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天国を夢見ながら猛暑にたえる

 今日は休みで……朝の9時に一度目を覚ましたのだが……とても起き上がる気力もなく……ひたすら輾転反側の……次に目覚めたのはお昼過ぎ。

 いっそ夕方まで横たわっていたかったのだが……猛烈に喉が渇く。手近に置いてある魔法瓶の水も空っぽとあって、しぶしぶ起き上がる。

 エアコンのない環境とあれば……恃みは、冷たいお茶か水以外はない。

 とはいえ……いくらなんでも、ここまでガブ飲みすれば胃腸が悲鳴を、とも改めて思うのだが……自分でも不思議と思えるほどに、飲んだ水分が胃腸にたまっている実感がない。

 たぶん、あっという間に汗になってしまうのだろう。

 実際のところ、35度を過ぎると、室内でパソコンの前でジッとしていても、腕や顔面から汗が絶え間なく吹き出してくる。代謝がいいのだろう?

 もしかしたら……僕みたいにエアコンに無縁の人間としあれば、一般の都会人よりは野性の順能力に長けているのかも知れない。

 確かに……身体からはかなり頻繁にサインがでる。

 あれほどお茶や水をがぶ飲みしておきながら……ふとした瞬間、喉の渇きが薄らぐ時があって、何気に胃腸が休憩を取ったり、不意に思い付く感じで塩分を欲したりするのだ。
 自ずと身に付いたサーモスイッチでも働いているのだろうか?

 そう、暑いことに変わりはないのだが……なんとか堪えられる不快感以上に体調がおかしくなることはない。

 とまあ、強がってはいても……時には、家にエアコンのある生活に憧れはするが……そんな生活に慣れてしまえば、人間という奴は、ちょっとでも暑いとより涼しく、始終快適を求めて……暴走もしかねない。

 思えば……かってお袋が生きていた頃、退院直後とあって、我が家にもエアコンはあったのだが、……より快適を求めて、夏場は殆ど一日中可動させていたものだ。
 もちろん、ちょっとでもエアコンを止めると、お袋はすぐ体調を壊すこともあったが……それ以上に、かかる状況を言い訳に、自らも甘えてしまったのだろう。
 ちなみに当のエアコンは「パナソニック」が「ナショナル」時代の奴で、室外機も雑草に埋もれ、使い物にはなららない。

 考えるまでもなく、人間という奴は、一度快適を経験してしまえば……なかなかそれを手放すことは難しい。

 反面、僕みたいに過酷な環境に生活していると……一般の人にとっては当然の、車中や、職場の休憩所、あるいはスーパーやコンビニでのエアコンの冷気ですら、この世の天国と思えてしまうのだ。
 なに、夢のごとき一時の快楽だらこそ、天国を楽しむことも出来るのだろう。

 もしも、かかる天国にも慣れてしまった人は……さらなる天国をを求めかねない。

 そこはどこか……と言えば、てっきり「霊安室」かも知れないのだ。

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銀騎士カート 貧乏人です。創作費用に充てたいので……よろしくお願いいたします。