10年ぶりの表彰台、日本選手権 準優勝!!
2025年度は、おかげさまで日本代表として一年間の選手活動を終えることができました。4月からは2026年度に移り、また一から代表選考を戦っています。おおまかに、代表選考の対象となる国内大会二戦の成績をふまえて、日本代表が選抜されます。
第一戦となるジャパンカップin山形(4/12)で、練習期間中のアクシデントに見舞われながらも、なんとか5位で選考ボーダーラインぎりぎりの位置を確保できました。
いよいよ、第二戦の日本選手権(福井県、4/26)に挑みます。代表に選抜されるには、ここから順位を上げていかなければなりません。果たして、今年度も代表枠の内定を獲ることができるでしょうか!?
ジャパンカップin山形から一旦は宮崎県まで戻って、まずは会場で痛めた肋骨の状態を診察してもらうため、まっすぐ病院へ。あれほどの激痛だったにもかかわらず、骨に異常なし。お医者さんと相談した上で、日本選手権に出場する方向で調整を進めました。
とにかく二週間しかインターバルがないので、痛み止めを服用しながら一週間は安静に。残りの一週間で現地へ移動し、練習再開というスケジュールを組みました。(ボートを運ぶために、私たち選手は常に日本全国どこへ行くにも自家用車での自走になります。)
大会会場の水位が足りないということで、けっきょく現地に入れたのが4/24で大会の二日前となりました。かなり短い練習期間になりますが、これについてはどの選手も条件が同じです。なので、負傷箇所をぎりぎりまで安静にしておきたい私には好運と言えます。
会場入りすると「肋骨、大丈夫?」と声をかけてくれる方もいて、ありがたかったです。おかげさまで、体調は絶好調でした♪
二日間の練習期間は演技しやすい十分な水位があり、私も高得点技(難易度が高い100点以上の技)が出せるルーティン(演技構成)を準備できて、調子も上々。とはいえ、演技する波の条件が良いので、他の選手の得点も同様に高いアベレージになる試合展開が予想されました。
【動画:前日練習の様子】
日本選手権は、代表選考の一戦でもありますが、今年の日本一を競う大会でもあります。会場には、バチバチと緊迫した空気が流れています。この緊張感が、公式戦の醍醐味です。

大会当日の朝になって、川の水位がまた急激に下がりました。この会場は発電放流で水量が確保されますが、どうしても自然相手のスポーツなので、こういうことが起こります。
私は試合当日の朝は練習をしないのですが、見るからに波の状態が異なるため、早朝に急いで着替えて波の状態を確認します。昨日までと全く波の状態が違っていました。波に力がなくフラッシー(技に失敗しやすい状態)です。
こうなると高得点技が出せない条件になります。ベーシック技で数を積み上げていくような戦術(ルーティン)に組みなおします。

ボートが反射して映るほど、美しい波。
しかし、演技するには流れのパワー不足だ・・・・・・
こうなると基礎力が試されます。私は波の周期に合わせて、ベーシック技のラウンドハウス(15点)、バックラウンドハウス(20点)、スピン(10点)を失敗しないように丁寧に打っていきます。上位を狙う必要があるため、シャビット(5点)の技までルーティンに加える念の入れようで演技しました。
【動画:これが予選の演技、前日練習の内容とは技の迫力が違う様子が見ていただけると思います。】
普通の選手はシャビット(5点)なんて日頃練習していません。今日の波では、おそらくこの5点、10点差で勝敗が分かれる展開が続くでしょう。派手さがない、いわゆる泥試合というやつです。
それでも、けっきょくは実力のある選手がファイナルへと勝ち進みました。

予選、セミファイナル、ファイナルと時間が進むにつにつれて、ますます波の状態が悪化していきます。
ファイナルには、国内トップ選手が揃っていましたが、それでも演技の合計得点が100点すら超えない試技が続きます。一本目の試技で、私も絶望的に技の数が出せません。なんとか一技だけブラント(50点)を打ち、試技時間ぎりぎりでラウンドハウス(15点)を仕掛けましたが、終了のホイッスルと同時に技を仕掛けたので、得点が入ったかは微妙な手応えでした。ファイナルは3本の試技で争いますが、その後も技の手数を揃えることができませんでした・・・・・・
表彰式で試合結果が発表されると、なんと2位~4位までが得点差7.5点間にひしめきあう接戦でした。
勝負を決めたのは私の打ったラウンドハウス(15点)が、ジャッジの採点割れ(試技時間内と判断したジャッジと、時間切れと判断したジャッジに分かれた。)による7.5点(15点の1/2)。
時間ぎりぎりまで勝負をあきらめなかった気持ちの分(の半分だけ)が、私の順位を押し上げたのです。それこそ、まともに演技できた感触は全くありませんでしたが、演技後の手応えに反して、2位の順位で大会を終えることができました。
どれくらい驚いたかですって? 表彰台へ名前を呼ばれた時に、自分が呼ばれるとは思っていなくて、完全に他人事として参列していたくらいですから。

2位~5位が二桁の得点しかない。
本当にきびしい波の状態であった。
日本選手権では2016年以来、やっと2度目の表彰台です。
本心では、もっと気持ち良くプレイできた時に表彰台にあがりたいものですが・・・・・・よく考えてみれば、「こういう荒れた試合でしか表彰台にからむチャンスもないな。」と思いなおして、素直に喜ぼうと思っています。
なんせ準優勝、日本で2番目になったのですから、我ながらよく頑張りました!
ありがとうございました!!
いつも応援してくださる皆様おかげで、2026年度も日本代表に選抜されました。
