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ilo
【連載小説①】 春に成る/エスプレッソ
※「エスプレッソ」の絵と詩があります。先にご覧いただく場合はコチラ
第一章 珈琲
エスプレッソ
窓に増えてく雨粒が、なんだか穴を空けていくみたいに見える。
ジワジワと穴だらけになった体に、音を立てて苦味が染み渡っていく。
共鳴って、こういう時に使う言葉なのかも。
友達の話を聞きながら飲むエスプレッソ。
子供の頃は苦くて、二度と飲まないと思っていたのに、平気で飲めるようになるくらいの時間が、いつの間に過ぎたのだろう。
時空を超える急行列車にでも乗ったような気持ちになりながら、穴だらけになっていく窓が、視界に映っていた。

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※見出し画像は、峰村 佳(ねむ)様の画像です。素敵な画像を使わせていただき、ありがとうございました。
