20250328 【悼む】坂本龍一さん
もう2年が経ってしまいます。
2023年4月に入ってからニュースで伺いましたが、ああ、とうとうお亡くなりになってしまったのか…というのが私の一言目でした。
最初に咽頭癌を得たこと~その後に内臓や肺にも転移していたこと、前年秋のOpusの収録とその記録の中でのやつれてしまったお顔、闘病やご病床にあることの報道、など以前から心のどこかでいつかそう遠くない将来にそういうことになってしまうことを覚悟していたものの、実際のご逝去のニュースによって現実を突きつけられた私は、それを「しようがないこと」として受け入れることを事実として頭ではできても、感情的にはできませんでした。
それは今もまだできていないようで、その意味ではまだ喪に服している状況でおります。今でも「噓でしょ?」「違うと言って」と訴えたい自分がまだ隅っこの方にいるのです。
まさか2年経ってもまだこんな感情のままでいるのか、自分で驚いています。諦めが悪すぎます。
ご逝去からの2年の間に様々な方々が、それぞれの側面から語るものが大量に世に出てきましたがそういったリリースのお知らせを伺うにまして、ご本人に直に接したかったという思いが募り後悔が怒涛のように押し寄せてまいります。
当時の仕事において知り得た、インタビューをしていたウェブマガジンの主宰の方々や編集の重鎮の方(この方は本当に博学でいろいろの話題を硬軟織り交ぜて豊富にお持ちです)との本当に薄く細いご縁がありましたが、それらのインタビューに丁稚としてでも同席させていただけないか無理にお願いしてみるだけでもすればよかった(120%無理な話なのですが)、など何も自分でアクションしなかったことをいまだに悔いています。
‐ ご幼少の頃から音楽/作曲を体系的に学んできたその頭脳と知識
- いろいろな音楽や音を吸収してきたその末にアウトプットするその感性
誤解を恐れずに申し上げるならば、本当にその貴重で比類のない愛おしいとまで思えるその才能を直接触れたかった、抱きしめたかったのです。
あの頭の中にはどれだけ余人の計り知れない広大な宇宙が拡がっているのか。
(何かを論ずるというようなものではなく、ただただ存在そのものを感じたかった。)
私にとっては子供の頃からずっとアイドルですし、その才能は生ける国宝だと思っていました。ご本人は嫌がるかもしれませんが、武満徹さん~小澤征爾さんから繋がる日本の音楽史の系譜を継ぐ方だったのではないでしょうか。決してドビュッシーやサティの系譜だけではないと思います。
先日から以下を観返して私なりに偲んでいます。
‐ 1996(DVD)
- Playing the Piano /05
‐ UTAU w/大貫妙子さん
個人的に上記3点がそのアレンジ(原曲の再解釈や広がり)も含めて個々の曲の完成度や魅力を最大限に堪能できると思っています。
- (映画) Last Emperor
‐ (映画) Little Buddha
‐ (映画) Sheltering sky (シンプルにアフリカの絶景を愛でる映画)
そのままベルナルド=ベルトリッチ監督縛りですが、映像とのマッチングや曲のグルーブを体感できるはずと信じています。
もう今後に新たな創作を享受できない悲しさを噛み締めながら、ご健在だったころの姿を観ながら、泣いています。
別段、この時期にしか観ないようにしているわけではなく、今までも観たいときに観ていたのですが、まとめて観るのはこの時期だけかもしれません。
ただただ、愛でていたい。虚心に感じていたい。
深い理解には繋がらないかもしれませんが何の事前説明も求めないまま直に触れていたいと思います。

Opusも入手してはいるものの、2022年秋からその一部を目にすることが出来るようになってそのか弱さやか細さを見てしまうにつけ、力がなくご健康ではないことや無理して演奏していることがひしひしと感じられ、到底全編を鑑賞するための心の準備ができていないので、未開封で手許に置いたままとなっています。
1回に数曲ずつしか収録できなかったことがよく分かってしまいますし。
こんな無理をさせるなよ、です。(収録そのものはご本人の要望なのでしょうけど。)
いつになったら開封できる勇気と諦念(事実を受け入れて観念すること)を持つことができるのか。
桜の季節ですね、桜の花が坂本龍一さんの命日を教えてくれるようです。
あと何回桜を見ることができるのだろう。
Ars longa, vita Brevis.

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こちらは浄財として今後参拝する寺社へお渡ししたり、車のガス代にしたり、他所のお子たちに飴ちゃん上げたり、世のため人のために廻そうと思います。