【マスター、面白いやつください#4】池袋のウイスキー天国「J's Bar」で、僕の知らない日本(とスコットランド)に出会った。
唯一です。
電車が苦手で、基本どこへ行くにも車。 そんな僕にとって、都心のバーは少しだけ遠い存在でした。
でも、Xのフォロワーさんに「池袋におすすめの店がある」と教えてもらい、ついに重い腰を上げたんです。 たまたま池袋でお酒を飲める、千載一遇のチャンスが到来! 酒屋さん巡りでウォーミングアップを済ませ、向かった先は…
池袋の有名店「J's Bar」。
噂には聞いていましたが、扉を開けた瞬間、息を呑みました。 カウンターを埋め尽くすウイスキーボトル。 しかも、見たことないレアなボトルやボトラーズばかり。
ここで、「3種類3000円」という、バグみたいなメニューを発見。 もちろん、それをお願いしました。あれもあれもあれも1杯1000円???他のバーでは4000〜8000円くらいしてたぞ、、、
初めてだったので、恐る恐る「シェリー樽が好きで…」と好みを伝えると、バーテンさんがいくつかボトルを選んでくれます。 でも、せっかくこんな店に来たんだ。僕の知らない世界を見てみたい。
いつもの魔法の言葉、言っちゃいました。
「面白いやつください」
そして始まった、僕の知らない日本を巡る、最高のテイスティング体験。
一本目:秩父の酒屋のPB

グレンエルギン 2009 16年 (麻屋商店プライベートボトル)
まず出てきたのが、これ。 埼玉・秩父の有名酒販店「麻屋商店」さんが、ザ・シングルキャスク社から樽を選んでボトリングした、プライベートボトル。
しかも、一般発売はこの記事を書いている時点ではまだ! 「倍率やばいんで、多分買えないですよ」とバーテンさん。 そんな貴重なものを、飲んでいいんですか…!?
シェリー樽が好き、と言った僕に「バーボンバレルも甘くて美味しいんですよ」と、あえてこれを勧めてくれたバーテンさん。 香りは、すりおろしりんごに蜂蜜、マドレーヌのような甘い香り。奥からジャスミンティーのような華やかさも。
口に含むと…うまい! 蜂蜜とみずみずしい赤りんごの甘さがまず広がり、カスタードクリームやカヌレのような濃厚な甘さも追いかけてくる。 バーボン樽熟成って、こんなに甘くてフルーティーになるのか…! 最後に生姜飴やドライマンゴーのような、少しビターで複雑な余韻が長く続く。
完全に、ノックアウトされました。 美味しすぎて、この味を忘れたくなくて、口に含んだまま帰りました。
二本目:まさかの「テリヤキチキン」!? 福島の新星

安積 2019-2025 6年 ポートワインカスク 57%
「ポートワインカスクもお好きかもですね」 そう言って、バーテンさんが出してくれたのが、福島の安積蒸溜所の一本。 郡山で開催されたウイスキーイベントの記念ボトルらしいです。
ここで、バーテンさんから衝撃の一言。
「ポートワインは、テリヤキチキンの味が特徴的ですね」
テリヤキチキン!? なんでも、このバーテンさん、普段から色んな国の料理やスパイスを研究しているらしく、味の表現がめちゃくちゃ具体的で面白い。公式テイスティングノートには、絶対書けないですよね(笑)。
半信半疑で飲んでみると… …た、確かに!甘辛いタレのようなニュアンスがある!
でも、もちろんそれだけじゃない。 ポートワイン樽らしい赤い果実の華やかな香りと、プラムのような濃厚な甘み。安積蒸溜所ならではの個性と、樽の個性が、見事にマッチしています。 びっくりしたけど、これもめちゃくちゃ美味しい!
美味しすぎて、この味を忘れたくなくて、口に含んだまま帰りました。
三本目:これは…「ユンケル」!? 茨城の挑戦者

日の丸ウイスキー シングルカスク 2018-2025 7YO Cream Sherry Cask 百世不磨
最後の一杯。 またしても、バーテンさんから衝撃のキーワードが。
「これはですね…ユンケルです」
ユンケル!? あの栄養ドリンクの!? もう、面白すぎるでしょ、このバー。
茨城県の木内酒造・八郷蒸溜所が造る「日の丸ウイスキー」。 クリームシェリー樽で7年熟成。
香りは、クリームシェリーとトフィーの甘さに、ヘーゼルナッツアイス。 味わいは、レーズンチョコレートや栗あんのどらやきのような和の甘さ。 そして、最後にやってくる、緑茶のような渋みと、クコの実や杏仁豆腐を思わせる、独特の風味。
これが…ユンケルか…!(違う)
少しゴボウのような、土っぽいニュアンスも感じる。 ピートなのかな、独特の個性。これも、めちゃくちゃ美味しい!
美味しすぎて、この味を忘れたくなくて、口に含んだまま帰りました。
日本のクラフト(とスコッチ)の未来は、明るい
この日頂いたのは、素晴らしいスコッチウイスキーのプライベートボトル1本と、日本のクラフト蒸溜所のボトル2本。 普段あまり飲む機会がなかった安積や日の丸が、こんなに美味しくて、個性的なウイスキーを生み出していることに、感動しました。
怪しい「ジャパニーズウイスキー風」が市場に溢れる中で、真摯にウイスキー造りに向き合う彼らのボトルに、もっともっと出会いたくなりました。(もちろん、最高のスコッチにも!)
怪しい「ジャパニーズウイスキー風」が市場に溢れる中で、真摯にウイスキー造りに向き合う彼らのボトルに、もっともっと出会いたくなりました。
ちなみに、ギリギリまで悩んで諦めたのが、特定のバーにしか卸さないらしいブッシュミルズの33年。次に来た時、まだ残っていますように…! そしてなんと、この日、偶然にも信濃屋の某店の店長さんもいらっしゃって、素敵な出会いもありました。
J's Bar、最高の空間と、最高のウイスキー、そして最高の出会いをありがとうございました。 またすぐ行きます!
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