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crisp_donkey194
✴️幸運は派手にやってこない│静かに、当たり前の顔をしている No.128
先日、いつもの交差点で信号待ちをしていたときのことだ。
青になり、歩き出そうとしたら、赤信号を無視した車が猛スピードで横切っていった。
ほんの一歩早く足を出していたら、確実に事故に巻き込まれていただろう。
そのとき背筋が凍ったと同時に、「ああ、運が良かった」と実感した。
多くの場合、運の良し悪しを判断するのは「起きた出来事」だけだ。
宝くじが当たれば「運が良い」と言い、財布を落とせば「運が悪い」と嘆く。
しかし実際には、日常で回避している災難の方がはるかに多い。
事故に遭わなかったこと、病気にかからなかったこと、理不尽なトラブルに巻き込まれなかったこと。
そうした「起きなかった出来事」は、なかなか意識していない。
人間は不幸に敏感で、幸運には鈍感だ。
だから「今日はツイてない」とはすぐ思うのに、「今日は大きな災難に遭わなかった」とはあまり思わない。
しかし冷静に考えれば、災難に見舞われずに一日を終えること自体が、すでに幸運なのだ。
幸運を「特別な出来事」だと考えると、どうしても物足りなさや不満が残る。
でも「平穏が幸運」だと捉え直せば、日々の景色が大きく変わる。
自分が無事でいること自体がありがたい。
そのことに気づける人が、最も運を味方につけているのではないだろうか。
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