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連続達人事件 (バレエショートショート)


皆がレッスン場で一台のスマホを中心に騒いでいた。藍を見て連続フェッテの達人コンテストがあるから挑戦しろと言う。

フェッテの数と正確さを競うもので一位は賞金が出る

主催者が海外のバレエ団なのでフェッテで、一度でもぐらつくと、その場で失格

現在の一位は海外の生徒で百六十回。二位がアメリカで三位がスイス。日本人はゼロ。まもなく挑戦タイムが終了するが藍なら勝てる

ちなみに意気込んで挑戦した井伊野は一回目のフェッテで失敗して即失格。次に舞も挑戦したが八十二回目で軸がずれて失格。あとは藍しかいない。でもあと数分しかない。早くとせかされ、スマホの前に立って回り始めた。

藍は一つの回転でダブルトリプルを入れて頑張ったが、ちょうど百回目で締め切られた。つまり時間切れだ。内心は失格のサインが出ず、ほっとした。そしてケガをしなくてよかったと思った。

冷静に考えると外部の催しに先生の許可なしで参加したので怒られるからということもある。


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たらはかにさまの企画に参加中です。
今週のお題は「連続達人事件」 です。

実はフェッテにはいくつもの種類があります。
黒鳥の踊りやドン・キホーテのクライマックスで、軸足を1本で32回連続して回転するのは「グランフェッテ」 といいます。この振付があると舞台が華やかになります。クライマックスだとわかりますね。
下の動画はその特集です。4分と少し。

32回転は、ダブルトリプル入れたらすぐに終わります。通常なら30秒ぐらい。藍が100回転したのなら1分半ぐらいかな。上出来だと思います。

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