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やせいのおうこく

今朝出かける時に玄関から出ると庭からピヤッと何かが飛び出してきた。

うっ、と一瞬身構えたが相手は野良猫だった。

身体はまだ小さく子猫から大人になる途中だったが、気の毒になる位痩せこけており、一瞬かわいそうと思った。

野良猫は私の前で一瞬立ち止まってじいっとこちらを見てから、ふんっといったふてぶてしい態度でテッテッテと立ち去っていった。

その余裕のある素振りから我が家の庭に侵入したのは今回が初犯で無い事を伺わせた。

もしかしてと思って庭に行ってみると、果たしてそこにはホカホカの糞が捻りだしてあった。

臭いもかなりフレッシュで強烈だったが、何せもう出かける時間だったので片付ける事も出来ずに気になりつつも家を出た。

ああ、帰ったら処理しないとなと面倒ごとを抱えてちょっと気が重くなりながら1日を過ごした。

我が家の周りには野良猫が本当に多い。

夜に車を運転していると道路を横切る姿を見るのは日常茶飯事である。

野良猫に比べると数は少ないが野良犬もたまに見かける。

誰かが餌をあげているのか、毛並みこそそれほど綺麗ではないが痩せこけた印象はない。

元々私の地元は野良猫・野良犬天国で子どもの頃から非常によく見かけていた。

野良犬が小学校の校庭に入ってくるとそれを見つけた窓際の子が、あっ野良犬だっ!と言って夢中でのぞき込む。

それを一目見ようとクラス中の子が席を立って窓を開けて野良犬を一目見ようとすることが良くあった。

当然授業中であり、担任は顔を真っ赤にして席に戻りなさいというのだが、退屈な授業よりも滅多に来ない野良犬の方がよっぽど価値があり、生徒全員でやや確信犯的に授業を妨害していた。

校庭に乱入してきた野良犬は気まぐれで自分でどこかに行くことが多かったが、たまに肝の据わった奴が来ると校庭のど真ん中で寝そべっていたりした。

そういう時は用務員のおじさんがほうきを持ってシッシッと追い払っていた。

ああ、行っちゃったと少し残念に思いながら授業が淡々と再開された時によし10分稼げたという小さな達成感はちょっぴり嬉しかった。

これが野良猫だと誰も気にしなかったのは不思議と言えば不思議である。

私が小学生の頃は下校中に野良犬に襲われる子どもがまだいた時代で、たまに噛まれてケガをする事もあった。

そういった事件が起こると集団下校をする事になる。

先導する上級生はいざという時に野良犬を追い払えるようにちょっと長い木の棒を持たされて首には緊急を知らせるホイッスルをつけられた。

信号などの要所要所にはボランティアで体格のいいお爺さんが立っていてくれたのでそれだけで頼もしかった。

こうやって対策を取っていつでも来いと備えている時は不思議と被害が出ない。

しばらくして警戒の手を休めると思わぬ事故が発生するのが常だった。

低学年の頃は本当に野良犬がおっかなくてびくびくしていたものである。

子どもに棒っきれ一本渡して身を護れと言うのもずいぶん乱暴な話だなと今となっては思う。

ドラクエで例えたらひのきの棒レベルの貧弱な装備である。

まあ、それで何とかなっていたので昭和は大雑把で良かったなとも思う。

そんなことを懐かしく振り返りながら1日を過ごしてさっき帰ってきて今朝放置していた糞を処理してしっかりと水で辺りを洗い流して臭いを消した。

ウチの庭は定期的に糞の被害に遭うので憤慨している。

なんともつまらないダジャレを言いつつ昨日の晩御飯のお話を。

昨日のメインはシラス丼。

冷凍ご飯を温めてゴマを混ぜておく。

その上にシラスをたっぷり乗せて真ん中をくぼませて卵黄を落とす。

ねぎを散らして、薄めた白だしと麺つゆ、醤油を混ぜた調味料をかけてシラス丼の出来上がり。

副菜はお惣菜の焼き鳥と卵焼き。

汁物はワカメとネギのすまし汁。

ササっと出来たので妻と一緒にいただきます。

昨日は休肝日。

まずは焼き鳥から食べる。

ぼんじりなのでクニッとした食感と程よい脂っ気が心地いい。

思わずお酒が欲しくなる味だが最近ちょっと飲み過ぎなので自重した。

卵焼きはマヨネーズをたっぷり使ったのでフワッとした仕上がり。

ではシラス丼を頂こう。

スプーンで全体をこれでもかとしっかり混ぜる。

良く混ざったらおもむろにパクリ。

シラスの旨味とゴマの香ばしさ、卵黄のコクをご飯が見事に受け止めておりなかなかイケル。

シラスを大量に使ったのが成功の一因である。

無類のシラス好きの妻は美味しい美味しいと言ってご機嫌でスプーンを口に運んでいた。

すまし汁もあっさりで口直しにはもってこい。

丼がメインなのでおかずは少なめだったが満足感は十分に得られた。

満腹手前でご馳走様をして後片付けをして早めに就寝。

野良猫最前線の我が家、たぶん家の隣に森があるのでそこがねぐらになっている気がします。

春になるとウニャーンと悩まし気なセクシーボイスで鳴く猫も沢山います。

駆除する気は全くないですが、庭でう〇こするのだけは勘弁してほしい。

片付けるのが手間なんだこれが。

何といってもくっさ~となるのでたまらんですばい。

ちなみに今朝の猫は初対面のキジトラでした。

まぁ可愛いか可愛くないかで聞かれたら、か、可愛くなんかないんだからねっとツンデレな返しをしたくなるが。


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