ヒルナンデス等の音響制作会社「BONZO」が破産。架空の再生実績を偽造「著作権使用料の分配システムを悪用」JASRACから5億円騙し取る
人気番組の音響を手掛けていた制作会社が、**「著作権使用料の分配システムを悪用した」**という非常に珍しく、かつ重大な不正事件が発端となっています。
1. 事件の構図:なぜJASRACが「破産」を申し立てたのか?
通常、破産は会社側が「もう払えません」と自ら申し立てるものですが、今回は債権者であるJASRAC側が強制的に破産を申し立てました(債権者申立)。
不正の仕組み
虚偽の報告: BONZO社はテレビ番組(「ヒルナンデス!」など)の音響業務において、実際には使っていない楽曲(BONZO役員が権利を持つ曲)を「使った」とJASRACに虚偽の報告をしました。
不正な受領: JASRACは報告に基づき、テレビ局から集めた著作権使用料を「権利者」であるBONZO側に分配しました。
被害額: 2014年〜2021年の約7年間で、約4万件もの虚偽報告を行い、5億円以上を不正に受け取っていたとされています。
裁判と決定
2024年7月: 東京地裁がJASRACの主張を認め、3社に対して約5億6000万円の支払いを命じました。
今回の決定: 判決が出ても支払いが行われなかったため、JASRACが「この会社には支払い能力がない(支払不能)」と判断し、裁判所に破産を申し立て、受理されました。
2. 破産した3社の概要と負債
負債総額は3社合わせて16億8000万円以上にのぼる見通しです。
会社名所在地主な業務
(株)BONZO
千葉県木更津市テレビ番組の音響業務(中核会社)
(株)Sword-1東京都中央区BONZOの関連業務
(株)51千葉市美浜区BONZOの関連業務
補足:著作権使用料の流れ
通常、放送における著作権料は以下のような流れで分配されますが、今回はこの「報告」の部分で不正が行われました。
テレビ局がJASRACに包括的な使用料を支払う。
**音響会社(BONZOなど)**が「どの曲を何回使ったか」をJASRACに報告する。
JASRACが報告に基づき、作詞・作曲者や権利者に分配する。
※BONZOはこの②で自社に都合の良い嘘をつき、③でお金を掠め取ったことになります。
【驚愕】ヒルナンデス等の音響制作会社「BONZO」が破産。
JASRACから破産を申し立てられるって相当だな…。
音響制作会社のBONZOら3社が、JASRACの申し立てにより破産開始決定。
BONZOが行ったことは、「JASRACの分配システムを悪用した、組織的な還付金詐欺のような行為」
1. 準備:自前の「架空の権利者」を用意する
BONZOの役員は、自分たちが権利を持っている(または自由にコントロールできる)楽曲を大量に用意しました。これ自体は違法ではありませんが、この後の「嘘の報告」への仕込みでした。
2. 実行:4万件にのぼる「虚偽の報告」
テレビ番組(『ヒルナンデス!』など)の音響業務を担当している立場を悪用し、JASRACに対して**「番組内でこれらの曲を大量に使いました」**という嘘の利用実績を提出しました。
期間: 2014年〜2021年の約7年間
件数: 約4万件という膨大な数
実態: 実際には放送で流れていないのに、書類上だけ「使ったこと」にした。
3. 回収:JASRACから「著作権使用料」をかすめ取る
JASRACは、テレビ局からまとめて受け取った膨大な使用料を、報告された利用実績(曲数や時間)に基づいて各権利者に分配します。
BONZO側は、大量の虚偽報告によって**「本来支払われるはずのない分配金」をJASRACから引き出しました。その額は、判明しているだけで5億円以上**にのぼります。
なぜこれほど多額になったのか?
テレビ番組の著作権料は、番組の規模や放送時間によって1回あたりの金額が決まります。
『ヒルナンデス!』のような帯番組(月〜金放送)で、毎日コツコツと「自前の曲を使った」と嘘の報告を積み重ねることで、雪だるま式に金額が膨れ上がったと考えられます。
結局どうなったか
この行為は「著作権料の正当な分配」を歪めるものであり、他の真面目な作詞家・作曲家へ渡るべきお金を横取りしたに等しい行為です。
JASRACが提訴: 不正を見抜いたJASRACが、5億6000万円の支払いを求めて裁判。
JASRAC勝訴: 裁判所がBONZO側の不正を認め、支払いを命じる。
強制破産: BONZO側が支払わなかった(あるいは支払えなかった)ため、JASRACが債権者として裁判所に「この会社を潰して、残った資産を強制的に回収してくれ」と申し立て、今回の破産決定に至りました。
要するに、**「音響のプロという立場を利用して、JASRACの財布から7年かけて5億円を抜き取った」**というのが事の真相です。
SNS上の反応も、この事件の異常さと「手口の巧妙さ(悪質さ)」に驚いているようですね。特に、JASRACが債権者として破産を申し立てるという異例の展開が注目されています。
BONZOが嘘をついてまで流した「4万件の楽曲」の正体
報道やJASRAC側の主張をまとめると、以下の特徴が見えてきます。
「自作のBGM」を大量生産
有名アーティストのヒット曲ではなく、BONZOの役員自身が権利を持つ「番組用BGM」や「短い効果音的な楽曲」が中心だったとされています。これらは視聴者には気づかれにくいものの、報告上は「1曲」としてカウントされます。
「ヒルナンデス!」などの帯番組を狙い撃ち
毎日放送される帯番組は、1日あたりの使用曲数が非常に多くなります。そこに紛れ込ませる形で、1回あたりは少額でも「毎日、大量に」報告を積み重ねることで、総額5億円という巨額の詐取を可能にしました。
「誰も知らない曲」だからバレにくい
有名な曲であれば「今日その曲流れてなかったぞ」と誰かが気づくかもしれませんが、番組制作側(音響担当)が「自前のオリジナルBGMを使いました」と報告すれば、JASRAC側も現場の報告を信じるしかなかったというシステムの隙を突いた形です。
事件のまとめ:何がそんなに「ヤバい」のか?
SNSの投稿にもある通り、以下の点が特に異質です。
「信頼」を売る商売での裏切り:テレビ局は音響のプロ(BONZO)を信頼して報告を任せていました。その信頼を逆手に取り、自分の懐に金が入るように「架空の再生実績」を偽造したことが最大の問題です。
JASRACが「被害者」としてブチ切れた:ネットでは叩かれがちなJASRACですが、今回は「本来他のクリエイターに配るべきお金を横取りされた被害者」の立場です。そのため、異例の**「強制破産申し立て」**という、徹底的に資産を回収する強い姿勢を見せました。
金額と期間の異常さ:7年間で5億円。単なるミスではなく、完全に「利益を出すためのスキーム(仕組み)」として虚偽報告を組み込んでいたことが伺えます。
今後の展開:どうやってお金を回収する?
破産開始決定が下りたことで、今後は「破産管財人」がBONZOの預金や不動産、機材などをすべて現金化します。
しかし、負債が16億円を超えている一方で、これだけの不正を行っていた会社にどれほど資産が残っているかは不透明です。
「曲目4万件の内訳を知りたい」というSNSの声もありましたが、もしこれが公開されれば、放送業界の「報告システム」そのものがひっくり返るような大スキャンダルになる可能性があります。

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