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今、一番食べたいもの……

  最近、食生活が乱れている。
 
 つい面倒ということもあって、ここ数週間ほど自炊から遠ざかり、出来合いの総菜続きだから無理もない。
 トンカツやコロッケ、メンチカツなんぞも冷めていては、とても美味しいとは言いかねる。
 ダイエット流行りの昨今だが……あんがい冷めた総菜ばかり食べていれば、食事すること事態うんざり……知らず痩せているかも知れない。

 総菜によっては電子レンジで温めることも出来るが……なぜか風味が落ちるようにも思えるのだが……

 今夜も、中華総菜の「チンジャオロース」をチンする予定なのだが……たぶん、美味しくはないだろう。

 そこで、考えてみた。俺は今、いったい何が食いたいのだろうか?

 当然第一候補には「鰻の蒲焼き」が上がるのだが、これは僕にとっては「アンブロシア」の見立てとあって……とても現実的ではない。

 取りあえず……魚よりも肉……そう、やはり牛肉に触手が動く。

 思えば、ガキの頃から牛肉は大好物であった。
 当然、貧乏人のこと、始終サーロインステーキを食べていたわけではないが、……何が食べたいと問われると、「牛肉!」と答えていたことだけは覚えている。

 話によると、僕の祖父……生きて動いている姿は知らないのだが、生前、すき焼きが好物でかなり頻繁に食卓にあがっていたらしい。

 そんな伝統もあって、我が家でも貧乏人の割りにはすき焼きが晩飯になることも多かった。たいしたランクの肉でなかったのだろうが、子供の僕は家族の分まで分捕って食べていたらしい。
 確か作り方は、割り下を使う関東風ではなく関西風の、肉を鍋で砂糖と共にいり付ける所から始めていたと思う。

 ついでに思い出したことに、すき焼きではないが、ちょっと見栄坊なお袋はよく遠足の弁当に牛肉の味噌漬けを入れてくれたもの。
 肉の味噌漬けなどは、ちょっと甘めの感じが多いが、お袋の場合はミリンなどあまり利かせず辛口だったと思う。これは、確かに美味かった。
 友達に振る舞うと……「美味い鯨だ」と言って、断固として「牛肉」とは認めなかったが……

 やはり、振り返ってみると……「牛肉」は今でも食いたい。

 そうは言っても、すき焼きも味噌漬けも面倒だし……ステーキは高いし……

 そう。得意料理でもある、貧乏人ご用達……「焼き飯」に如くはない。

 ただし、ばら肉なんかは使いたくない。そう、時々……片ロースの薄切りをスーパーで四割引とかやっているので、これにしよう。

 ちょっとでも上等な牛肉で焼き飯を作る場合、タマネギ以外余計な具材は加えないことにしている。
 味付けも、塩と胡椒で充分なのだ。お、俄然食欲が出てきた!

 さっそく、スーパーのチラシをチェック。食の神様……どうぞ、四割引の牛肉に出会えますように……

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銀騎士カート 貧乏人です。創作費用に充てたいので……よろしくお願いいたします。