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フェイクニュース時代を生き抜く データ・リテラシー (光文社新書)
購入オプションとあわせ買い
真偽を見極めるスキルと頼れるジャーナリストを持て
V字回復を遂げたNYタイムズに見るメディア復活の道
今求められる万人の情報術と真のジャーナリズム
SNSで誰もが発信し、本物そっくりのディープフェイクや扇動が溢れ、人々が情報のタコツボに陥っている今、真実を見極める力と、「政府の番犬」「ファクトチェッカー」「ゲートキーパー」を担うジャーナリストが不可欠だ。NYタイムズ元東京支局長が、スマホの無料アプリや左右両方の意見を読む方法など誰もが今すぐできる情報収集を手ほどき。また、経営危機からV字回復を遂げた同社にメディア再興のヒントを探る。カギは、早急のデジタル転換とスマホに合わせたニュース発信にアリ。日本の新聞は権力の広告塔をやめて調査報道に注力し、紙信仰を捨てよ!
序章 「データ・リテラシー」の時代
第1章 「紙」とともに消える日本の新聞
第2章 フェイクニュースに操られる世界
第3章 中国が仕掛ける情報戦
第4章 ジャーナリズムと戦争
第5章 海外ジャーナリストが見るメディア20
第6章 日本のジャーナリズム復活のために
付録 フェイクニュース問題を取り上げる映画9選
おわりに ~ゲートキーパーとしてのジャーナリズム
マーティン・ファクラー
アメリカ合衆国ジョージア州出身。ダートマス大学卒業後の1991年、東京大学大学院に留学。帰国後、イリノイ大学、カリフォルニア大学バークレー校で修士号取得。96年よりブルームバーグ東京支局を経て、AP通信社ニューヨーク本社、東京支局、北京支局、上海支局で記者として活躍。2003年よりウォール・ストリート・ジャーナル東京支局特派員。05年よりニューヨーク・タイムズ東京支局記者となり、09~15年に支局長を務める。現在はフリージャーナリストとして日本を拠点に活動。著書は『「本当のこと」を伝えない日本の新聞』(双葉新書)、『米国人ジャーナリストだから見抜けた日本の国難』(SB新書)など。ツイッター(@martfack)でも積極的に発言。
- 本の長さ208ページ
- 言語日本語
- 出版社光文社
- 発売日2020/4/14
- ISBN-104334044735
- ISBN-13978-4334044732
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登録情報
- 出版社 : 光文社
- 発売日 : 2020/4/14
- 言語 : 日本語
- 本の長さ : 208ページ
- ISBN-10 : 4334044735
- ISBN-13 : 978-4334044732
- 商品の重量 : 160 g
- Amazon 売れ筋ランキング: 本 - 738,824位 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について

米国ジョージア州出身。
ダートマス大学卒業後、東京大学大学院に国費留学。1996年からジャーナリストになり、AP通信やウォールストリートジャーナル、ブルームバーグ通信に勤め、2005年からニューヨークタイムズに入り、2009年から2015年まで東京支局長を務めた。
2011年の東日本大震災直後から被災地を取材し、東北各地の被害を伝えるとともに、福島第一原子力発電所の事故、また日本の原子力行政や原発を巡る利権構造などについて調査報道を続け、2012年ピューリッツア賞のファイナリスト(次点)にノミネートされた。
著書『「本当のこと」を伝えない日本の新聞』(2012年)、『データ・リテラシー フェイクニュース時代を生き抜く』(2020年)、『吠えない犬 安倍政権7年8カ月とメディア・コントロール』(2020年)など。
カスタマーレビュー
フェイクニュースに騙されない方法とリスクを著者が身を持って教えてくれる
日本からのトップレビュー
- 星5つ中5つ
帯の売り文句の通りの内容だと思う。
2020年6月30日に日本でレビュー済みNYポスト推しで日本の報道のダメ出しはあるが、要は御用聞きの報道ではなく、調査探究型ジャーナリズムのものを選べ、と言いたいのだろう。また、文中には情報を掴むスキルの参考として不確かな言い回しの具体例を挙げている。
万人に好かれる文面かどうか、また万物に通用するかは知らないが、私としては、「真偽を見極めるスキルと頼れるジャーナリストを持て」の帯の通りの内容の一側面は書き表されていると理解した。
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自らの情報源を持つ
2020年5月3日に日本でレビュー済み筆者はBloomberg、WSJ、NYタイムズなどのメディアを経験し、2009年から15年はNYタイムズの東京支局長を務めた。そのような観点から、日本のメディアの課題、NYタイムズのV字回復の背景と新たなる課題、そしてフェイクニュースが益々巧妙になり蔓延る世の中でどのように情報を集め、個人としてより正しい考えを持ち得るか、という論点はとても参考になる。
トランプとNYタイムズとの対立は有名であるが、逆にトランプと対立しているが故にNYタイムズの購読者が増えているという。フェイクニュースに騙されず、伝統があり、信頼出来るメディアとしてNYタイムズを頼りにするアンチ・トランプ派が多いということであろう。
フェイスブックやインスタグラムにフェイクニュースが溢れるようになったことから、ユーザーは直接信頼性の高いメディアにアクセスするようになったという傾向は今後、日本のメディアにとっても追い風となる可能性がある。
一方で、筆者は日本の新聞社の遅れた体質も指摘している。その一つは、スマホ読者への対応の遅れであり、「アクセス・ジャーナリズム」という記者クラブや政府の発表を基にした記事の書き方である。今後の日本のメディアの在り方を鑑みると、読者の為のニュースを提供してくれるメディアが望まれる。
(今でいう)フェイクニュースが戦争勃発のきっかけとなった米西戦争、ラジオによるヘイトスピーチがきっかけとなったウガンダのジェノサイト、太平洋戦争における日本の新聞も一種のフェイクニュースであり、日本人は日本が勝ち進んでいたと思っていた処に本土空襲を受け、初めて劣勢の戦況を感じるようになった。
如何にフェイクニュースに騙されず、正しい認識を持つかということは昔も今も大事であるが、フェイクニュースが巧妙になり、国家間でも戦略的な使い方がなされている今日、個人として複数の健全な情報源を持ち、視野を狭めないようにする努力が欠かせない。
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疑問に思う記述もある
2023年5月19日に日本でレビュー済み筆者がフォローしているTwitterアカウントが紹介されていたが、毀誉褒貶のある人物がかなり混じっている。正直なところ、情報ソースとしてもっと専門性の高い人を選んでいないのはなぜだろうと疑問が残った。
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この時代を生き抜くための考え方を提供してくれる
2020年5月7日に日本でレビュー済みNYタイムズの発行部数が伸びている要因と、日本の新聞の発行部数が減少している原因をメディアの事例をもとに説明している。フェイクニュースを見抜くだけでなく、日本のメディアがいかにして復権するかやフェイクニュースによる悪影響なども事例を通じて記載している。
snsが発達し、情報を受け取るだけでなく、発信する側にもなりうる。真偽問わず情報が溢れている昨今、自身を守るためにこの本を薦めたい。
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紙媒体の新聞も残るのでは。
2020年5月28日に日本でレビュー済み日本のメディアは、一部を除けば情報をお上からもらって流すだけという指摘には同感。情報を取りに行く、すっぱ抜く等、最近あまり聞かない。パソコンやスマホの前に座ってれば記事さえ書ける。芸能人や著名人のスキャンダルなら飛びつく様だが。
一昔前は、個人が何かを発信する事などよほどスキルと運がなければ出来なかった。
時代は変わりネットワーク社会になりSNSが登場すると瞬時に国内どころか世界中に個人で発信できてしまう様になった。同時に様々なメディアや個人が発信した情報が飛び込んでくる。世界を駆け巡るニュースも、新聞やTV報道を待たなくとも分単位で更新されてスマホで見られるし、自分の好みの情報だけチョイスして見ることも出来る。
では、紙媒体の新聞、雑誌はどうかというと、ニュース以外に色々な生活面、社会面、趣味の記事や、スマホでは普段パスしてしまう記事もゆっくり読める。日本では紙媒体の新聞は依然として根強い人気が続くのでは思う。
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バランスの取れた気楽に読める良書
2020年7月20日に日本でレビュー済み著書は元ニューヨーク・タイムズ東京支局長。日本の大手メディアの構造的な問題点については他の著書でも触れられていると思うが、それに限らず、世界のフェイクニュースの現状、中国の情報戦、米国の新興デジタルメディア、一個人としてどういうメディア・リテラシーを持つのが良いかなど、幅広いトピックについてコンパクトにまとまっている。また、著者の出身であるニューヨーク・タイムズについては、デジタル化やトランプと戦うメディアとしての成功話だけでなく、「反トランプの政治色が強くなりすぎたキャンペーン・ジャーナリズム」「匿名の社説はいらない」など、批判点もしっかり描いているところに好感が持てた。メディアの在り方について建設的批判や議論が少ない日本において、有益な一冊だと思う。
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期待はずれでした。
2021年8月1日に日本でレビュー済み「データ・リテラシー」というタイトルから、データ・リテラシーのテクニカルなスキルを教えてくれるのかと思いきや、そうではありませんでした。著者が勧めているのは大きく分けて複数のメディアに目を通すこと、アクシオスその他の無料メディアを読むことです。前者はわざわざ本書で読まずとも大昔から言われていることですし、後者は結局、特定のメディアを盲信することにつながらないでしょうか?「左右の言い分をバランスよく聞け」とも著者は言っていますが、彼自身、特にアメリカ国内政治についてはそれができているようには思えませんでした。
著者のアメリカの報道機関についての論調には特に違和感を感じました。ゴリゴリの反トランプで、公平とはとても言えない論調です。データ・リテラシーを解く本であるはずなのに、トランプが指摘していた左右メディアの問題点を細かに検証してはいません。本のタイトルから推測して、ある程度のエビデンスを提供してくれるものと期待していただけにがっかりでした。
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「データリテラシー」=マスメディアの調査報道×頼れる専門家×自己分析
2020年8月26日に日本でレビュー済みマスメディアの信頼性と影響力が低下し、一方でSNS等の玉石混交のニュースが氾濫する中で、私たちはどのように「情報」を収集・分析・活用しておけば良いのかをテーマにしている。
ニューヨークタイムズでキャリアを築いてきた著者の回答は、「マスメディアは調査報道に回帰せよ」、「頼れる専門家を見つけよ」、「最終的に自身で確認・判断せよ」というもので、バランスのある見方を提示している点に好感を持てる。
マスメディアの問題点については、番記者制度のもとで権力側とメディアで癒着の構造が出来上がっており、情報の真偽を十全に検証し、忖度の無い報道体制が確立されていないのは、すでに周知の通りである。加えて、紙媒体に拘泥して配達店制度が維持され、デジタル転換が大きく遅れているのも日本のメディアの特徴である(これは、日本の新聞が世界的に見ても未だに多くの購読者層がいることを示している。年々減少しているが、読売約700万、朝日約400万、毎日約300万、日経約250万、産経約200万。)。そして社説も要らないという(報道社の社説が個別ニュースの報道を抑圧している)。以上のような構造的な問題点はもちろんなのだが、肝心なのは、メディアが果たすべき調査報道の質量が低下し、アクセス報道(提供されたニュースをそのまま報道)が横行しているとう点であり、本来の調査報道に回帰しなければ、マスメディアはますます凋落の一途を辿ることになるであろう、と。
一方、マスメディア以外のニュース・情報の配信がSNS等で自由に行われるようになり、そこではフェイクニュースや感情・対立を煽る偏向ニュースが席巻し、"事実"よりも"主張"が展開されやすい。こうした環境で、真偽を検証した"事実"をきちんと提供する「頼れる専門家」も一方でおり、これをバランスよくフォローすることが重要であるとの指摘は、まさに現代的なやり方である(著者のフォローしている専門家も、左/右とバランスを整えていた)。
だが最後には、マスメディアの調査報道、頼れる専門家の情報であっても、自身で判断・活用しなくてはならないであろう。本来はこの点がデータリテラシーだと思うのだが、あまり言及はなかった。
本文中で気になったのは、トマス・ジェファーソンの民主主義におけるジャーナリズム(新聞)のあり方についての変遷である。当初は、「新聞なき政府 と 政府なき新聞 のどちらが望ましいか」に対して後者を選んでいたのだが、大統領に就任し批判され始めると新聞を糾弾し始めた、という。うん、今に通じる・・・。
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