劇的リノベーション
昨年は、職場の社員食堂の
入口周辺にツバメの団体が営巣。
可愛らしいヒナがたくさん巣立つのを
微笑ましく見守ったものだ。
しかし、人の出入りが激しく
衛生面にも気を使う時期に、
ドアが開くと入ってきちゃう
ツバメに手を焼いておられた。
そんなワケで、今年は巣を掛ける
足場となりやすい照明のカサとか、
壁の小さな段差をすっかり防鳥網で
覆う作戦に出た。
はるばる東南アジアから
1年ぶりに帰省してみれば
去年の巣は無く、網で覆われて
ツバメも戸惑い、乱舞していた。
少し可哀想だが、お互いの平和の為。
ごめんよ!
しかし、ツバメたちはこの好物件を
諦められないらしく、網の上から
強引に巣を築こうとする。
上手く行かずに落ちた泥と草で、
通路はまるで工事現場のよう。
何度かチャレンジした後、
彼らも諦めたのか、姿を消した。
そんなある日、私は何の変化も無い
自動ドアを出て食堂へ向かった。
45分ほど後に戻って来ると、
出てくる時はゴミひとつなかった
自動ドアの下の足元に、見覚えのある
泥の塊と枯れ草の切れっ端が…
見上げてビックリ!!
頭上に設置された自動ドアの
薄っぺらいセンサーを足場に、
ツバメの巣が50%出来上がっている!
私がおにぎりを食べて豆乳を飲み、
スマホを眺めて寛いだ間に、
ツバメは離れた田んぼから巣材を
集めては、あの小さなクチバシで
ここまでの工事を進めていた。
スゴすぎる!
ツバメの営巣スキル!!!
しかし、余りにも場所が悪過ぎた。
従業員のメイン出入り口のド真ん中。
その頭上からヒナのウ◯チやら、
抜けた羽根やら食べ損ねた虫が
降り注ぐのは流石にマズいのだ。
大胆な決断をした、早ワザ建築士は
残念にも追い払われ、建造中の巣は
撤去されてしまった。
本当に気の毒に思う。
何とかもう少し軋轢のない、
落ち着いた場所を探して欲しい。
どんよりとした空を見上げて、
彼らの行方を案じた。
そして後日、昼食を終えると、
また足元に少量の泥が…
見上げた電線には、
ツガイのツバメが迷惑そうに
こっちを見ながら首を傾げた。


反対されようと邪魔されようと、
ここに住みたい気持ちを応援したいが
困った問題である。
人も鳥も、子供を育てるのは
困難が多いものだなぁ。
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頂いたチップに相応しい作品を、
これからも書き続けたいと思います。
これからもお楽しみ頂けますよう
精進いたします!