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✴️幸運は派手にやってこない│静かに、当たり前の顔をしている No.128

先日、いつもの交差点で信号待ちをしていたときのことだ。

青になり、歩き出そうとしたら、赤信号を無視した車が猛スピードで横切っていった。

ほんの一歩早く足を出していたら、確実に事故に巻き込まれていただろう。

そのとき背筋が凍ったと同時に、「ああ、運が良かった」と実感した。

多くの場合、運の良し悪しを判断するのは「起きた出来事」だけだ。

宝くじが当たれば「運が良い」と言い、財布を落とせば「運が悪い」と嘆く。

しかし実際には、日常で回避している災難の方がはるかに多い。

事故に遭わなかったこと、病気にかからなかったこと、理不尽なトラブルに巻き込まれなかったこと。

そうした「起きなかった出来事」は、なかなか意識していない。

人間は不幸に敏感で、幸運には鈍感だ。

だから「今日はツイてない」とはすぐ思うのに、「今日は大きな災難に遭わなかった」とはあまり思わない。

しかし冷静に考えれば、災難に見舞われずに一日を終えること自体が、すでに幸運なのだ。

幸運を「特別な出来事」だと考えると、どうしても物足りなさや不満が残る。

でも「平穏が幸運」だと捉え直せば、日々の景色が大きく変わる。

自分が無事でいること自体がありがたい。

そのことに気づける人が、最も運を味方につけているのではないだろうか。

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