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長旅後の柚子から始まるレシピ日記 ( 2025 年末帰省編 )

新幹線から降り立つと、数カ月ぶりで
今年3度目の、地元の空気に包まれる。

乗り継ぎのため、ローカル線の
改札を抜けながら…
30分遅れの時刻が目に飛び込む。

あれ?
なんだか人が多い気がする…

新幹線の中で、居眠り三昧だったから
遅延情報には気づかなかったな…

いつもの快速は、
こんな時に待っていても仕方がない。
10分遅れとなる特急の自由席券を買い
しばし待つ…も、意外と早く乗れた。

駅に到着し、乗り込んだタクシーの
運転手さんからも遅延の話を聞く。
早朝から4時間も止まっていたという
JR事故の詳細を聞きながら思った。

遅れた特急に、比較的すぐに乗れた
私は、ラッキーだったんだと。

そうこうしながら…
主人の旧実家へ到着。
そこに置いてある、いつもの車へ
乗り込み、久々の運転で実家へと向かう。

旧実家は、義理の姉家族へ引き継がれ
引越し前の状態なのだけど…
車だけは、運転できる主人が引き継いだ
ため、そのまま置かせてもらっていた。

時々、この家で姉弟家族が会う際には
出かけることも多く、義母から引き継いだその車は、結構、あちらこちらで大活躍している。毎度の今回も、山間の私の実家にとっては救世主なのだった。

そんなこともあり…
ここまでいつもの帰省コースながら、
結構めんどくさい行程のせいで、実家が
とても遠く感じる理由にもなっている。

実家に近づくと
母と近所の叔母が話し込む姿が
見えてきた。
簡単な帰省土産を叔母へ渡しながら
久々の挨拶を交わし、玄関へ向かうと
脇の庭からガサガサと、物音が聞こえてきた。

庭木を剪定中の父親が、柚子の生えすぎた枝々を、苦戦しながら切っていたらしい。

突然のシチュエーションに大丈夫かな?
と、心配しながら声をかける。
耳の遠い父が、何回目かで気づいてくれた。

刺々しい柚子の枝ぶりに、手惑いながらも、突然作業し始めたという。80代後半の少々おぼつかない父親を、心配した母と私で手伝い見守り始める。

切り落とした枝を、別の場所までひとしきり運ぶこと数十分。ひと仕事を終え、やっと実家の玄関に入り…

「ただいま〜!」となった。

この突然の作業のせいか…
何日も前からここに居たような
不思議な感覚になるのは
最近の私の実家あるあるかもしれない。


それにしても、さっきまで
新幹線で寝太郎だった私は
すっかり目が覚めきっている。

それもそのはず…

実家の玄関までの道のりは
庭仕事やJRの件が重なると
気が遠くなりそうな長旅に感じるから。

(少しオーバー?)

いや…
年々、追いつくのがやっとの
環境の変化や体力の衰えは
いきなりの介助的な空気感が
そう感じさせるのかもしれない。

家を出て四時間半の新幹線...
からの、遅延JRで乗り継ぎ...
からの、タクシーで移動と車運転...
からの、庭仕事の介助...
からの...新鮮味のない

ただいま〜!となるのだから。


そんな中、唯一の私の楽しみは
この冬味わえる実家の
季節の恵みレシピなのだった。



帰省する前日からの寝不足で
2日目の朝は、二度寝の朝寝坊で
目覚めてしまう。

一瞬、脳内が
自宅から実家へワープした。


あれれ、
新幹線でも寝てたはずでしょ?
…は、一旦置いておこう。

台所で片付けものをする母と
昨日の柚子の木の話になる。

部屋の隅の、収穫後して置かれた
柚子を指しながら…

何かに使ってくれる…?
と、母から提案される。

そうか…
今回は、柚子を愉しむことにしよう!

乾燥気味の肌を潤すアレと
まるごと柚子のアレやコレを
作ってみたくなる。



そうと決まれば…適当に、
皮の綺麗な柚子を選んでみる。

まずは、柚子皮を乾燥させて
陳皮のようにしたい。
綺麗な部分を薄く剥いて干してみよう♪

ザルに広げて縁側で
数日干してみようかな。
ずっと、晴れるといいな。


捨てるところのない柚子…
と、よく言われるから。

種と果汁と実に分けてみる

残りの果実を3つに分けて
柚子の恵みを余すことなくいただこう♪

種を取り出し、
柚子種の化粧水を作りたい。
冬は乾燥すると、毎年痒みが出やすい
私の肌荒れにも効くかしら?

種の4倍ほどのホワイトリカーを注いで
とろみが出るまで1週間ほど漬けてみる。

ネットで調べると、焼酎は4〜5倍で漬けるらしいけど…300mlの日本酒の瓶しかないから。3〜4倍となった濃い化粧水に期待しながら楽しみに待つとしよう ♪


ちなみに精製水でも
作れるらしいが、保存期間は短い。
早めに使い切る必要があるので
ホワイトリカー(焼酎)で漬けてみる。


次に、残った実の部分の果汁を絞り
冷蔵庫へ保管しておき、色々と料理にも
活用したい。

そして、これも作りたかった1つ。

残った果実で
柚子とみりんの柚子ペースト。

みりんは加熱すると蒸発しやすいので
鍋にお水を少し加える。次に、適当にカットした、絞った後の果実を入れ、ヒタヒタになる程度に、上からみりんを注ぐ。中火で加熱し始める。


沸騰させてひとしきりアクを取る。
その後、クッキングシートで落とし蓋。

30分後に、かなり煮詰まった。


琥珀色に煮詰まったみりんに
柚子のエキスが溶け出している。
柚子の薄皮の下の白い部分も
肉厚で美味しそうに煮えた。

少々、水分少なめな感じになる。

艶々した柚子の皮が美味しそう〜♪


少し、味見をしてみると…
控えめな甘さと苦味が舌に残るから
ハチミツを大さじ3杯ほど加えて
甘みをプラスしてみる。

柚子独特の苦味が緩和された。
このままでも良いけれど
ペーストにして色々と使いたい。

ミキサーに入れるも
水分が足らずに止まってしまう。
何度か苦戦しながら…
水を足すと回り出した。

再度、鍋に移して加熱殺菌のため
少し練ってみよう。


なんとか
柚子ペーストの出来上がり ♪


比較的、上品な甘さと酸味、柚子の持つ
心地よい苦味がクセになりそうな予感。
固めな仕上がりになり
まさに、ペースト系な感じに。

ジャムとしても…
味付けにも…
調味料と混ぜても…
お菓子にアレンジも…
柚子茶としても…
料理の隠し味としても…


長旅な?帰省だったけど…
帰省したからこそ愉しめる
実家の柚子の味わいに感謝したい!

そんな疲れも吹き飛びそうな
柚子の酸味が身体に染みた。

柚子が香る今年の年末年始は
風邪知らずになりそうな予感。

どんなアレンジを愉しもうかな…?

メモ程度のレシピ記録。



🍊柚子とみりんのペースト

材料
柚子………5〜6個
本みりん………450ml前後
ハチミツ………大さじ3
水 ………50ml〜100ml
 

【作り方】

  1. 洗った柚子を半分にカットして、種を取り除く。

  2. 果汁を適当に絞り、さらに半分にカットする。

  3. 1/4サイズの絞った果実と水とみりんでヒタヒタになる程度に鍋に入れる。

  4. 中火で沸騰させてアクが浮いてきたら取り除く。

  5. 落とし蓋をして弱火でトロトロになるまで煮詰める。

  6. ミキサーでペースト状にしたら出来上がり。


※ 煮詰まると、ミキサーが回りづらいので、水を入れて作業してみた。再加熱して緩んだペーストを煮詰める。



さらに、アレも味わってみたくなり…
味わうべく、お茶にしたくて乾燥中…

あんまり加熱したくないから
自然干しなのだけど、出来るのか実験中。

帰省後、2日目より寒波到来で
空気もかなり乾燥してるから良さげな予感。

綺麗な柚子の葉っぱを選んでいたら
少ししか採れなかった…😅


後日、ちぎって
ハーブティーのように愉しんでみた。

なんとなく
柚子胡椒を連想させる香りで
身体が温まるようなお茶だったな。


まだまだ…年越しまで続く
私の帰省レシピは
柚子から始まる日記となった。











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