決算書は“つながり”で見る|NPO法人の最終チェック完全版
はじめに
NPO法人の決算書は、会計ソフトで作っていてもズレが出ることがあります。
提出前は「つながり」を軸に確認します。
見るポイントは3つです。
・前年とのつながり
・書類同士のつながり
・内訳とのつながり
この視点でチェックすると、大きなミスはほぼ防げます。
チェックは2段階で行う
決算チェックは「内部担当者」と「理事」で役割を分けます。
・内部担当者 → 正確性を担保
・理事 → 妥当性と説明責任を担保
同じリストを使うと、どちらも中途半端になりがちです。
見る深さを分けることで精度が上がります。
内部担当者用チェックリスト(作成・整合)
□ 前年度「次期繰越正味財産額」と
今年度「前期繰越正味財産額」が一致
□ 活動計算書「次期繰越正味財産額」と
貸借対照表「正味財産合計」が一致
□ 貸借対照表
資産合計=負債+正味財産合計
□ 固定資産(注記)と貸借対照表が一致
□ 借入金(注記)と貸借対照表が一致
□ 事業別収益と活動計算書が一致
□ 事業費=事業部門計
□ 管理費=管理部門
□ 当期正味財産増減額が一致
□ 財産目録の合計が貸借対照表と一致
□ 内訳が適切な粒度で書かれている
□ 「その他」など曖昧科目を説明できる
□ 表示に違和感がない
□ 印刷して確認した
□ 改ページ・体裁が整っている
理事チェック用(承認・説明)
□ 前年とのつながりに違和感がない
□ 活動の実態と数字が大きくズレていない
□ 黒字・赤字の理由を説明できる
□ 資産・負債の内容を大まかに把握している
□ 継続に影響するリスクを認識している
□ 外部に説明しても違和感がない
□ 不明点を確認したうえで承認している
まとめ
決算書チェックは「計算」ではなく「つながり」です。
内部で整え、理事が納得して承認する。
この流れができると、決算の質は安定します。
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