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krgma
⚪️企画作品|入学式の養殖
おれが入学式の養殖を始めたのは、入学式の洋食で入学式の要職に就いたからだ。少食なのに。
儀式的行事の養殖でも特に難しいとされる入学式だが、無論おれには勝算がある。父親がとある名門校の教職に就いていたのだ。
その高校は卒業生が一人もいないことで有名で、というのも、要求される学力レベルが高すぎて、誰も卒業できないのである。全員、期間満了退学。
父は30年もの長きに渡り、ただひたすら入学式だけを見届けてきた。
「入学式と言うのはだな」と父は言った。「ぼったくりバーの客引きみたいなものなんだよ」
それは流石に違うと思うぞ。
ともかく。おれは父を特別アドバイザーに迎え、入学式の養殖に着手した。
ところが計画は呆気なく頓挫してしまった。スキャンダルだ。父がリタイヤ後に始めたフランチャイズ方式の会社で汚職と粉飾が見つかり辞職せざるを得なくなったのだ。
その煽りを喰っておれも閑職に追いやられた。養殖事業からは強制的に卒業だ。
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