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車は家畜でお店は植物です――新潟のチェーン店勢力模様から


車は立派な家畜です

突然ですが。
車って家畜じゃないですか?
ガソリンという餌と、駐車場という巣(あるいはケージ)が必要。車検とか修理費とかの医療費もかかる。

ほら、動物じゃないですか。はっきりとしたおめめもおくちもありますし。

生活に必要な高速・長距離移動や荷役を担うからペットではなく家畜。
もしかしたら公共交通機関が張り巡らされた大大都会ならペットでいられるのかもしれませんが、田舎では車を飼っていないとどうにもならないので家畜として必須です。できれば一人一頭。

内外をお洒落させて『衣』を満たしてあげる飼い主さんも多いですね。でも衣食住のうち『衣』は任意のプラスアルファでしかないのも動物っぽい。
品種改良もバリバリ進んでいて体格からして全然違う品種が揃っている。用途によって向いている品種が変わる。この辺は家畜というか犬っぽい。

なついているのか否かは……私にはそういうテレパス能力は備わっていないので分かりませんが、私のところの小型種はころんとしていて可愛いですよ。

街という名の森

車が家畜――動物なら、植物にあたるのは建物、分かりやすいのは商業施設だと思うんですよね。
多くの日光を必要とする種は日陰には育たない。熱帯の果物は寒冷地では実を結ばない。
光の強度と日照時間、温度、水分――植物には種により適した環境があります。
お店もそうだなぁと思ったんです。

広域分布する大規模全国チェーン店

世界中に存在する種を汎存種、あるいは広域分布種などと呼ぶようですが、これにあたるのはセブンイレブン・ローソン・ファミリーマートあたりの大手コンビニチェーン、あるいはマクドナルドやガストなどのお手軽系飲食店でしょうか。

実際の生物の場合、汎存種として繁栄する条件として『適応できる温度の範囲が広いこと』があるそうです。
これをお店に当てはめるなら『そのお店のお客様にできる人間のタイプの範囲が広い』となりそうでしょうか。

種としての体力、適応力を問うなら『母体企業の経営が盤石・勢いがあること(潰れない、出店を拡大しに行ける)』という点も条件になりそうです。
コンビニは特に『同じ企業の店が至近距離に数店舗集っている』となっている地域も見受けられますが、これもコロニーを作っているように見えて植物っぽいです。

固有種たるローカルチェーン店

汎存種の逆は固有種ですね。
その地域で生まれ、そこで進化してきたお店。
本物の生物の場合は外来種に押されて絶滅への道を歩んでいったという種も残念ながら多いですが、お店……というかローカルチェーン店の場合はそうとも限らない気がします。
外には広がらない、広がっても隣接地域のみだけど、その地域では盤石なコロニーを形成しているチェーン店、確実にあるのではないでしょうか。
私は訪れたことがないですが……静岡県の『さわやか』とか?
私は新潟県でしか生活したことがないので、他県ではどうか分かりませんが……。

新潟県一部地域のチェーン店事情

盤石な固有種スーパーと勢力を伸ばす近隣地域の外来種

新潟県のスーパーで言うなら、原信、ウオロクが県内に広く根を張っている印象です。新潟における業務スーパーの派生種・チャレンジャーも(そのラベルを持たない純正の業務スーパーもあちこちにあります)。
下越南部~県央地域では隣県・福島県原産のリオン・ドールも着実に生息数を伸ばしている感じがします。
同エリアでのみ、割と密集している固有種スーパーはマルイですかね。
ちなみにこのリオン・ドール、津川(阿賀町)に大昔『ライオンドー』を名乗る個体が生息していたことを私は覚えている。
読み方次第でお洒落度がだいぶ変わりますね~(個人の感想です)。

外来種との交雑が進み消えゆく固有種もいます。
ベルシティ新津の思い出で名前を出した『にいつフードセンター』はリオン・ドールとの交雑(資本提携、経営統合)が進んでいますね。
その名のまま健在のにいつフードも居るのですが、その名を関する『新津商店街』の一号店とその近辺(長崎屋=ベルシティ新津)にあった計二店舗は姿を消し、代わりにとでも呼べるのか、少し離れた場所に新たにリオン・ドールが生えてきています。
清水フードセンター』もイオンと交雑してその道を歩んでいる真っ最中ですね。

ほぼ取り込まれてしまった感があるのがドラックストア『クスリのコダマ』。
一部名を残している店舗もありますが、ほぼ『ココカラファイン』の遺伝子に書き換えられてしまいました。
小天使アブブちゃんの虹色ポケットティッシュが無制限に配布されていたのも今は昔。
それでもなお、まだ一部の店舗にてアブブちゃんの姿を見出すことができるようです。
現生人類の遺伝子の一部に、今なおネアンデルタール人の遺伝子を見出せるように……。
あ、植物からずれてしまった。
そのココカラファインについても『マツキヨココカラ』という名称をよく聞くようになりましたし、また形質変化が見られるかもしれませんね。

地に満ちた新潟のホームセンター

新潟県内における在来種無双といえばホームセンターですよ。
ひらせいムサシ、そしてコメリ
これらが大繁殖しているので、他地域のホームセンターは定着が難しい様子です。
全国展開されているはずのカインズは県内に2店舗しかありませんし、コーナンは見事に0です。

コメリは国内のホームセンター店舗数第一位らしいですし、立派に汎存種に進化したんじゃないですかね。

ムサシは新潟県外だと南東北・北陸・長野各県に数店舗ずつ、なぜか埼玉と京阪神にもわずかに生息しているようです。北前船で移入したかな?
ちなみにお勧めは画材・手芸・ハンドクラフト材料をたんまり取り扱う『アークオアシス』併設のスーパーセンタームサシ・新潟店。これまで県内に生息していなかったロピアの種がまかれた店舗でもあります。

ひらせいの県外店舗は本当にごくわずかですね。ちなみにこのひらせいはダイソー・TSUTAYAと共生している率が高く、そのせいか新潟県ではダイソーの生息数が多いです。
ダイソー74店舗、セリア45店舗。キャン★ドゥは18店舗で活動範囲によっては出会いにくい。
TSUTAYAと言えば、県内においては『蔦屋書店』のラベルがついた店舗が多く、これはフランチャイズ店により手植えされた店舗であることを示す場合が結構あります。

お店の生育に重要な栄養素:都会エキス

チェーン店の生育を助ける栄養として重要なものに『都会エキス』が挙げられる気がします。
住民、あるいは近辺利用者の財力とか、先進的なもの・ニッチなものに対する親和性とか、そういうものが構成成分になっているエキス。

ファーストフード店でも濃度高めな都会エキスを必要とする種はあると見受けられ、その傾向がありそうなサブウェイ・バーガーキングは新潟県内において全て枯れてしまいました。

スターバックスもそっち系の印象があるのですが、種としての体力が成長したからなのか、新潟県内でも増えてきている気がします。
密度高く生息するには高濃度都会エキスが必要なのでしょうが、素のエキス濃度がそこまででも……という土地にも一個体だけなら生育できるようになってきた、という感じ。

新潟駅構内、万代シテイ(駅付近の繁華街、カレーが生る店が有名)……このあたりが県内の都会エキスがトップクラスに近い場所と思うのですが(県庁付近や新潟駅~西区に至る辺りも高いと思う)、ここに温室を作るかのように極少数大切に育てられている種もあります。成城石井フレッシュネスバーガーですね。

都会エキスと広大な縄張り、多くの養分(お客様)を必要とするとされるコストコの種もまかれたという噂がありますが……噂だけは何年も前からあり続けているんですよね。コストコの実や花なら地元スーパー・キューピット、希少固有種酒屋・KADOYAに接ぎ木されているのは確認できますが。

県内で一輪だけ育っている成城石井の花も“蔦屋書店”への接ぎ木が目立ってきていますね。本屋さんには本をあらん限り実らせて欲しいのですが、良いお客様ではない私には何も口出しできません。
マニアックな果実を求めるなら新潟駅南口のジュンク堂へ。

果実の性質が変わってしまったのはゲームショップ『COMG!』もですね。
ゲームソフト・ハードが全く実らなくなったわけではないのですが、今はすっかり携帯電話の生る種になってしまいました。
これも生存戦略、勝手なノスタルジーの出る幕はないのでしょうが……少し寂しいですね。ゲーム一本で回せなくなった時代の風が。
ダウンロードソフトは私も時と場合によっては購入するので他人事にはできないのですが、物理ソフトの『間違いなく所有している』感は代えがたいものがあります。

都会エキス以外にもお店に置いての必須栄養素がある気がします。
若さエキス、丁寧な暮らしエキス、刺激エキス、激安エキス……。
若さ・刺激・激安エキス(エキス=それらを求める・あるいは備える人心)が必要なのがドン・キホーテ
丁寧な暮らしエキスは無印良品
これら2種は生育にある程度の都会エキスも必要そうなので無制限に増えていく感じではないですが、県内でも個体数を増やしています。燕市では両種が立て続けに、間近に生えてきました。
激安エキスを要求する種族は様々ありそうですね。チャレンジャー業務スーパー)もそうですし、それ系の汎存種(西日本の種と言うべきか)ラ・ムーだって新潟県内でも増えていきそう。

建物の植生の行きつく先は……

……とはいえ、新潟においても絶大な影響力を持ち繁殖力も強いのはイオンですけどね。
先述の通り、清水フードセンターも純粋に吸収していっていますしね。
イオンモール新潟亀田インター店(亀田のジャスコ=亀ジャ)は最強クラスの人間誘引力を持つと感じていますし、食料品特化のイオンスタイルもぐんぐん生えていっています。
イオンモールは体内器官(テナント)に多様な都会エキスを内包しており、それが地元民を惹きつける。そうして人間から養分を吸い取り、育てた種(新店舗)を付近にばらまく
う~ん、植物ですね!

植物用語として『極相林』というものがあります。
荒野に苔や草花が生える所から始まる植生遷移の行きつく先。
イオンは地元産業を薙ぎ払って生えてくると言われていますが、私の主観ではそれはまだ極相林には至っていない気がします。
極相林の構成産業は『介護施設』じゃないかな、と。
イオンではないにしても複数階層を有する総合スーパーが枯れ、コンビニが朽ちて、その枯草の中からなお生えてくるもの。
実際、コンビニの倒木(ファミリーマートに変態できなかったサークルK)がそのまま介護施設に生まれ変わった場所を私は知っています。
リアル植物でいうところの極相林とはイメージが重ならないですけどね。
極相林はそれでも緑が茂るけど、建物の植生の行きつく果ては生きた人間の息吹が吹き込まれない廃墟なので。

未来に残したい、越後蒲原の固有種

最後に、お勧めのオンリーワン・地元固有種を少し紹介しておきます。

五泉市『エスマート(すずきや)』

お手製の南蛮味噌とろサバレモン挟みあたりが看板商品ですが、私はここへ『食べるガーリックオイル』を時折採取しに行っています。
自家製商品だけでなく、他ではあまり見かけない高品質な商品がこだわりを持ってセレクト・陳列されており好奇心を刺激されるお店です。

新潟市秋葉区『にいつ駄菓子の駅』

平成になって誕生した駄菓子屋さんですが、ディスプレイはむせ返る昭和の香りがムンムン。
山口百恵さん主演の映画ポスター、ホーロー看板……。
いにしえの国鉄標識の類も展示されているので、そっちの鉄分も補充できるのではないでしょうか?
しかし、私の一番の感謝ポイントは『15個入りのこざくら餅が販売されている&他の餅飴系の味も超豊富』なこと。
珍しい駄菓子も置いてあり、私はここで関西ローカルらしい『島田のラムネ』を発見しました。

#なんのはなしですか

何の話だったんでしょうね。
アニミズム観の話でしょうかね。

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