Technics AZ100を妻に聞かせたら「これ、ふつうのイヤホンと何が違うの」と返ってきた
こんにちは。九州在住のフルリモート勤務のITサラリーマンです!
5万円のイヤホンを渡したとき、妻からまさかの一言が返ってきた。
「これ、ふつうのイヤホンと何が違うの」
……正直、その瞬間ちょっとだけ傷つきました(笑)。でも考えてみたら、オーディオに興味のない人にとってはそういうものなのかもしれなくて。そのリアクションが、むしろこのイヤホンの本質を突いていたような気もしています。
ワイヤレスイヤホンを選ぶとき、「どれも大差ないんじゃないか」ってずっと思ってた時期が自分にもありました。AirPods ProもSonyのWH-1000XM6も使ってきて、それなりに満足してたんです。でもTechnics AZ100に触れてから、その認識が少し変わりました。
AZ100は「音楽を聴く体験」から、別物だった
まずスペックをざっくり整理しておくと、AZ100は2025年1月に登場したTechnicsのフラッグシップ完全ワイヤレスイヤホンです。公式価格は39,600円。完全ワイヤレスとしては完全に上位帯の製品です。
特徴的なのが「磁性流体ドライバー」という技術。振動板の動きを磁性流体で制御することで、歪みを抑えて原音に近い再生を実現する、と説明されています。正直なところ、理屈は難しくてちゃんと理解できているかわからないんですが(笑)、使ってみて「あ、これは違うな」とは感じました。
コーデックはAAC・SBC・LDAC・LC3に対応していて、Bluetooth 5.3。LDACを使うと音質はかなり上がりますが、バッテリーが単体約7時間とやや短くなります。ANCオン・AAC接続だと約10時間使えるので、普段使いはAAC運用している人が多そうです。自分はMacBook Air M4やiPhone 17 Pro Maxと組み合わせて使っているので、LDACは主にMac側でじっくり聴くときに使っています
Sony WH-1000XM6と比べると、どう違うのか
普段使いのヘッドホンとしてSONY WH-1000XM6も持っているので、比較しながら話すと少しわかりやすいかもしれません。
SONYのノイキャンは本当に強力で、カフェや移動中の使い心地は正直AZ100より上だと感じます。周囲の音をごっそり消す感じ。一方AZ100のアダプティブノイキャンは、耳の形状や環境に合わせて自動調整するタイプで、「バリバリ消す」というよりは「自然な静けさに包む」という感覚に近い。どちらが優れているかではなく、方向性が違うんです。
音の傾向も差があります。SONYは中低域がしっかりしていて、聴いていて「いい音だな」と感じやすい味付けがある。AZ100は逆に、特定の帯域を持ち上げている感じが薄くて、フラットに近い。90年代の洋楽をよく聴くんですが、ギターやボーカルの輪郭がはっきり出る。Oasisを聴いたとき、ノエル・ギャラガーのアコギの質感が想像以上にリアルで、思わず手を止めてしまいました。
妻の「ふつうのイヤホンと何が違うの」発言に戻ると……たぶん彼女が感じたのは「派手じゃない」ということだったんじゃないかと思っています。低音がドンドン来るわけでもなく、キラキラしたハイが刺さるわけでもない。でもそれが、長時間聴いていても疲れない理由でもあって。フルリモートで仕事しながらBGMとして流しているとき、気がつくと2〜3時間ずっとつけていたことが何度かありました。
「Voice Focus AI」は思ったより実用的だった
地味に気に入っているのが「Voice Focus AI」という機能です。マイク入力時に声だけを抽出するAI処理で、要はリモート会議での音質が良くなる機能なんですが、これが想像以上に使えました。
フルリモートで毎日何かしらオンラインミーティングがある生活なので、マイクの品質は地味に重要。以前はAnker Nano ドッキングステーションに有線マイクをつないでいたんですが、AZ100に変えてから「音声聞きやすくなった?」と言われるようになりました。周囲の雑音を拾いにくいのと、声の明瞭感が上がるのが組み合わさっている感じです。
在宅ワーカーで音質にこだわりたいなら、この点だけでも選ぶ理由になり得ると思っています。
装着感と、細かいところの話
片側5.9g、ケース込み42g。数字だけ見るとそこまで軽くはないんですが、装着してみるとフィット感が良くて、長時間つけていても耳が痛くなりにくい。自分の耳には合っていました。ただ耳の形は人によって全然違うので、できれば試聴してから買いたいところではあります。
3デバイスのマルチポイントペアリングも地味に助かっています。Mac mini M4・MacBook Air M4・iPhone 17 Pro Maxの3台で使い分けていて、切り替えがスムーズ。以前使っていたイヤホンでは2台までしかマルチポイントできなくて、3台目に切り替えるたびにBluetooth設定を開いていたので、これが解消されたのは純粋に快適です。
Dolby Atmosのヘッドトラッキングも搭載していて、Apple端末との組み合わせだと空間オーディオが効きます。映画を観るときに試してみましたが、これはまあ……好みが分かれそうな機能かなという印象。音が「動く」のが好きな人には面白いと思います。
結局、誰に向いているのか
正直にいうと、ノイキャンの強さを最優先するならSonyかBoseを選んだほうがいいかもしれません。低音の迫力を重視するなら、他の選択肢もある。AZ100が刺さるのは、「音楽をちゃんと聴きたい」という気持ちが強い人だと思います。
再生音の自然さ・歪みの少なさ・長時間の疲れにくさ。そういうところに価値を感じる人なら、39,600円という価格は納得できる水準です。自分がそうでした。
あ、そうそう。妻の「ふつうのイヤホンと何が違うの」の話、最後に結末を言っておくと。そのあと自分が「じゃあ何を聴いてみる?」と聞いたら「Maroon 5がいい」と言われて、Moves Like Jaggerを聴かせたんです。そしたらしばらく無言で聴いていて……「なんか、クリアな気がする」とだけ言っていました。
素人耳にも届くレベルの違い、あるにはあるんですよね。
買って後悔してるか、と聞かれたら
していません。断言できます。
普段、FiiO M21にイヤホンをつないで音楽を聴くことが多いんですが、AZ100をワイヤレスで使っていると「ケーブルって要らないんだな」と改めて実感します。音質とワイヤレスの利便性をここまで両立させた製品、自分の中では正直なかったので。
すすめるとしたら、音楽を「ながら聴き」じゃなくてちゃんと向き合って聴く時間がある人。リモートワーク中のBGMとしてではなく、仕事終わりに30分、好きなアルバムをちゃんと聴く……そういう習慣がある人には、投資する価値があると思っています。
逆に、ノイキャン性能で選びたい人や、低音バリバリで気分を上げたいという人には向かないかもしれません。そこは正直に言っておきます。
生活がどう変わったかというと、仕事終わりに音楽を聴く時間が少し増えました。90年代の洋楽をよく聴くんですが、当時のCDをリッピングしたファイルで聴くと、音の粒が立っていて驚くことがある。こういう体験、しばらくなかったな、と。
妻の「クリアな気がする」という感想を引き出した時点で、個人的には合格点です(笑)
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