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タンバリン湿原 毎週ショートショートnote

トカゲとヘビが湿原で出会った。

「お前、足が無いのか。気の毒に」
「お前、足が4本も必要か。気の毒に。速く走れるのは俺だ」
睨みあう二匹。

二匹が揉めているのをじっと見ている者が。
この湿原に住むイヌワシ。

「お前たち、何を揉めているのだ」
「イヌワシ様、どっちが速く走れるかと」
「私がお前たちを追っかけてみれば分かるな」
「いえいえ、私の方が遅いです」
二匹は声を合わせた。

その時、トントンシャンシャンと聞いたことのない音が聞こえてきた。
「イヌワシ様、あの音は何でございますか」
「ここに住む湿原魔人が手にしている物の音だ。ワシは帰るぞ」
言うが早いかイヌワシは姿を消した。

魔人は二匹の前で立ち止まるとタンタンバリンバリンと音を変えた。
するとトカゲは「タンタン」と、ヘビは「バリンバリン」と口が勝手に歌い始めた。

湿原の生き物達には「タンバリン、タンバリン」と聞こえ、一緒に歌い出した。この時の歌は今でも広く歌われ、この湿原の名前にもなった。


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