いつも通りの特別な日。240日分の1日のこと
真夏のある平日。待ち遠しい終業のチャイムが鳴りました。黙々とデスクワークをこなし、淡々と定時に帰るのが私の日常。可もなく不可もなく、何もない一日だったことにホッとしました。
車に乗り、向かうはモスバーガー。きょうのためのスペシャルディナーを受け取りに行くんだ。だって、きょうは30歳の誕生日。
30歳にちなんでトリプルモスバーガーのセットを注文しておきました。トリプルなんてはじめて!未知のグルメとの対面という楽しみを用意してました。テイクアウトなら思いっきりハンバーガーにかぶりつける。こぼれるソースもお構いなしで大満足なおひとり様ディナーでした。
さらに、郵便受けには手紙が1通。差出人は過去の自分です。

浅草・蔵前のカフェ「封灯」で、1年後の自分に向けて手紙を送ることができます。なかなか東京には行けないので、ネット注文でレターセットを購入していました。29歳の誕生日プレゼントとして。

自宅から投函すると、1年後に返送してもらえます
何書いたんだろう?自分のことだから大したこと書いてないだろうな、と思いながら開封してみると、
どうか30代も自分らしさを大切にして。我が道を行く人になりましょう。
健やかに、穏やかに、感謝の心とささやかな幸せを大切にできる人であってください。
なるほど。人生で成し遂げたいことがない私には〇〇をがんばって!とかはピンと来ないかもしれません。
手紙を読んで「ささやかな幸せ」という言葉にハッとしました。大きな病気などもせず、毎日当たり前のように仕事に行き、たまに美味しいものを買って帰ったり、休日にはゆっくり手紙を書いたりできるくらいの小さなゆとり。その小さなゆとりで自分のお腹や心を満たせるのはとても有り難いことだと実感します。
スマホには家族からのメッセージも届いていました。母からは30年前の思い出話。出産する前に食べた物や、私が生まれた時間まで。よく覚えているなと感心してしまいました。自分の生まれた時間は何回聞いても忘れてしまうから。その時間、いつも通りのお風呂上がりの時間を過ごしているうちに終わっていました。早く寝よう。明日も平日だから。
平日の240日分の1日が終わろうとしてます。なんてことない夏の1日だったけど、私にとって特別な1日でもありました。
明日からは30代。でも、30代になったからって、急にレベルアップすることなんてなくて。今日も明日も、日常の一コマは綿々とつながっていくように感じます。何も変わってないみたいな顔して。
この先も一日一日が健やかに、穏やかに流れていきますように。

