとハムを挟んだ、ただのホットサンド。けれど、この小さな四角の中には、僕の冒険のすべてが詰まっているような気がするのだ。
コトンコトン、と僕がチーズとパンを切る音に合わせて、向こう側から小さな声が聞こえた。
「おはよう、準備ができたんだね!?」
見ると、キッチンの隅に、あの寓話の谷から飛び出してきたような小さな生き物が立っていた。頭のてっぺんに緑の長い毛がひょろっと伸び、目は丸く、高い屈折率と分散率による光の屈折、ダイヤモンドのブリリアンスのように光っている。
「えっと…君は誰?妖精君かな?」と僕は聞いた。
「名前はペルル。君のホットサンドの香りに誘われてやってきたんだ」
僕は不思議に思いながらも、バターを塗ったパンをホットサンドメーカーに入れた。すると、ペルルがぴょんと跳ねてホットサンドメーカーの横に飛び乗る。
「ねぇ、知ってる?ホットサンドは、時間を超えるんだよ」
僕は思わず笑った。
「時間を超える…?それは知らないし信じられないな。冗談だろう?」
しかしペルルの目は真剣そのもので、空気が少し震えているように感じた。
ホットサンドメーカーの中でパンがじゅうじゅうと音を立てる。
すると、香ばしい匂いがふわりと部屋を満たし、窓の外の景色が少し揺れた。
窓の向こうに、まるで鏡のように、別の世界が姿を現す。

「これは…」僕は息を飲んだ。
「できかけのホットサンドが、二つの時間をつなげているんだよ」とペルルが囁く。
ホットサンドメーカーの扉を開けると、パンは黄金色に輝き、中のチーズがとろりと溶けている。
僕の手がパンに触れたとたん、世界がゆっくりと回転し、次の瞬間には僕は丘の上に立っていた。
「ここは…どこだ?」
目の前に広がるのは、宇宙のような空。
星々がひとつひとつ、ホットサンドのような小さな形で光っている。
中にはチーズがとろりと流れ、ハムや野菜が鮮やかに輝く。
「ホットサンドの星…?」僕は思わずつぶやいた。
ペルルが笑った。
「そう、ここは“サンドラ星系”。ホットサンドを作る人の想いが、形になった世界なんだよ」
星のひとつひとつに、人々の小さな夢や願いが詰まっている。
僕は歩きながら、思った。僕の小さな朝ごはんの中にも、こんなにも大きな宇宙が広がっているなんて。

「でも、なぜ僕のホットサンドだけ?」僕は聞いた。
ペルルは肩をすくめた。
「それはね、偶然。でも時に、ホットサンドは、時間と空間を超える力を持っているんだよ」
星々の間を歩いていると、突然、黒い影が近づいてきた。
「誰…?」僕は思わず声をあげた。
「私はネガティブティオン。人々の不安や悲しみが形になった者だ」
ネガティブティオンは、暗い雲のような姿をしていて、見つめるだけで胸が重くなる。
「君のホットサンドが、私たちの世界にも光を届けてくれたんだ、だからどんな形をしているのか見に来た」
ペルルが僕の手を握った。
「怖くないよ。君のホットサンドは、ネガティブに抗う力を持っているんだ」
僕は深呼吸をして、バターの黄金色に輝くホットサンドを握りしめた。
その瞬間、ネガティオンの影が溶けるように消え、周りの星々がいっせいに輝き出した。
僕は笑った。世界が、僕の小さな朝ごはんで変わった瞬間を見た。
「そろそろ帰ろうか」とペルルが言った。
僕は頷き、手を合わせてもう一度ホットサンドを見つめた。
香ばしい匂いが、現実のキッチンへと僕を連れ戻す。
気がつくと、僕はいつもの朝に戻っていた。ホットサンドメーカーの中には、温かいホットサンドが残っている。
僕はホットサンドを手に取り、かじった。
口の中に広がるチーズの香りと、ハムの甘み。
窓の向こうには、太陽がゆっくりと昇り、世界を柔らかく照らしている。
ここまでお読み頂きありがとうございました。
ハムとチーズ以外のホットサンドしかイメージできませんでした。
あなたが好きなホットサンドのグは何でしょうか?
コメントで教えていただけましたら、踊っちゃいます。
(^^♪


かわいいホットサンドメーカーで
素晴らしい朝をどうぞ、お召し上がりください。
