命、脈々と。
脈々と受け継がれてきた命。
今私はその命を全うしている。
命の中で息をして、息を繰り返して命を継続している。
今は私の番だけど、私に繋がるまで一体何人もの命が継がれてきたのだろう。
今年誕生した新たな命と共にバトンを握り締めている。
いいや、バトンを持った新たな命を支えているという方が適切かもしれない。
家族で一つのバトンを持っている。
子供が生まれて分かるこのバトンの重さ。
別に押しつぶされるわけではないけれど、大切で愛おしくて大変で決して手放したくない性質。
そんなバトンを親、その親、そのまた親・・・と脈々と受け継がれていきた。
私に辿り着くまで、大変だったでしょう。
時代も異なり、命の重さも変動しながらここまで来たのでしょう。
しかしどんな時代でもバトンを手放さず、次の代に繋げてきたあなたたちのおかげで、私の命がある。
そういう意味でも私の命はひとつではないと言える。
いいや、ひとつかもしれないが、ここまで受け継がれてきたと考えると、果てしなく広がる空のような尊さを内包した命である。
様々な経験をしたりしなかったりしながら、日々を命に刻んでいる。
今日行動したことの積み重ねが私の命である。
今日行動できなかったことへの後悔の念は明日生きる希望に変容する。
そしてどうしても命は世界の影響を受ける。
家族、会社、地域、国、世界。
横から見れば小さな命。
縦から見ればようやっと辿り着いた命。
果たしてこの命は私の命なのか、世界の命なのか。
ただ私はこの子に何を残せるのか。
その営みが未来そのものであるように思う。
仮に命のバトンを彼に渡すときが来るとしたら、私はそれ以降何もできない。
だから命を宿している今、本気で生きよう。
今、未来と話すことはできないから、未来で待ってるね。
明日からの日々も未来を少しずつ重ねていく。
命、脈々と。
fin
こちらのお題で書きました!

