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フォロワー数には節目がある

SNSアカウントは数字ごとに運用フェーズが変わる

前回の記事では、SNS運用初心者がまずやるべきことは、バズを狙うことではなく、接触機会を増やすことだと書いた。

フォロワー数を増やすには、まず見つけてもらわなければならない。
見つけてもらうには、投稿を続け、接触機会を増やすしかない。

では、その先に何があるのか。

SNSを運用していると、フォロワー数にはいくつかの節目があるように感じる。

もちろん、これは絶対的な基準ではない。
ジャンル、投稿頻度、投稿内容、プラットフォーム、外部からの流入の有無によって変わる。

それでも、フォロワー数が増えるにつれて、アカウントの見え方や運用の負荷が変わっていく感覚はある。

フォロワー数は、単なる見栄の数字ではない。

投稿の初速を生む母数であり、アルゴリズムに拾われる可能性を高める土台であり、コミュニケーション量を左右する数字でもある。

だから今回は、経験則としてのフォロワー数の節目について書いてみたい。

フォロワー数は残酷だが重要である

SNSではよく、「フォロワー数がすべてではない」と言われる。

それは確かに正しい。

フォロワー数が多くても反応が少ないアカウントはある。
逆に、フォロワー数が少なくても濃いファンやコミュニティを持っているアカウントもある。

だから、フォロワー数だけを見てアカウントの価値を決めるのは違う。

ただし、それでもフォロワー数は重要だ。

なぜなら、フォロワー数は投稿の初速を作る母数だからだ。

同じ投稿をしても、フォロワー100人のアカウントと、フォロワー1万人のアカウントでは、最初に届く人数が違う。

最初に届く人数が違えば、いいね、リポスト、コメントがつく可能性も変わる。
そして初速がつけば、アルゴリズムに拾われる可能性も高まる。

つまりフォロワー数は、単なる人気の数字ではなく、次の投稿を伸ばすための地力でもある。

ここがSNSの残酷なところだ。

良い投稿をしても、最初に届く人数が少なければ広がりにくい。
逆に、ある程度フォロワー数があるアカウントは、普通の投稿でも一定の初速がつきやすい。

だからこそ、フォロワー数は無視できない。

ただし、いきなり1万人を目指す必要はない。
アカウントには段階がある。

まずは500。
次に1000。
その先に3000、5000、10000という節目がある。

500フォロワーまで:まず存在を認識してもらう段階

最初の大きな節目は、500フォロワーだと思う。

もちろん、500という数字に絶対的な意味があるわけではない。
ただ、SNSをゼロに近い状態から運用していると、まずこのあたりが一つの壁になる。

500フォロワーまでは、投稿しても反応がかなり不安定だ。

良い投稿をしたつもりでも伸びない。
時間をかけた投稿がほとんど見られない。
逆に、何気なく出した投稿が少しだけ反応されることもある。

この段階では、投稿ごとの結果に一喜一憂しすぎない方がいい。

なぜなら、まだアカウントの輪郭が人にもアルゴリズムにも認識されていないからだ。

このアカウントは何を投稿する人なのか。
どのジャンルに属しているのか。
どんな人に届ければ反応されやすいのか。

SNS側も、見る側も、まだ判断材料が少ない。

だから500フォロワーまでは、まず存在を認識してもらう段階だと考えた方がいい。

必要なのは、バズ狙いではない。

投稿ペースを維持する。
テーマを大きくブレさせない。
1投稿ごとに分かりやすくする。
接触機会を増やす。
少しでも反応してくれる人を大事にする。

この積み重ねで、少しずつアカウントの輪郭が見えてくる。

500フォロワー前後になると、アルゴリズムが実験的に投稿を拾ってくれる機会が少し増えてくる感覚がある。

もちろん毎回ではない。
ただ、それまでよりもフォロワー外へ届く投稿が出てきたり、以前より反応がつきやすくなったりする。

その意味で、500は最初のチェックポイントだと思う。

500〜1000フォロワー:伸びる方向を見極める段階

500を超えてくると、少しずつ反応の傾向が見え始める。

どんな投稿が見られやすいのか。
どんなテーマでフォローされやすいのか。
どんな本文だと反応しやすいのか。
どのジャンルの人に届いているのか。

この段階では、やみくもに投稿するだけでなく、反応を見ることが大事になる。

ただし、ここでも大きく路線変更する必要はない。

むしろ、反応が良い方向を見つけたら、そこに少しずつ寄せていく。
伸びている方向を確認しながら、アカウントの輪郭をはっきりさせていく。

この時期に大事なのは、試行錯誤しつつも、軸を失わないことだ。

フォロワー数が少し増えてくると、つい色々なことを試したくなる。
別ジャンルに広げたくなる。
もっと違う層に届けたくなる。
急に強い主張やトレンドに乗りたくなる。

しかし、アカウントの土台がまだ固まっていない段階で大きく動きすぎると、せっかく見え始めた方向性がぼやけることがある。

500〜1000は、伸びる方向を見極める段階だ。

ここで焦って別の方向に飛ぶのではなく、まず何が自分のアカウントの入口になっているのかを確認する。

そして、1000フォロワーを一つの目標にする。

1000フォロワー:流入が安定し始める節目

1000フォロワーは、かなり大きな節目だと思う。

ここを超えると、ある程度流入が安定して入ってくる感覚が出てくる。

もちろん、いきなり爆発的に伸びるわけではない。
毎日大量にフォロワーが増えるわけでもない。

それでも、投稿の初速が以前より出やすくなる。
フォロワー外へ届く機会が少し増える。
フォローされるペースも、急激ではないにしろ着実になりやすい。

1000フォロワーを超えると、「誰にも見られていない」という段階からは少し抜け出す。

ここからは、アカウントとしての認識が少しずつ安定してくる。

ただし、この段階で一番やってはいけないのは、大きな路線変更だと思う。

1000まで伸びたということは、そこまでの運用に何らかの勝ち筋があったということだ。

その勝ち筋を捨ててしまうと、フォロワーにもアルゴリズムにも伝わっていたアカウントの輪郭が崩れる。

ここで必要なのは、ベースを変えることではない。

ベースを維持したまま、プラスアルファを加えることだ。

投稿文を少し工夫する。
コメントしやすい余白を増やす。
近いジャンルを少し試す。
シリーズ化する。
プロフィールを整える。
固定的に反応してくれる人とのやり取りを少し増やす。

あくまで、基本の軸は変えない。

1000フォロワーを超えたら、路線変更ではなく強化。
拡張ではなく、まず安定。

この感覚が大事だと思う。

1000〜3000フォロワー:ベースを守りながら広げる段階

1000を超えた後は、フォロワー数の増え方が少し変わってくる。

それまでよりも投稿が見られやすくなり、反応の傾向も読みやすくなる。
固定的に見てくれる人も少しずつ増えてくる。

この段階では、ベースを守りながら広げることが重要になる。

ここで言うベースとは、アカウントの主なテーマや投稿の軸のことだ。

見る側は、フォローする時に何となく期待している。

この人はこういう投稿をする人だ。
この人をフォローすると、こういう内容が流れてくる。
この雰囲気が好きだからフォローしている。

その期待がある。

だから、急にまったく違う方向へ行くと、フォロワーの期待とズレてしまう。

もちろん、ずっと同じことだけをしろという話ではない。
飽きもあるし、投稿者自身も広げたくなる。

ただ、広げる時はベースを変えるのではなく、プラスアルファとして足す方がいい。

たとえば、主ジャンルは維持したまま近いテーマを試す。
いつもの投稿に少し違う要素を混ぜる。
反応が良かったものをシリーズ化する。
別媒体や別企画に少しだけ誘導する。

重要なのは、「何のアカウントか」が分からなくならないことだ。

1000〜3000は、せっかくできた輪郭を崩さずに、少しずつ厚みを出す段階だと思う。

3000フォロワー:コミュニケーションコストが増え始める段階

次の節目は3000フォロワーあたりだと思う。

このあたりから、投稿するだけではなく、フォロワーとのコミュニケーションに時間がかかり始める。

コメントが増える。
引用されることが増える。
返信が必要な場面が増える。
いいね返しやリプ返しにも時間がかかる。
固定的に見てくれる人の存在感も大きくなる。

つまり、3000あたりからは、単に投稿を続けるだけではなく、関係性をどう維持するかがテーマになってくる。

ここで全部に丁寧に返そうとしすぎると疲れる。
逆に、反応を完全に放置しすぎると、せっかくできた関係性が薄くなる。

だからこの段階では、自分なりの返信ルールや距離感が必要になる。

全部には返せなくても、できる範囲で反応する。
重要なコメントには返す。
いつも見てくれる人を大事にする。
無理なやり取りはしない。
投稿者自身が疲れない距離感を作る。

フォロワーが増えると、嬉しい反面、運用の負荷も増える。

3000フォロワーは、その変化を感じ始める節目だと思う。

5000フォロワー:小さなコミュニティを持つ段階

5000フォロワーになると、3000の上位版という感じになる。

投稿すれば、ある程度の反応が見込める。
固定的に見てくれる人も増える。
そのジャンルや界隈の中で、「この人を見たことがある」という認識も少しずつ出てくる。

ここまで来ると、アカウントは単なる個人の投稿場所ではなく、小さなコミュニティの中心に近づいてくる。

もちろん、5000フォロワーだからといって何でもできるわけではない。
ただ、初期とは明らかに違う。

投稿内容の影響も少し大きくなる。
雑な投稿の影響も出やすくなる。
急な路線変更の違和感も大きくなる。
言葉の受け取られ方にも気をつける必要が出てくる。

この段階で重要になるのは、アカウントの空気感や信頼感の維持だと思う。

どういう投稿をする人なのか。
どういう距離感でフォロワーと接するのか。
どういう話題は扱い、どういう話題は扱わないのか。
どこまで自分を出し、どこからは出さないのか。

こうした運用の線引きが、より大事になる。

5000フォロワーは、小さな発信者としての責任が少しずつ出てくる段階だと思う。

10000フォロワー:インフルエンサー的な活動が視野に入る段階

10000フォロワーは、かなり大きな節目だ。

ここまで来ると、趣味アカウントでも、ビジネスアカウントでも、ある程度インフルエンサー的な活動が視野に入ってくる。

投稿が一定数に届く。
紹介したものが見られる。
企画を立てれば参加者が出る可能性がある。
別媒体への誘導も効きやすくなる。
作品、商品、サービス、イベントなどの告知にも意味が出てくる。

もちろん、10000フォロワーでも反応が薄いアカウントはある。
フォロワー数だけで影響力が決まるわけではない。

それでも、発信の基礎体力としてはかなり強くなる。

10000フォロワーに到達すると、投稿の一つ一つが以前よりも多くの人に届く。
その分、良い反応も増えるが、誤解や批判を受ける可能性も増える。

ここからは、運用者としての姿勢もより重要になる。

何を発信するのか。
何を発信しないのか。
どういう人に届いてほしいのか。
アカウントをどこへつなげていくのか。

趣味として続けるのか。
創作活動につなげるのか。
仕事やビジネスに活かすのか。
コミュニティを作るのか。

10000フォロワーは、単なる数字の達成ではなく、アカウントの使い方を考える段階でもある。

フォロワー数が増えるほど、自由になるとは限らない

フォロワー数が増えれば増えるほど、自由に投稿できると思うかもしれない。

しかし、実際には逆の面もある。

フォロワーが増えるほど、見ている人の期待も増える。
投稿内容への反応も増える。
過去の投稿との整合性も見られやすくなる。
急な路線変更への違和感も大きくなる。

つまり、フォロワー数が増えるほど、アカウントの輪郭は強くなる。

これは良いことでもあるが、同時に制約にもなる。

だから、ある程度伸びてきたアカウントほど、ベースを変える時は慎重に考えた方がいい。

新しいことをやるなら、突然変えるのではなく、プラスアルファとして少しずつ足す。

今までのフォロワーが期待しているものを残しながら、新しい要素を混ぜる。

これは、趣味アカウントでもビジネスアカウントでも同じだと思う。

フォロワー数は力になる。
しかし、その力は同時に、期待や責任にもなる。

数字に振り回されすぎない

ここまでフォロワー数の節目について書いてきたが、数字に振り回されすぎるのもよくない。

500に届かないから失敗。
1000に行かないから価値がない。
3000を超えないから意味がない。
10000に行かないならやる意味がない。

そう考える必要はない。

フォロワー数は重要だが、すべてではない。

大事なのは、自分の目的に合った運用ができているかだ。

趣味として楽しみたいのか。
創作を見てもらいたいのか。
仕事につなげたいのか。
お客さんとの接点を作りたいのか。
同じ関心を持つ人とつながりたいのか。

目的によって、必要なフォロワー数は変わる。

ただし、どの目的であっても、フォロワー数が増えることでできることが増えるのは事実だ。

だから数字を無視する必要はない。
でも、数字だけを目的にしすぎる必要もない。

数字は目的ではなく、運用フェーズを知るための目安として見る。

このくらいの距離感がちょうどいいと思う。

まとめ

フォロワー数には、なんとなくの節目がある。

まずは500。
このあたりまでは、存在を認識してもらう段階だ。
投稿ペースを維持し、アカウントの輪郭を作ることが大事になる。

次に1000。
ここを超えると、流入が少し安定し始める。
ただし、この段階で大きな路線変更はしない方がいい。
ベースを維持しながら、プラスアルファを加える。

3000あたりからは、コミュニケーションコストが増え始める。
投稿するだけでなく、フォロワーとの関係性をどう維持するかが重要になる。

5000になると、小さなコミュニティを持つ段階に入る。
アカウントの空気感や信頼感の維持がより大事になる。

10000まで到達すると、インフルエンサー的な活動も視野に入ってくる。
告知、企画、誘導、販売、別媒体展開など、発信力を使った動きがしやすくなる。

もちろん、これは絶対的な基準ではない。
ジャンルや運用方法によって違う。

それでも、フォロワー数は単なる見栄の数字ではない。

投稿の初速を作る母数であり、アカウントの運用フェーズを変える数字でもある。

だから初心者は、いきなり1万を目指す必要はない。

まずは500。
次に1000。

そのために必要なのが、前回書いたような接触機会を増やし続ける初期運用である。

フォロワー数は残酷だ。
しかし、残酷だからこそ、現実的な節目として見た方がいい。

そして、その節目を一つずつ超えていくことで、アカウントの見え方も、届き方も、運用の課題も少しずつ変わっていくのだと思う。

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