妖怪・捏三(ねつぞう)の仕業?!
東京都墨田区にある公共職業安定所「ハローワーク墨田」の職員が、偽名を使用して求職活動を行い、求人を出した企業への応募を繰り返していたことがわかった。
実際に面接を受けて採用に至ったケースが複数あり、その分を就職件数として偽って計上していたようだ(採用が決まった直後に辞退することをくり返してしていたらしいが、それらも就職件数としてカウントされていたという)。
ハローワークでは、各事務所ごとに就職件数などの目標値を設定している。所管している厚生労働省では、今回の事案をその目標値を達成するための「水増し行為」だったとみているようだ。
半年ほど前に、「学校に出没する妖怪」のなかの1匹として【妖怪・捏三(ねつぞう)】を紹介したことがある。
これは、主に学校の教頭や副校長のなかに見られる妖怪だ。
教育委員会が設定した《1か月当たりの総残業時間、◯時間以内》という「ノルマ」を達成するために、
・教職員の退勤時刻のデータを改竄(捏造)する
・サービス残業や仕事の持ち帰りを奨励する
・・・など、時代劇に出てくる《悪知恵がはたらく番頭》のような行動をとることが特徴である。
前述した「ハローワーク墨田」の職員は、この妖怪の親類にあたるのかもしれない。少なくとも、こうした妖怪の図鑑があれば同じページに掲載されることだろう。
無論、データの改竄(捏造)は重大な非違行為である。しかしながら、この《捏三》は妖怪のなかの「中間管理職」もしくは「実働部隊」という気の毒な存在だといえるのかもしれない。
「数値目標」や「ノルマ」などを強調しすぎると、こうした妖怪が現れやすくなるということは間違いない。
