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Technics AZ100を使って気づいた、ワイヤレスイヤホンに求めるものが変わった話

こんにちは。九州在住のフルリモート勤務のITサラリーマンです!


ワイヤレスイヤホンに「音質を求めすぎても限界がある」と、どこかで思っていました。正直に言うと、ずっとそうでした。AirPods Proで十分だし、ワイヤレスってそういうものだよな、と半ば諦めとも妥協ともつかない感覚で過ごしていたんです。

でもTechnics AZ100を使い始めて、その認識はあっさり覆されました。


AirPods Proとは明らかに違う「聴こえ方」

最初に耳に装着して音を出した瞬間、「あ、これは違う」と思いました。

大げさに聞こえるかもしれないんですが、本当にそういう感覚だったんです。いつも聴いている90年代の洋楽――Oasisとかマドンナとか、そういう曲をかけてみたら、今まで何となく「まとまった音の塊」として聴こえていたものが、楽器ごとにちゃんと分離して聴こえてくる。ベースラインの動きが、こんなにはっきり追えるものだったのか、と。

AirPods Proも決して悪くないんですよ。利便性でいえばAppleのエコシステムに乗っかっているから、iPhoneやMacとのシームレスな接続という意味では今でも最強クラスだと思っています。でも「音そのもの」という話になると、AZ100は明らかに別次元です。

この差がどこから来るのかと思って調べてみたら、有線のフラッグシップモデル「EAH-TZ700」に使われていた磁性流体ドライバーを、完全ワイヤレスイヤホンとして初めて搭載しているとのこと。振動板のボイスコイルが磁性流体の上を滑ることで、音の歪みが極限まで抑えられる仕組みだそうです。技術的な話はそこまで深追いしませんが、「あの聴こえ方」の理由として妙に納得しました。


イヤーピースを変えたら、さらに印象が変わった

購入してから1週間くらいは、付属のSサイズのイヤーピースで使っていたんですが、ある日Mサイズに変えてみたんです。これが結構変わった。

低域の量感がぐっと増して、音のフォーカスが定まった感じ。AZ100のイヤーピースって3層構造になっていて、硬さが内側・中間・外側で異なるらしく、低音が外に逃げないように設計されているそうです。交換してみて「あ、これは単なるサイズ変更じゃないんだな」と実感しました。

ちゃんと耳に合うサイズを選ぶのって、こんなに音が変わるのか……というのは正直な感想です。今までのイヤホンではそこまで気にしていなかった部分なので、AZ100に教えてもらった感覚があります。

普段はデスクでEIZO EV3895のモニターを見ながらリモート仕事をしているんですが、会議の合間に音楽を聴く時間があって、そこでAZ100を使うことが多くなりました。Mac mini M4から飛ばしてLDACで接続しているんですが、LDACだとさらに解像感が上がります。AndroidではXiaomi 15T Proで試しているんですが、iPhoneよりも正直LDACの恩恵が大きいかもしれない。この辺の話は長くなるのでまた別の機会に……。


ノイズキャンセリングへの向き合い方が変わったきっかけ

ANC性能について言うと、AirPods Proのほうが少し積極的にカットしてくれる印象があります。一方でAZ100のANCはやや穏やか。でもこれ、使っているうちに「音楽を聴く用途では十分だな」と感じるようになってきました。

というのも、ANCが強すぎると長時間つけていると耳に圧迫感が出ることがあって、仕事しながら数時間つけっぱなしにする用途だと、AZ100くらいのバランスがちょうどいい気がしています。ANC ON状態で10時間再生できる点も、日中の仕事使いにはまったく不安がないですし。

ちょっとした失敗を告白すると、最初の2〜3日はANCをオンにして屋外を歩いていたんですが、外音取り込みモードに切り替えるのを忘れて、後ろから声をかけられていたのに全然気づかなかったことがありました(笑)。操作系を覚えるまでに少し時間がかかった部分はあります。タッチ操作の感度は特に問題ないんですが、カスタマイズの設定アプリ「Technics Audio Connect」を最初にきちんと設定しておくと使いやすくなります。


SONY WH-1000XM6と比べて感じたこと

ヘッドホンはメインでSONY WH-1000XM6を持っているので、ふと比較したくなる瞬間があります。全然カテゴリーが違うのはわかっているんですが……。

WH-1000XM6はさすがの完成度で、ANCの強さや低域のパンチは圧倒的です。ただ、長時間つけていると頭が疲れるし、外出先でカバンから出し入れするのが億劫で、結局デスクの横に置いたまま使わない日が続いたりします。AZ100はそこの手軽さが全然違う。ケースを含めても気軽に持ち出せるし、装着感が軽いので耳が疲れにくい。

前モデルのAZ80からも小型化されているらしくて、本体重量が約16%、体積が約10%小さくなっているとのこと。「フラッグシップなのにこのサイズ感か」という印象があります。


4万円を出す価値があるかどうか

値段の話は避けて通れないので書いておきます。実売価格は4万円前後。 ワイヤレスイヤホンとしてはかなりの投資ですが、買って正解だったと思ってます。

理由は単純で、毎日使っているから。仕事中の音楽再生、リモート会議での通話(マイク6基搭載で通話品質もいい)、ちょっとした外出時の音楽、就寝前のリラックスタイム……気がつけば1日の中でかなりの時間をAZ100と過ごしています。使用頻度を考えると、1日あたりのコストに換算するとそんなに高くないな、と思えてくる。

Fiio M21というDAPも持っていて、本格的に音楽と向き合いたいときはそちらも使うんですが、フルワイヤレスで「この音が出るのか」という驚きは、AZ100が与えてくれた感覚です。



「ワイヤレスだから仕方ない」と思っていたものが、全部ではなかった

今回AZ100を使って一番変わったのは、ワイヤレスイヤホンへの期待値そのものです。

「ワイヤレスだから音質はある程度割り切るしかない」「ノイズキャンセリングか音質か、どちらかを優先するものだ」という前提が、少し揺らいだ感じがしています。全部が全部解決しているとは言いませんが、少なくともAZ100は「音楽を楽しむ」という目的に対して、妥協のない選択肢になり得る1台だと思っています。

音質を重視してワイヤレスイヤホンを選びたい人、特に普段からある程度音楽をちゃんと聴いてきた人には、一度試聴してみることをおすすめしたいです。きっと「あ、これは違う」という感覚を体験できると思います。

使ってみて、正直に言うと

AZ100を使い続けて思うのは、「これを知ってしまったら戻れないな」という感覚です。大げさに聞こえるかもしれませんが、90年代の洋楽をLDACで聴いたときの解像感は、ちょっと想像の上をいっていました。

最近はWH-1000XM6を使うことも多いんですが、音楽をちゃんと聴きたいときはAZ100の出番は相変わらず減っていません。用途で使い分けるというより、気分と目的で自然と手が伸びる感じ。

正直、3万円台後半という価格は気軽とは言えません。でも、FiioのM21などのDAPを組み合わせて音源をちゃんと選んで聴くと、「フルワイヤレスでここまでくるとは」という体験ができます。価格に見合う何かがある、と感じさせてくれる1台です。音質重視でワイヤレスイヤホンを探している方には、試聴だけでもしてみる価値はあると思っています。


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