守・破・離。京都の地下から世界へ続く「伏線」
伝統を壊し、進化させる「守・破・離」の魔法
日本の修行論には『守・破・離(しゅ・はり)』という美しい型があります。
1. 守:師匠の型を徹底的に守り、基礎を叩き込む。
2. 破:基本を身につけた上で、自分なりの工夫を加え、型を破る。
3. 離:型から離れ、独自の境地を開く「イノベーション」を起こす。
伝統を重んじるとは、決して古い型に固執することではありません。
過去の成功と失敗の積み重ねを学び、それを現代の技術や感性で「進化」させていくこと。
私が山梨の農園で目にしたのは、まさにこの『守・破・離』を体現し、理想の一滴を求めて地道な調査と挑戦を繰り返す、作り手たちのひたむきな姿でした。
日本の農業は、いまやこの「職人魂」が最も純粋に発揮される場所の一つになっています。
京都の地下から、世界への「伏線」を張る
私たちは、そんな作り手たちの想いをリアルタイムでゲストに届ける「場所」でありたい。
ボトル一本に込められた数年越しの物語、職人が土をいじり、空を見上げ、苦悩した末に生まれた一滴……。
それを最高の状態で提供し、その価値を翻訳して伝えるのが、私たちMATTの使命です。
今、京都の店で100カ国以上のゲストと向き合っているこの時間は、私にとっての「守」であり「破」の段階。ここで日本ワインの真価を問い、世界中の人々の反応を肌で感じる。
この積み重ねのすべてが、数年後の大きな挑戦に繋がると信じています。
日本ワインを、本当の意味で世界のスタンダードへ。
具体的な「世界進出」は2〜3年後を見据えた長期的なプロジェクトですが、そのための種まきは、もうこの京都の地下から始まっています。
「日本ワインが、世界を驚かせる日は必ず来る」
その確信を胸に、明日からもまた、最高の一杯と一皿を追求し続けます。
次回:【ゲストが教えてくれた、日本ワインを語るための「共通言語」】
