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秋に行きたい美術展 その2 日本のゴーギャン

 10月も半分過ぎましたが、日によっては、梅雨のような蒸し暑さですね。東京都美術館は上野公園にあるのですが、公園内を歩くだけでも汗ばんで、美術館の手前にあるスタバで涼んでしまいました。

 秋とは思えない気候ですが、上野にある美術館・博物館では芸術の秋にふさわしい特別展が開催中です。

 西洋美術館は、『モネ 睡蓮のとき』。主にモネ晩年の絵が展示されているようです。印象派は、春に見たので今回はやめようと思っていたのですが、この記事を書くためにHPを見ていたら、行きたくなってきました。2月までやっているので、冬に時間があれば行きたいです。西洋美術館は常設展もいいので、1日いるつもりで行った方がいいです。今は、もしかしたらフェルメール? と言われている絵も展示されているので、モネ展に行かれる方は、ぜひご覧になってみて下さい。宗教画なので、いつものフェルメールとは雰囲気が違いそうですが。
 モネ展は京都や愛知にも巡回するとのこと。



 東京国立博物館では『はにわ』展をやっています。百点超のはにわを鑑賞できるらしいです。実は、家でこの特別展の話をするまで、はにわと土偶どぐうの違いを理解しておらず…。本当に大学で日本史を専攻していたのか疑惑が再燃してしまいました。
 私は国宝展で「挂甲の武人はにわ」を見たので、今回の展示会はパスしますが、宮内庁書陵部が管理するはにわも多数展示されるなど、力の入った特別展だと思います。
 はにわ展は、九州の国立博物館に巡回します。

はにわ展に行く予定はないけど、LINEでは無料でもらったはにわスタンプばかり使っています

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 東京都美術館では『田中一村展 奄美の光 魂の絵画』が開催中です。今回は、この特別展に行きました。

田中 一村(1908-1977)は、日本画家である。栃木県栃木にて木彫家の父の長男として生まれ、東京市で育った。本名は田中孝。中央画壇とは一線を画し、1958年千葉市での活動の後、50歳で奄美大島に単身移住。奄美の自然を愛し、亜熱帯の植物や鳥を鋭い観察と画力で力強くも繊細な花鳥画に描き、独特の世界を作り上げた。

Wikipediaの記事をもとに一部抜粋

 元職場の先輩が一村のファンだったので、「奄美大島の絵を描いた人」ぐらいは知っており、前売り券も買ったのですが、彼が日本画家(洋画ではなく、日本画を描く画家)だと知ったのは、下記の記事を読んだ時です。

 わたなべ・えいいちさんはスケッチの先生でいらっしゃるのですが、私は、日本画についてのプロの目から見た鋭い分析記事を愛読しています。
 一村の絵についても(まだ途中ではありますが)、わかりやすく解説して下さっているので、特別展に行く予定の方は、一読なさってみて下さい。

 わたなべさんも書いていらっしゃいますが、日本画の描き手として、一村は、東京美術学校入学以前に相当な水準に達しているんですね。父親が木彫り師だったためもあるのか、絵画だけでなく、木彫りの小物や根付などもプロ級の腕前に思えましたし、篆刻もできる……その時代の作品だけを見たら、江戸時代後期の文人画家の展覧会だと思ってしまいそうです。

 ところが、東京美術学校入学前後から、一村の描く絵の雰囲気が変わります。相変わらずうまいのですが、紙から飛び出しそうな迫力というか。日本画は、江戸時代の絵にしても、横山大観など明治以降の画家の人にしても、心が穏やかになる絵が多いのですが、一村の絵には、心を粟立たせる力がある気がします。

 といっても、竹橋や水戸の近代美術館で見た日本画には、一村の絵と似た雰囲気の絵もありました。しかし、一村の若い頃は、そうした絵は画壇などに受け入れてもらえなかったようで、せっかく入った美術学校もすぐに退学、展覧会でも落選が続きました。

 失意の一村を受け入れたのが、移住先の千葉寺の人々でした。千葉寺周辺の田園風景を絵に描き、それを地元の人達に買ってもらって制作資金を得る。そんな時期が20年続きました。今も、千葉市立美術館は一村の絵を多数所蔵しており、中には、地元の人達が寄託した絵もあります。一村が地域に密着した、地域の住民に愛された画家だったことがわかります。

 ただ、千葉寺時代の絵は、技巧的には素晴らしいのですが、それ以前の迫力とパッションに満ちた絵と比べると、オーソドックスな雰囲気でした。地域の人達が自分の家に飾りたい絵となると、どうしても、個性は抑え気味になるのでしょうか。
   
 千葉寺時代の絵で異彩を放っていたのが、四国や九州に旅行した折の作品です。四国の荒々しい風景(室戸岬や足摺岬など)や九州の、関東とは違う植物を描いた絵では、題材と一村の個性が溶け合っているように感じました。
 その時の経験が一村を奄美大島に引き寄せたのかもしれません。自分が求めるものとようやく巡り会えた、そんな喜びと興奮が伝わってくるような絵を心に焼き付けて、特別展を後にしました。

青島の朝
アデンの海辺 
初夏の海に赤翡翠
パパイヤとゴムの木
白花と瑠璃懸巣

 田中一村展は、上野公園内にある東京都美術館で12月1日まで開催されています。

 上野公園の前にある「みはし」で展覧会とのコラボスイーツがあると聞いて、行ってみたところ、当日分は売り切れでした。代わりにまめかんを購入。ここのまめかんは、豆が多く、甘さも控えめです。上野の甘味屋では、どら焼きが美味しい「うさぎや」もおすすめです。


 


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海人(蒔田涼)『サバラン文学』文学フリマ東京43 読んでくださってありがとうございます。コメントや感想をいただけると嬉しいです。