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天孫降臨 宇宙船イワフネ号

大阪アースダイバー 中沢新一著より


かつて河内は、物部氏の世界だった。 
もっとも古い大阪の文化開拓者であった物部氏は、
河内に広大な所領をもち、その一族は河内の全域に広がっていた。 
物部氏は天皇一族よりもずっと古い時期に畿内へ入った人々である。 
彼らは『古事記』や『日本書紀』よりも古い由緒をもつ、
一族の歴史を語る神話集を持っていた(その一部は後に『先代旧事本紀』という本にまとめられている)。 

「モノ」と呼ばれる霊力を扱う精神技術についても、
物部氏は独特の伝統を保持しており(モノノベというのは「モノの専門家」という意味である)、
天皇一族もこの点では物部氏に一目置かざるを得なかった。  
そればかりか、
物部氏には彼らの先祖が「天孫降臨」を決行した舞台まで存在するのである。 

それは北河内の交野の奥谷にある。 
いまではロッククライミング練習場として知られている「岩窟」と呼ばれる岩山に、
巨大な「磐船」を着船させた物部氏の先祖は、
そこから広がって寝屋川沿いの交野の地に勢力を伸ばしていったと言われる。  

中略
いまではこの物部氏の古代聖地には、
それほど苦労せずにたどり着くことができるが、
その昔は川を遡って磐船の聖地にたどり着く道のりは、
なかなかスリリングなものであったろうと想像される。 
このあたりは生駒山地の中でも火山性の岩石の突出が目立つ、
険しい地形をしている。 
その渓谷の奥に、
物部氏の高天原と磐船宇宙船の「残骸」聖地が隠されている。


2013年の夏
飯盛霊園に墓参帰りに立ち寄る

0287・文化017/宇宙船イワフネ号/130804


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