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hiiro_archive153
ナンパ細胞 (バレエショートショート)
藍はテストの補修授業に手間取り、レッスンに遅刻しそうになり走っていた。こういうときに限ってナンパされる。
そこのきみ、スタイルいいね~その髪型からしてバレエやってる? ちょっとお茶でも
気安く触るなとばかり突き飛ばす
君はこの辺の高校生かな走るの早いね~僕と一緒にマラソンしよう
走る速度をあげて引き離す
かわいい~写真撮っていいよね
勝手に撮影しようとするので持っていたカバンでスマホめがけてパンチをする
もうすぐバレエスクールだ。そこへ見覚えのある人物の後ろ姿が視界に入った。
あの人は熊似川哲也? いや、間違いない。先生に会いに来たのだわ絶対。有望な新人をスカウトに来たとかもありえるぞ
藍は速度を落とし、手櫛で髪をさらに整え、制服の乱れを治して息を整える。そして熊似川を追い越してバレエスクールのドアを開けて「どうぞ」 と言ったが彼は素通りした。熊似川とは似ても似つかぬ顔だ。藍は人生こんなものよね、とため息をついて一人で入室した。
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たらはかにさまの企画に参加中です。
今週のお題は「ナンパ細胞」 です。
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