「もっと早く気づいていれば」——お盆に感じた、健康診断という贈り物の話
あなたも、こんなこと感じたことありませんか?
「健康診断、毎年受けてるけど結果を見たら引き出しにしまってしまう」
「数値が気になってはいるけど、何をどうすればいいかわからない」
「まだ大丈夫、と思っているうちに気づいたら手遅れになりそうで怖い」
今年のお盆、少し年上の方々と集まる機会がありました。
久しぶりに顔を合わせてうれしかったのに、気づいたら話題が全部、病気の話になっていたんです。「入院した」「手術した」「血圧の薬を飲み始めた」「膝が痛くて歩けない」——気がつけば、その場にいた全員が、自分か身近な誰かの健康の話をしていました。
みんな、健康になりたいと思っているんですよね。それは間違いない。
ただ、ちょっと違う方向に行ってしまっていたり、気づいていても言い出せなかったり、「もう歳だから仕方ない」と諦めてしまっていたり。
親しい人だからこそ、言えないことってあるんです。気を遣って「でもそれって……」と切り出せないまま、その日は終わりました。帰り道、少し苦しい気持ちになりました。
「もっと早く気づいていれば」という言葉が、ずっと頭の中に残っています。
管理栄養士として、かつて特定健診・特定保健指導の導入に携わっていたことがあります。2008年にスタートしたこの制度は、40〜74歳を対象に「病気になる前に」異常を見つけ、生活習慣を変える機会をつくるためのものです。
でも今、その受診率は61.5%(2024年度・厚生労働省)。目標の70%にはまだ届かず、実際に保健指導まで繋がる人は28.3%に過ぎません。
「受けた」で終わってしまっているんです。
健康診断は「数値を確認するもの」じゃなくて、「今の自分の体の現在地を知り、次の行動を決めるためのもの」です。A判定だったとしても、去年との変化、複数の数値の組み合わせ、生活習慣との照らし合わせ——そこまで見て初めて意味を持ちます。
若い時と同じ感覚で体と付き合っていると、必ずどこかで「あれ?」という瞬間が来ます。50代、60代、70代——その数字が怖いのではなくて、「気づいたのが遅かった」ことが一番悔しい。
健康寿命を延ばすことは、寝たきりを防ぐことは、老後の選択肢を増やすことは——今の一枚の検査結果から始まっていると、私は信じています 🌿
次回は、血液検査の数値を「組み合わせて読む」方法についてお伝えします。
さらなる自分らしい健康へ、一緒に歩んでいきましょう。
大熊まゆ|管理栄養士・健康コンサルコーチ®️・NRサプリメントアドバイザー
