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エドガー・ドガ / メトロポリタン美術館
告りびと (ショートショート)
有名なモデル兼女優兼作家兼実業家の、マダム本羽同留が起床して化粧をしていると執事が来客を告げた。
「朝から告白人が三部隊きています。政治家たち、次に映画監督たち、最後に一人ですがマダムのファンらしき一般人。本来なら断るところですが一目見たら帰るからというので根負けしました」
「いいわ。全員部屋に入れてあげて」
我派閥から衆議院選挙に出馬してくれ。当選したら好きな大臣の地位をあげます
皆が貴女の映画出演を待っています。映画史上最高の新作に主演してくれ。何億でも出す
ポンちゃん、俺だよ。太郎だよ。迎えに来たよ。俺定職についたし小さいけどお前と一緒に暮らす家も建てたよ。庭もあるし子犬と小鳥もいるよ。一生大切にするから俺のところにおいでよ
マダムは涙を流して「遅かったわね」 と太郎にしがみついた。執事は他の客を追い払い、おめでとうございますと拝礼した。マダムは執事にこの家はあげるからといい、身一つで太郎と腕を組んで去った。
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