あなたの会社、その働き方は幸せですか? (単行本)

  • 祥伝社 (2020年12月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784396617493

作品紹介・あらすじ

不安な時代に必要な知恵、
仕事の武器をどう身につけるのか。

働き方についての取材や論考も多い出口治明さんと上野千鶴子さんが、
日本人の働き方、幸せになる働き方について語り合う。
長時間労働、年功序列などの日本型経営からの脱却など、
さまざまな課題がある中、これからどのように変化、対応していけばよいのか?

働く人が自由になる社会を考える

・テレワークで生産性を上げるには?
・日本型経営、組織を変える方法はあるか?
・非正規労働者、女性の働き方はどうなる?
・学歴差別と女性差別を組み合わせた日本の業界構造
・労働の流動化がイノベーションを起こす
・子どもを産んでも経済的に困らないための支援を
・働く人が知っておきたい社会保障の仕組み
・「好き」は仕事にできるのか?
・来るべき転職時代に備えて学び続ける

僕は、性別フリー、年齢フリー、国籍フリーで働くのが、ホモ・サピエンス本来の在り方であり、
これからの社会が目指すべき働き方だと考えています。
個人差は、性差や年齢差をやすやすと超えるのです。
人間は一人ひとり顔かたちが異なるように、
「みんな違って当たり前」なのです。(出口)

働き方がもっと進めばいいし、企業も変わってほしい。
社会や政治も変わってほしい。
男性も重荷を背負わなくてよくなればいいし、
女性ももっと自由に生きられるようになったらよい。
出口さんと私の願いが届けばよいと、心から願っている。(上野)

みんなの感想まとめ

働き方の未来を考える本書では、著名な二人の対談を通じて、日本人の働き方や幸せな働き方について深く掘り下げています。長時間労働や年功序列といった日本型経営の課題を乗り越え、テレワークや多様性の重要性が強...

感想・レビュー・書評

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  •  とりあえず企業に就職して、社会保障とか、税とか、そういった世の中の仕組みを「会社が勝手にやってくれていて、何にもわかってないんです〜」⋯とパッパラパーで生きてきてしまったことが恥ずかしくなった。いろんなことが語られていたが、私が拾ったことをぎゅぎゅっとひと言にまとめると「リアリストであれ」ということだなと思う。私がこれまでやってきたことは何だったんだと全否定したくなってしまうが、さすがにそりゃ極端すぎるだろ!となんとか自分にツッコミを入れつつ、よろよろ立ち上がろうと思う⋯けどもうちょっと待ってほしい。

  • まず出口さん、APU学長再任おめでとうございます。
    「今度はどんな仕事をされるのかな」と
    楽しみにしていたところもありますが。

    上野さんと出口さんどちらも昭和23年生まれ京都大卒。
    同年代の中では超エリートのように見えますが、
    実はお二方とも
    生存競争を勝ち抜いてきたというよりも
    独自の路線で活躍されてきたようです。

    それぞれ困難もありながら、時にそれをバネに上手に
    大成功を成し遂げてきたといえるのではないでしょうか。

    「なるほどー」と思う意見がたくさんあります。
    たとえば「言語障壁と人口の多い国内マーケットに守られている日本企業」

    私は何年も英語やっているのに、まるでダメで
    数年前プラハ市民会館内部ガイド見学ツアー行った時
    ガイドさんの冗談に皆が大爆笑
    その中に東南アジアっぽい人もいて
    「日本も植民地になれば、私だってこのジョークに笑えただろうに」と思ったものです。

    でも上野さん出口さんの話によると、
    「日本は言語障壁に守られて外国企業が参入しにくいことから
    一億人越で国内だけでもある程度商売ができるという体質が温存されている」と、ポジティブ。

    また、「言語少国民の生きる道」で
    アメリカのアイビーリーグの一部がついに第二外国語の必修を外した件。
    ひゃー、英語ができなければダメだーと思った私。
    しかし上野さんは「英語しかできない人たちが増えれば、日本語能力があるというだけで、逆に言語少国民にプレミアムがつきます(略)しめしめこれなら…と」だそうで、こういう発想が成功への道なんだと思いました。

    もちろん、英語ができるのが前提なんですが
    私YouTubeのおかげで、あくまで自分比ですけど
    英語聞き取れるようになってきました。
    (いまのところバレエレッスン限定ですが)

    だからデジタルネイティブの皆さんの耳にはきっと
    英語も自然に入ってきているのではないか。
    頑張ってください。
    私もそれなりに頑張る。

  • 日本のジェンダー研究第一人者の上野千鶴子さん、生命保険業界で長年活躍(起業)したのち、現在は立命館アジア太平洋大学(APU)の学長を務める出口治明さんによる、日本人の働き方を主題とした対談。お二人の対談だけでなく、「わたし/僕はこう働いてきた」というタイトルで、上野さんと出口さんがそれぞれ1章ずつ、自身の仕事のやり方や思いを執筆している。

    お二人は、日本でまだまだ根強い、学校卒業後、定年まで一つの会社に勤め上げるという定番のレールに乗らず、自力で人生を切り開いてきた点、現在教育に携わっている点で共通している(実は、出身大学も年齢も同じらしいが)。
    コロナもあり、急速に社会の変化が求められる中、これからはますます多様性が重要になってくるという話で一貫していたように感じた。お二人の専門であるジェンダーや教育そして仕事の観点だけでなく、すべての分野に共通して言えることだと思う。本書の中でも、日本の一人当たりGDPが新興国にも抜かれG7では最下位、大企業の利益率が4〜5パーセント(グローバル企業は平均15パーセント)、世界経済フォーラムのジェンダー・ギャップ指数で121位/153ヶ国(2019年)等の指標が示されていたが、これまで日本で常識と考えてきたことが、世界では当たり前でないことはそれぞれ(特に凝り固まった価値観を持っている人)が意識して変えていく必要があると思う。

    上野さんについては、(悪い意味ではなく)とても強気な人という印象を持っていたが、実は他人にとても気を遣い、周囲の人と丁寧な関係を築くことに心を砕いてきたと知った。未開の学問分野を切り拓き、ここまで世に知られるようになるにはこうした人柄の部分も非常に大切であることをつくづく感じた。
    上野さんの、「本当に周囲に恵まれてここまで来ました。そのためには相手の信頼を裏切らないように、丁寧に仕事をしてきました。信頼は蓄積します。だから、信頼が蓄積できるような仕事の仕方をしてください」という言葉が印象的だった。

  • 2021/2/27 『働く人が自由になる社会を考える、コロナ禍の生き方について』企画No.266-1 - 隆祥館書店
    https://atta2.weblogs.jp/ryushokan/2021/02/2021227-%E5%83%8D%E3%81%8F%E4%BA%BA%E3%81%8C%E8%87%AA%E7%94%B1%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%82%8B%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E3%82%92%E8%80%83%E3%81%88%E3%82%8B%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A%E7%A6%8D%E3%81%AE%E7%94%9F%E3%81%8D%E6%96%B9%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6%E4%BC%81%E7%94%BBno266-1.html

    「SDGs、ジェンダーも入れとこう」でいいの? 上野千鶴子さんの直言 withnews(ウィズニュース) | 気になる話題やネタをフカボリ取材(ウニュ)
    https://withnews.jp/article/f0210202002qq000000000000000W0dy10101qq000022437A

    あなたの会社、その働き方は幸せですか? | 出版書誌データベース
    https://www.books.or.jp/books/detail/2404678

  • 大好きなお2人の対談本。
    多角的に、視野を広く、そして戦略的に働かなければと感じた本でした。

  • 面白かった。マネジメントを上達させるには心理学など勉強した方が良いし、私の価値観に実はおじさん文化があることも分かった。出口さんだけでなく、上野さんの視点も知れてそれも良かった。

  • 素直さ、上司の言うことを聞く、協調生、我慢強さ、偏差値はどうでもいい。
    教育の目的は2つ。武器を与えることと幸せになること。

  • 働き方改革というよりかは、日本における企業のあり方やマネジメントについて書かれている。学生の自分として参考になるのは後半部分だけだったが、全体的にリアリズム論調で対談がすすめられており、納得させられることが多かった。

  • ★印象に残った点
    ●労働組合にまつわる話
    労働組合は人口が増えていた時期に失業率を抑えて完全雇用に近い状態を達成したが、女性を労働市場から排除したからである

    ●これからの働き方を考える
    新卒一括採用をやめ労働の流動化でイノベーションを
    クォーター制とダイバーシティ、変人パワー、定年廃止(第2の人生と考えない)

    ●上野さんの働き方
    上司とは利害、部下とは信頼でつながる
    信頼を組織の内外で活かす

    ●出口さんの働き方
    性差など日本の社会構造の不備を取り除け
    学び続け、働くことの武器に

    ●幸せに働くためどう学ぶのか
    教育の未来を考える 考える人材を育てる
    置かれた場所で咲く
    来るべき転職時代に備え学び続ける
    社会の多様性から学ぶ

    ★所感
    対談形式で日本社会の構造の問題点について述べており読みやすかった。現状に対してあれこれ言うことは簡単であるが、これは社会の構造だと割り切り自分の影響力の範囲でできることをしていきたいと思った。

  • この2人で面白くないわけがない。上野先生は、利害と信頼を読む力がすごい。出口先生は、諦めという名の腹の括り方が潔く、人格のピュアさを感じる。

  • 自由な働き方、労働の流動性向上、女性の地位向上など、対談の内容はリベラルで同感できる。世間の高齢な社長や政治家、年齢が下の人を含めた本書でいう「おじさん」達の頭の固さや古さを考えると、この年令で社会的に高い地位にいる人の意見としてとても貴重。もっと発言していってほしい。
    しかし、二人とも成功者であり、希望を持てない時代の若い人たちの共感を得られるんだろうか、とは思う。
    昭和の働き方をし、マネージャの立場にある自分としては、上野さんの「根回し大事」「仲間を作る」「上司を見るのではなく部下を見る、部下と信頼関係でつながる」「丁寧に仕事をする」という話が心に残る。

  • ジェンダーギャップの問題は、
    男女の機会均等が得られず、女性にとって不利だということのみではなく、政治・経済・教育などあらゆる分野において、国レベルで損失をこうむることだ。

    特に、日本において男女格差が世界経済フォーラムの調べで、153カ国中121位で、G7でも最下位で、日本の停滞の一因となっていると言える。

    上野千鶴子氏は、
    女性の格差は改善するどころか益々悪くなっていると述べている。

    例えば、
    グローバルでは企業幹部ポストや政治家のポストなどにクオーター制を取り入れて、大体半分くらいの男女の割合で行うことを義務付けることがスタンダードになってきているが、日本ではほとんど実質的に導入されておらず。

    男は外で女は内で
    という固定観念が戦後日本では作られていったが、これは世界の非常識であり、以前の日本においても非常識であり、20万年のホモ・サピエンスの人類史においても非常識であることがわかる。

    男はマンモスを狩に、
    女は家を守るというのは、
    現代の栄養人類学の研究では間違いであるとわかっており、
    当時の栄養状況を調べると6割はその辺の植物や小型動物を食べていたようだ。

    動けなくなったものが
    一か所に集めた子供の面倒を見て
    動けるものはみな働きに出る。

    これが
    20万年間の人間の常識だ。

    何が言いたいかと言うと、
    男も女も支え合って生きていたということだ。

    女がでしゃばるなと言うならば、
    むしろ女に支えてもらって生きてきた男がでしゃばるなとも言える。

    そうゆう近視眼的な
    狭い視野の固定観念で凝り固まった人のことを
    「おっさん」と年齢性別関係なく呼んでいる。

    跋扈しているおっさんの固定観念を駆逐して
    新しい時代をつくっていこう。

  • 『働き方』と『幸せ』という言葉が自分の中であまりにもかけ離れていたので読んでみました
    働くことは生活の糧を得るためのものでしかありえないと思い込んでいましたが、そうではない考え方があることを知ることができて少し希望が持てました

  • 高齢のおふたりがどんなことを語るのか、まさか、古臭い働き方??と興味を持ち、読んでみました。

    結果、全く古臭くないです。
    さすが、上野さん、出口さん、と思いました。

  • 教育は国の基本となるもので、国がどんな人材を必要とするかでも変化するものだろう。以前のように大量消費を前提としたビジネスモデルの時代に作られた教育システムが今の時代に合わないのは当然のことだろう。でも2人の対談形式で進む本書を読んでいると、まだまだ教育ができることもたくさんあるとも感じる。特色や強みのある高等教育を期待したい。

  • 大好きな出口さんとかの有名な"祝辞"で気になっていた上野さん。

    上野さんの著書は読んだことがなかったので、今回が初。(対談形式ではあるけれど)

    噛み合ってるようで噛み合ってなくて、ん?対談だよね?ってたまに思うような…えっと、つまりは各人の個性が強くてそんなにまとまってるという感じはなかったかな。

    料理で言うと、一つの皿の中に二つのソースが半分ずつかかっていて、2つのソースをかけた形がその料理の完成系なんだけど、それぞれのソースで食べた方が美味しいかな?みたい。あるよね、そんな料理。

    出口さんの主張はいつもどおりで、出口さんの著書を読んできた人間としては通常運転だなあーと。

    上野さんは自分の経験や、こうだ!という価値観の主張が結構強くて、おお、これはクセが強いなという感じで私個人としてはそんなに共感出来ないかなという。

    長くなりましたが、評価としては3.5くらいかなというところ。

  • ・好きな事はお金にならない。お金にならなくてもやることを好きなことと言う。
    お金になるとは、他人があなたにお金を払ってくれるということ。だから人の役に立つことに身につけましょう。( 上野)
    ・組織から離れるということは、徒手空拳で荒野に立つようなもの。それだけのスキルと意欲があなたにある?
    それがないなら、やめたほうがよい。組織は無能なあなたを守るものだから。
    組織は有能な人の足を引っ張りますが、無能な人を守ります。人並み以上の意欲と能力が自分にあると思わない限りは、裸で荒野に立つのはリスクが高い。
    これが私のリアリズム。私が会社を辞めなかった理由。
    ( 上野)
    ・数字・ファクト・ロジックで考える、エビデンス、サイエンス、専門家の知見をベースに考える、といった当たり前の訓練。情緒的に流されてしまうと正しい判断ができなくなる。自分にできることはこのくらいと早くあきらめて、そこでまずやってみるしかない。社長になりたいと思っても500人に1人としたら宝くじ並みに難しいことがすぐわかる。( 出口)
    ・愚痴を言う
    他人を妬む
    誰かに評価して欲しいと願う
    人生を無駄にしたければ、この3つをどうぞ。
    ( 出口さんの友人のちきりんさん)

  • 対談形式なので読みやすい。以下、印象に残ったポイント。
    ・男は利害、女は好き嫌いで動く。
    ・教育とは武器を与える事である。
    ・仕事とは、究極的には全てサービス業である。相手が満足してくれてお金がもらえている。
    ・好きなことは仕事にしない。諦めて目の前のことを合理的、効率的にこなす。
    ・仕事は3割、と考える。あとは余生。上に上がるにつれ、席は減る。全員ができるわけではないから、上を目指しすぎるな。自分を過信して追い込みすぎるな。
    ・日本は沈む船。

  • 2021年1月刊。
    「幸せな人生って何?」と言えば、自分の頭で考えて自分の言葉で言いたいことを言って、機会があればチャレンジすることだと思います。(出口)
    同時期に京大に学んだ二人は日本の大学に教育はなかったという。同感だ。
    また60歳代は余生だとも。そう思えば、仕事も楽か。
    消費税は公平なもので、コロナ禍でも下げてはだめだとも、そうかなぁ?
    女性や外国人の積極的な登用で日本の将来に寄与を期待しよう。

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著者プロフィール

出口 治明(でぐち・はるあき):立命館アジア太平洋大学(APU)名誉教授・学長特命補佐。ライフネット生命創業者。1948年、三重県生まれ。京都大学法学部卒。日本生命入社。ロンドン現地法人社長、国際業務部長などを経て2006年に退職。同年、ネットライフ企画(株)を設立し、代表取締役社長に就任。2008年4月、生命保険業免許取得に伴いライフネット生命株式会社に変更。2012年上場。2018年~2023年、APU学長。2024年1月より現職。著書に『全世界史(上・下)』(新潮文庫)、『0から学ぶ「日本史」講義』シリーズ(文春文庫)、『歴史を活かす力』『日本の伸びしろ』(文春新書)、『哲学と宗教全史』(ダイヤモンド社)、『一気読み世界史』(日経BP)、『ぼくは古典を読み続ける』(光文社)、『逆境を生き抜くための教養』(幻冬舎新書)、『出口治明学長が語る 人生が楽しくなる世界の名画150』(星海社新書)、『働く君に伝えたい「考える」の始め方』(ポプラ社)等多数。

「2024年 『人類5000年史Ⅵ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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