『ボンタンアメと歩くタイムライン』-創作大賞2025(エッセイ部門)応募作品
プロローグ
ラッピング広告『ボンタンアメ』
2025年7月、風の時代の今年も半分を過ぎ、暦上は折り返し。
でも、暑さはまだまだ続く。これからが本番だ🥵
ここは、JR山手線の車内🚃
梅雨明け前の蒸し暑く纏わりつく外気を振り払い、
束の間のオアシス⛲️に逃げ込んだ💨
そこで目に留まったのは、『ボンタンアメ100周年記念』
いわゆる、ラッピング広告(ポールラッピング) と呼ばれるものだった。
車内広告の一種で、つり革の支柱部分に紙やビニールの素材で巻き付け、視認性を高める手法。一般的に「ポールラッピング」の他、「ポール広告」「柱ラッピング」とも呼ばれている。

ポールラッピング広告
ボンタンアメ生誕100周年
左面:イラストと「南国特産ボンタンアメ」の文字
右面:長年のご愛顧と💯周年を大々的にアピール🥳
ボンタン🍋と💯周年💖のニコイチ☯️広告
よく見ると吊り革まで緑🟢
吊り革にぶら下がるBLUEの『身体』を離れ
『思考(意識)』は、高度成長期📈を彷徨っていた
そこで見える光景は
三丁目の夕日🌇
東京タワー🗼と
駄菓子屋🍭
そして、
『ボンタンアメ』
なんだかホッとする☺️
──本編では、もう少し足を伸ばし
100年前を歩いてみようと思う💖
ボンタンアメと歩くタイムライン
身体は吊り革に貼りついたままで、『今🈁』に在る。
一方、思考(意識)は、身体を離れ、『過去 ⇄ 未来』へと自由に揺蕩う存在。

時間の矢は過去から未来への一方通行だ
エントロピー増大の物理法則に則って
物理的時間は過去から未来へ流れている
でも意識は、その流れに逆らって
過去に向かって泳ぎ始めることもできる
意識は、この世の物理法則に従うものと仮定すれば、
一方通行の時間の流れに逆行できるのは不思議だ
ワンチャン、意識はこの世の物理法則に
当てはまらない存在なのではないか🤔💭
ボンタンアメ誕生の1925年の出来事と200周年(2125年)の未来世界を対比させながら描いてみた☺️
📜1925年 ⇄ 2125年 出来事対比とBLUEの想像図

100年後の未来(2125年):想像される社会像
※1:人々は「意思」より「感情」や「共鳴度」で社会に参加。
デモではなく“共感クラウド”で運動が起こる
※2:結果的に「個性保護憲章」が生まれ、人間の“心のゆらぎ”が文化遺産に
デジタルの世界では、人間由来の"ゆらぎ"が重宝されている
※3:過去の味・想い・声を再体験する「感覚ストリーミング」が主流に。
ひと粒のボンタンアメを舐めるだけで、祖母の昭和の台所が再生される
一口メモ
「銀河鉄道999」の世界では、機械化されたロボットの食事は、人の魂という尊い存在(人の魂を封じ込めたカプセル「命の火」をエネルギー源とする)によって支えられている──これを知ったBLUE少年は"永遠に生きる"という功罪とその意味について考えるようになる☺️

100年後の未来(2125年):想像される社会像
※4:人間×AIの混合教育世代。感情と論理のハイブリッド・ダンスを踊る新たな青春(参考:モボ=モダンボーイ、モガ=モダンガールの略)
※5:舐めると、1925年の鹿児島の記憶が五感で味わえる。
祖母の記憶とリンクするデジタル和菓子
🌏2125年の世界スナップショット:
「街」はなく、共感クラウド都市が形成される
学びは、「知識」より“情動リテラシー”が中心
和菓子の世界では、「味覚×記憶融合体」が一般化
未来の和菓子職人は、AIではなく“感情アーカイブ職人”と呼ばれている
「過去のひと粒」を求めて、2125年の若者が100年前のボンタンアメを復刻している
2125年──人々は、甘酸っぱい一粒に宿る“記憶の座標”を辿っていた。
それは、かつて選挙権を手にした人々のように、「自分の感情を、社会とつなぐため」の小さな儀式だった。
100年前はどんな時代🧐💭
100年前──つまり1925年(大正14年)の日本は、大正デモクラシーの末期にあたり、政治・社会・文化が大きく変化していた時代。
当時の日本を象徴する要素をまとめてみた☺️
🗾 1925年の日本(大正14年)の姿
📜【政治・社会】
• 普通選挙法の制定(1925年3月)
満25歳以上の男子すべてに選挙権が与えられた。
→ それまで納税額制限があったため、「初の民主的な大衆参加の政治制度」 の始まり
• 治安維持法の制定(同年)
一方で、共産主義や社会運動を取り締まるために「思想弾圧」の法制度も成立。
→ 「自由と統制」の同時進行という矛盾を抱えた時代。
📻【文化・メディア】
• ラジオ放送が日本で初めてスタート(1925年3月)
東京放送局(現在のNHK)が開局。「アナウンサー」という職業が誕生。
→ 家庭に「音」が届くメディア革命が起きた。
• カフェ文化・モボモガの登場
都市部ではカフェーやダンスホールが流行し、洋装の「モダンボーイ」「モダンガール」が出現。
→ 西洋文化が日常に溶け込む大正浪漫の象徴。
🏭【経済・産業】
• 第一次世界大戦後の景気の余韻と格差
輸出産業が好調だったが、農村は不況。
→ 都市と地方、資本家と労働者の格差が顕在化。
• 製菓・食品業界の勃興
洋菓子・和菓子ともにブランド化が進み、
ボンタンアメのような新しい菓子文化が大衆に浸透し始めた。
🌏【国際情勢と日本】
• ワシントン海軍軍縮条約(1922年)の影響が継続
軍事費削減と国際協調が志向される時代背景。
→ だがその後、軍部の台頭への伏線も。
1925年──民主と統制が同時に芽吹き、
西洋と伝統が交錯した、大正の転換点。
ボンタンアメが誕生したのは、そんな
「モダンで、不安定で、希望に満ちた」
時代だった。
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【了】
