男山本店
| 種類 | 株式会社 |
|---|---|
| 市場情報 | 非上場 |
| 略称 | 男山本店 |
| 本社所在地 |
〒988-0083 宮城県気仙沼市入沢3-8北緯38度54分28.84秒 東経141度34分25.59秒 / 北緯38.9080111度 東経141.5737750度座標: 北緯38度54分28.84秒 東経141度34分25.59秒 / 北緯38.9080111度 東経141.5737750度 |
| 設立 | 1912年(大正元年) |
| 業種 | 食料品 |
| 事業内容 | 酒造業 |
| 代表者 | 代表取締役社長 菅原 昭彦 |
| 関係する人物 | 杜氏 窪島 衣通絵 |
| 外部リンク | https://www.kesennuma.co.jp/ |
株式会社 男山本店(おとこやまほんてん、英文 Otokoyama Honten Sake Brewing Co.,Ltd.)は、宮城県気仙沼市入沢に本社および工場を置く日本酒の蔵元。代表銘柄は「蒼天伝(そうてんでん)」。
概要
[編集]宮城県気仙沼市は宮城県の北東端の太平洋沿岸に位置し、三陸海岸の日本有数の港まちで、新鮮な魚介類に恵まれた地域である。
男山本店は1912年(大正元年)に、菅原家により酒造業を創設したことに始まる。1930年(昭和5年)、男山本店の社屋が建設された。建物は木筋コンクリート造りの3階建てで、1階に小売店の魚町店舗を併設しいる[1][2]。その後この本店の建物は2003年(平成15年)に、国の登録有形文化財に登録されている[2]。
この本店社屋は2011年(平成23年)3月11日、東日本大震災に伴う津波で、木筋コンクリート造3階建ての1・2階部分が流され最上階の3階だけがその場に残された[2]。高台の別敷地に建っていた製造蔵だけは被害を免れた[2]。震災直後は、建物の損傷の激しさに再建は考えられなかったため、残った3階部分は解体し保存した[2]。現在[いつ?]の男山本店の菅原昭彦社長は1985年(昭和60年)、成蹊大学法学部政治学科を卒業し、翌年の1986年(昭和61年)に男山本店に入社。その後2013年(平成25年)に、氣仙沼商工会議所会頭に就任した[2][3]。
2020年(令和2年)7月、男山本店の社屋が再建され、低地から高台の酒蔵に移された[2]。気仙沼の歴史的建造物の保存運動団体である「気仙沼風待ち復興検討会」の協力を得ながら復元された[2][4]。新本店社屋の場所は、東日本大震災に伴う津波で唯一助かった敷地で、海から200メートル程離れた高台にある製造蔵の土地に建てられた[2][4]。この場所は菅原社長の曽祖父である初代社長が建てた場所で、曽祖父は1896年(明治29年)に発生した「明治三陸地震津波」を経験していたため、建設場所に高台を選んだのである[2][4]。男山本店は、明治三陸地震津波を踏まえ、高い場所に酒蔵を建てた初代によって救われた[2][4]。
男山本店では1997年(平成9年)、宮城県初の酒造好適米として誕生した「蔵の華」に拘りが強く、社長の菅原昭彦は宮城県の農業試験場にかけ合い、蔵の華の誕生に尽力した蔵元の一つである[5]。
気仙沼市の酒蔵である株式会社角星と協力して、契約農家による蔵の華の作付けを行っており、田植えや草取り、稲刈りなどの農作業にも携わっている[3]。男山本店の代表銘柄は、地元の地酒が造りたいと2002年(平成14年)に立ち上げた「蒼天伝」であるが、味がしっかりと定まったのは2005年(平成17年)で、前々杜氏の鎌田勝平が蔵に入ってからだったと、前杜氏の柏大輔が発言している[3][6]。その味わいは、現杜氏の窪島衣通絵に受け継がれている[3][4]。
- 銘柄「蒼天伝」の由来
- 地元の地酒を造りたいとの一心から「気仙沼の澄んだ爽やかな蒼天のような味わい」をイメージして命名された。
沿革
[編集]営業情報
[編集]- 酒蔵見学 - 事前予約が必要[7]
- 見学所要時間 - 約1時間 午後1時30分~午後2時30分
- 見学費用 - 見学料 + お土産付 ¥1,100-
- 見学定員 - 10名以内
銘柄
[編集]- 美禄[8]
- 美禄 純米吟醸(春期数量限定)
- 美禄 純米吟醸 火入(夏期数量限定)
- 美禄 純米吟醸 生熟原酒 ホヤといつまでも(数量限定)
- 美禄 純米吟醸 雄町 ひやおろし(秋期数量限定)
- 美禄 純米吟醸 ふゆみずたんぼ(冬期数量限定)
- 気仙沼男山[8]
- 気仙沼男山 純米吟醸 恵比寿かつお酒
- 気仙沼男山 吟醸酒
- 気仙沼男山 特別純米酒
- 気仙沼男山 本醸造
- 気仙沼男山 本格浸漬酒 純米仕立て あらしぼり 梅酒
- 気仙沼男山 柚子酒
- 気仙沼男山 梅酒・柚子酒
- 蒼天伝[8]
- 蒼天伝 純米大吟醸 音響加振酒 蒼の音
- 蒼天伝 純米吟醸 金山貯蔵酒
- 蒼天伝 大吟醸
- 蒼天伝 純米大吟醸
- 蒼天伝 蔵の華 純米大吟醸
- 蒼天伝 蔵の華 純米吟醸
- 蒼天伝 特別純米酒
- 蒼天伝 蔵の華 純米酒
- 蒼天伝 特別本醸造
- 蒼天伝 特別純米酒 滓がらみ しぼりたて生原酒
- 蒼天伝 特別純米酒 滓がらみ しぼりたて生原酒酒 ボンボンチョコレート
文化財
[編集]- 登録有形文化財
- 男山本店客座敷
- 年代:1929年頃(昭和4年頃)建築、木造平屋建、瓦葺、建築面積94m2。
- 登録番号04-150、登録年月日:2018年(平成30年)5月10日、種別1:産業2次、種別2:建築物、登録基準:国土の歴史的景観に寄与しているもの[9]。
- 男山本店酒造蔵
- 年代:1914年頃(大正3年頃)・同年増築・1929年(昭和4年頃)改修建築、木造平屋建及び土蔵造2階建、瓦葺、建築面積686m2。
- 登録番号:04-0208、登録年月日:2021年(令和3年10月14日、種別1:産業2次、種別2:建築物、登録基準:国土の歴史的景観に寄与しているもの[10]。
- 男山本店店舗
- 年代:1931年頃(昭和6年頃)建築、木造3階建、鉄板葺、建築面積173m2。
- 登録番号:04-0045、登録年月日:2003年(平成15年)1月31日、種別1:産業2次、種別2:建築物、登録基準:国土の歴史的景観に寄与しているもの[11]。
受賞歴
[編集]- 全国新酒鑑評会
交通アクセス
[編集]- 鉄道
脚注
[編集]- ↑ 「男山本店」2026年8月5日閲覧
- 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 「東日本大震災で傷ついた酒蔵の男山本店、復活へ苦闘11年仕事人秘録 震災を乗り越えて先へ(1)」日本経済新聞、2022年3月1日、2026年8月5日閲覧
- 1 2 3 4 「男山本店の菅原昭彦社長、高校で気仙沼を離れ東京へ仕事人秘録 震災を乗り越えて先へ(2)」日本経済新聞、2022年3月2日、2026年8月5日閲覧
- 1 2 3 4 5 「男山本店の菅原昭彦社長 大震災でも「もろみ」は残った仕事人秘録 震災を乗り越えて先へ(7)」 日本経済新聞、2022年3月9日、2026年8月4日閲覧]
- ↑ 「男山本店の菅原昭彦社長、「地酒」実現へ酒米開発に挑む仕事人秘録 震災を乗り越えて先へ(4)」日本経済新聞、2022年3月4日、2026年8月5日閲覧
- ↑ 「男山本店の菅原昭彦社長、港町らしい酒造りに試行錯誤仕事人秘録 震災を乗り越えて先へ(6)」日本経済新聞、2022年3月8日、2026年8月5日閲覧
- ↑ 「男山本店 酒造見学についた」男山本店、2026年8月5日閲覧
- 1 2 3 「男山本店 氣仙沼 男山本店オンラインショップ」男山本店、2026年8月5日閲覧
- ↑ 男山本店客座敷 - 国指定文化財等データベース(文化庁)、2026年8月5日閲覧。
- ↑ 男山本店酒造蔵 - 国指定文化財等データベース(文化庁)、2026年8月5日閲覧。
- ↑ 男山本店店舗 - 国指定文化財等データベース(文化庁)、2026年8月5日閲覧。
- ↑ 『酒類総合研究所』「平成17酒造年度 全国新酒鑑評会入賞酒について」酒類総合研究所、平成18年5月25日、2026年8月4日閲覧
- ↑ 『酒類総合研究所』「平成19酒造年度 全国新酒鑑評会入賞酒について」酒類総合研究所、平成20年5月22日、2026年8月4日閲覧
- ↑ 『酒類総合研究所』「平成20酒造年度 全国新酒鑑評会入賞酒について」酒類総合研究所、平成21年5月27日、2026年8月4日閲覧
- ↑ 『酒類総合研究所』「平成21酒造年度 全国新酒鑑評会入賞酒について」酒類総合研究所、平成22年5月26日、2026年8月4日閲覧
- ↑ 『酒類総合研究所』「平成25酒造年度 全国新酒鑑評会入賞酒について」酒類総合研究所、平成26年5月20日、2026年8月4日閲覧
- ↑ 『酒類総合研究所』「平成27酒造年度 全国新酒鑑評会入賞酒について」酒類総合研究所、平成28年5月18日、2026年8月4日閲覧
- ↑ 『酒類総合研究所』「平成28酒造年度 全国新酒鑑評会入賞酒について」酒類総合研究所、平成29年5月18日、2026年8月4日閲覧
- ↑ 『酒類総合研究所』「平成29酒造年度 全国新酒鑑評会入賞酒について」酒類総合研究所、平成30年5月17日、2026年8月4日閲覧
- ↑ 『酒類総合研究所』「令和2酒造年度全国新酒鑑評会 入賞酒目録」酒類総合研究所、令和3年5月21日、2026年8月4日閲覧
- ↑ 『酒類総合研究所』「令和4酒造年度全国新酒鑑評会 入賞酒目録」酒類総合研究所、令和5年5月24日、2026年8月4日閲覧
参考文献
[編集]- 「東日本大震災で傷ついた酒蔵の男山本店、復活へ苦闘11年仕事人秘録 震災を乗り越えて先へ(1)」日本経済新聞、2022年3月1日、2026年8月4日閲覧
- 「男山本店の菅原昭彦社長、高校で気仙沼を離れ東京へ仕事人秘録 震災を乗り越えて先へ(2)」日本経済新聞、2022年3月2日、2026年8月5日閲覧
- 「男山本店の菅原昭彦社長「地酒」実現へ酒米開発に挑む仕事人秘録 震災を乗り越えて先へ(4)」日本経済新聞、2022年3月4日、2026年8月5日閲覧
- 「男山本店の菅原昭彦社長、港町らしい酒造りに試行錯誤仕事人秘録 震災を乗り越えて先へ(6)」日本経済新聞、2022年3月8日、2026年8月5日閲覧
- 「男山本店の菅原昭彦社長 大震災でも「もろみ」は残った仕事人秘録 震災を乗り越えて先へ(7)」日本経済新聞、2022年3月9日、2026年8月4日閲覧
- 「男山本店の菅原昭彦社長、本社を再建 未来に記憶つなぐ 仕事人秘録 震災を乗り越えて先へ(21)」日本経済新聞、2022年4月1日、2026年8月4日閲覧
