見出し画像

子どもの頃 病気になった時のことを ふと思い出した

言ってもしょうがないけど ほんとに暑い
暑すぎである



エアコンが苦手なわたしは できるだけ 家の中で涼しい場所を探しては そこで過ごすようにしている

時間帯によって その場所は変化するので 暑いな!と感じると 本と 枕代わりのクッションを持って 次の場所へ すみやかに移動する


ギフボが存命の頃 至る所で 昼寝をしていた

廊下だったり 和室の掃き出し窓のそばだったり 

廊下でも ど真ん中であったり 端っこだったり


それをいつも 邪魔やなあとしか思えず
いつも同じ場所で寝てくれたら 回避の仕方も考えられるのに 
こういろいろな場所で昼寝をされると
もう どうしようもない


遠慮なく 寝ているギフボのそばを どかどかと通過していくしかない


あれは きっと その時々の涼しい場所を求めて 移動してたんやなと
今になって 理解できる

生活の知恵って やつやったんやな
しかも 地球に優しい生活の知恵

あの頃は 冷房をガンガンに入れても平気だった私
地球に全然優しくなかった

ギフボのことも 全然わかっていなかった




それにしても 今日は あかん

家の中のどこに移動しても 息ができない

空気が熱すぎて 肺に酸素が入ってこない


それなのに カーテンを洗ったり ホースリールを解体して大型ゴミに出したり 畑の作物を煮たり 切ったり 冷凍したりと 朝から 動きっぱなし

その疲れも出てきたのか 気温が高すぎるのか なんやわからんけど とにかくこれはいかん


と 救急車の音がだんだんと近づいてきた
そして 突然 音が消えた

これは近いぞ! と思っていると あっという間に またもや ピーポーピーポーと サイレンを鳴らしながら 去って行く


おそらく すぐにでも搬送しなくちゃんならん状況やったんやな
熱中症だろうか
なんせ 我が町内は 高齢者が多いからなあ


いやいやまてよ 自分だって 還暦超えの高齢者じゃないか
家の中で熱中症になる可能性だって 同じようにあるじゃないか

いかんいかん
これが やばいってやつやな


とうとう しかたなく エアコンのスイッチを入れることにした

洗ったばかりのカーテンを吊しているので しわが寄らないように カーテンは全閉め状態である

遮光性のある分厚いカーテンなので 外の音も ほとんど聞こえない
遮光は 遮音効果もあるんやなあ

なんだか 一人っきりで 涼しい高原にでもいる感じである

静かやなあ



ふと 子どもの頃 一人で留守番をしていた時のことを 思い出した

熱があったのか 学校を休まなくてはならない状況だったとき

両親ともに仕事に行き きょうだいたちも 学校や保育園に向かい
1人で 家にいた

静かである


我が家は 4人きょうだいだったので とにかく家の中は いつも賑やか

静かな瞬間なんて 全くなかった
誰かが起きているときは 必ずテレビの音がしていたし


ちょっとしんどい身体で布団に横になっていると いつもとは違うその静かさが とてもここちよい

ちょっとだけ 寂しくはあるものの なんだか えらく落ち着く


そして お昼の12時になると 「まいど!!えっちゃんです!」と声がして 玄関の引き戸が ガラガラガラッと開く

あの頃は 鍵なんてかけてなかった

声の主は 近くの食堂「えっちゃん」のおばさんだ

きつねうどんを 持ってきてくれたのだ

めったにないけど 病気で一人で留守番をするときには 母がいつも 「えっちゃん」で 出前を頼んでおいてくれる

倹約家の母にしては 大盤振る舞いなのだが きっと 「えっちゃん」のおばちゃんに わたしの様子もついでに 見てもらうように頼んでたんやろうなあ

おかもちから そーっと取り出されたきつねうどんには ピチーッとラップがかけられていて その上に 割り箸と 七味入りの小袋が乗せられている

「熱いから 気をつけてや~~~」と言いながら 「えっちゃん」のおばちゃんは うどんを玄関の上がり框のところに置く


外食なんか ほとんど行かない我が家で 出前をとることは めちゃくちゃ贅沢なことである

それも わたしだけ

身体はしんどいけれど 食欲もそんなにないけれど うどんの出汁の香りが やたらと嬉しい


そーっと食卓までうどんを運び ラップをはずす瞬間が たまらない

家では こんなに ぴっちりとラップをかけたりしないから そこに プロの技を感じる

お箸も 自分用の物があるのに ここは やはり割り箸をやな

七味も 辛くたってなんだって これは使わんと

だって これはわたしの七味やもん


時間をかけて フーフーしながら うどんを食べる

熱がまだあるのか 味はよくわからない

でも えらく 幸せな気分である

できれば 明日も休みたいなあ


おそらく 夕方には 必ず下がってしまう熱

きつねうどん効果やな きっと



あれ?
おかもちって もうないんやろか

今や Uber EATSってので でっかい四角いカバンを背負ってはるもんなあ

たしか 大学生の頃に お寿司屋さんでバイトをしていた同級生は おかもちを持ってたけどなあ

いいなと思ったら応援しよう!