【育児】娘が不機嫌病になりました
子どもは突然発熱をする生き物であるが、ひとえに発熱と言ってもいろんな病気にかかっている。
大人になると「風邪」の一言で片づけられても、子供の場合であれば例えば「リンゴ病」「手足口病」「溶連菌感染症」「プール熱」「おたふく」とか、挙げればきりはない。いずれも症状の違いはあるが、とりあえず高い熱が出てしまう、という症状は共通している。
熱が出る病気の中で、子供がほぼ必ずかかるといわれているのが「突発性発疹」というものである。
これは突如39度くらいの熱が出て、治ってきたと思ったら赤いぽつぽつが全身に出るというものである。熱が出ている割に体は結構元気で動き回るのだが、一点非常に困るのがご機嫌が最悪になるというところである。それだけに突発性発疹は別名「不機嫌病」なんて呼ばれることもある。
まさにその不機嫌病に娘が罹患してしまった。妻が仕事で出ていた時に一日面倒を見たのだがそれはもう機嫌が悪く、何をしてもダメな状況で「ギョアアアアアアアアアアア!!」などと泣き続け、反り返り、そして挙句の果てにはプロレスラーが首をトレーニングするときにやるブリッジ(レスラーブリッジ)の姿勢でとにもかくにも泣き続けており、ついに私の耳はキーンと耳鳴りが止まらない状態になってしまった。
とりあえず外に出て飛行機を見ていたらなぜか機嫌が戻りほっとしていたら妻が帰ってきて、空はいつの間にか夕焼け時であった。私はすっかりへとへとである。
正直、育児のすべての時間が心身ともに満ち足りているわけではないし、大変だと思うことはしばしばある。体に堪える場面が多くて、その結果として心が折れてしまいそうになる。
しかし、そういう不機嫌病の娘を見ていても妻は「昔はあんなに小さかったのに、こんなに大きくなって、泣いててもかわいいよね」と言えてしまう。私は、娘が大声で泣いているときは悪魔のようなものだと思ってしまうのだが、妻からするとそうでもないらしいから恐れ入るばかりだ。
多くの親は、育児は一瞬の営みだと振り返るものである。あの時には永遠とも思われた不機嫌な娘の泣き声を聞き続ける時間が果たして一瞬であったと思う日が来るのだろうか。こればかりは育児を追えないとわからないのだろうけれども、育児をする今が未来の私にとっての一瞬なのであれば、少しでも楽しく取り組まなくっちゃね、と、鼻を詰まらせながらフゴフゴ眠る娘の寝顔を見ながら思う。
