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  • 私労働小説 ザ・シット・ジョブ (角川書店単行本)

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私労働小説 ザ・シット・ジョブ (角川書店単行本)

5つ星のうち4.6 (89)

「自分を愛するってことは、絶えざる闘いなんだよ」。魂の階級闘争の軌跡!

「あたしのシットはあたしが決める」
ベビーシッター、場の夜間作業員にホステス、社食のまかない、HIV病棟のボランティア等。「底辺託児所」の保育士となるまでに経た数々の「他者のケアをする仕事」を軸に描く、著者初の自伝的小説にして労働文学の新境地。

「自分を愛するってことは、絶えざる闘いなんだよ」
 シット・ジョブ(くそみたいに報われない仕事)。店員、作業員、配達員にケアワーカーなどの「当事者」が自分たちの仕事を自虐的に指す言葉だ。
他者のケアを担う者ほど低く扱われる現代社会。自分自身が人間として低い者になっていく感覚があると、人は自分が愛せなくなってしまう。人はパンだけで生きるものではない。だが、薔薇よりもパンで生きている。
数多のシット・ジョブを経験してきた著者が、ソウルを時に燃やし、時に傷つけ、時に再生させた「私労働」の日々、魂の階級闘争を圧巻の筆力で綴った連作短編集。
■声を出さずに泣く階級の子どもがいる。
■水商売では年齢と美醜で判断されて、失礼な言葉や態度を許容することでお金を貰う。失礼を売り、失礼を買う。失礼は金になるのだ。
■何かを感じたり、ムカついたりする主体性のある存在として認識しない者は、相手の賃金だけでなく、人間としての主体性さえ搾取している。
■革命とは転覆ではなく、これまでとは逆方向に回転させることなのかもしれない。

【目次】
第一話 一九八五年の夏、あたしたちはハタチだった
第二話 ぼったくられブルース
第三話 売って、洗って、回す
第四話 スタッフ・ルーム
第五話 ソウルによくない仕事
第六話 パンとケアと薔薇
あとがき
※本書は「小説 野性時代」2021年4月号、22年1月・5月・9月号、23年1月・5月号に掲載された作品を書籍化したものです

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商品の説明

著者について

●ブレイディ みかこ:ライター・コラムニスト。1965年福岡市生まれ。96年から英国ブライトン在住。日系企業勤務後、保育士資格を取得、「最底辺保育所」で働きながらライターに。2017年、『子どもたちの階級闘争』で第16回新潮ドキュメント賞受賞。18年、第2回大宅壮一メモリアル日本ノンフィクション大賞候補。19年、『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』で第73回毎日出版文化賞特別賞受賞、第2回Yahoo! ニュース|本屋大賞ノンフィクション本大賞受賞、第7回ブクログ大賞(エッセイ・ノンフィクション部門)受賞。著書多数。

登録情報

  • ASIN ‏ : ‎ B0CKX6N76P
  • 出版社 ‏ : ‎ KADOKAWA
  • アクセシビリティ ‏ : ‎ 詳細はこちら
  • 発売日 ‏ : ‎ 2023/10/26
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • ファイルサイズ ‏ : ‎ 3.3 MB
  • Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) ‏ : ‎ 有効
  • タイプセッティングの改善 ‏ : ‎ 有効
  • X-Ray ‏ : ‎ 有効にされていません
  • Word Wise ‏ : ‎ 有効にされていません
  • 本の長さ ‏ : ‎ 212ページ
  • Page Flip ‏ : ‎ 有効
  • Amazon 売れ筋ランキング: Kindleストア - 276,248位 (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
  • カスタマーレビュー:
    5つ星のうち4.6 (89)

著者について

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カスタマーレビュー

星5つ中4.6つ
89グローバルレーティング
短編小説集として。
星5つ中5つ
短編小説集として。
短編集だと思って、さらっと読めるといった感じ。 筆者の経験を踏まえた小説ではあるようだが、あまり、エッセイとか自叙伝とか、そう思わずに、短編小説集として読むほうが楽しいのではないかと思う。 報われない仕事と自虐的に言われる職業を通じての体験や出来事を小説として読んで行く感じ。 読みやすくてよかった。
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日本からのトップレビュー

  • 星5つ中5つ
    令和時代のプロレタリアート小説 (令和版蟹工船)
    2023年11月14日に日本でレビュー済み
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    ブレイディみかこさんの短編集。

    自伝ではないそうですが、自伝的内容だそうで、ホステス、住み込み保育士、クリーニングの仕事、厨房の仕事、ケア労働等体験のある仕事に関する内容になっております。

    仕事がきついのに、対価が安いとシット・ジョブやブルシット・ジョブと呼ばれる様ですが、私も今派遣っぽい仕事で、給料は最低ラインの時給だったりで、作中に出てくるキャラクターにエンパシーやシンパシーを感じてしまします。蟹工船程ではないですが。

    経済の学者の人によると、今現在人間のしている仕事は、いずれは殆どAIがやって、人間は給付金をもらって生活する、という予測をしている方もいらっしゃいますが、イマイチ想像しにくがったのですが、

    コロナの緊急事態宣言で経済活動がストップ、政府が国民に給付金を払って生活するという体験をしたので、将来はそういう風になるのかなぁとか思いました。

    個人的にはブルシット・ジョブでも仕事は仕事、として割り切ってやっておりますが、いずれはもうちょっと待遇のいい仕事や対価になる様に期待しております。

    自伝ではないけど、自伝的な内容の作品で、J・G・バラード「太陽の帝国」やジョン・ル・カレ「パーフェクト・スパイ」という作品がありますが、そういう感じの短編集でした。

    令和時代のプロレタリアート小説。ぜひご一読を。

    18人のユーザーが役に立ったと感じています
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  • 星5つ中5つ
    含蓄のある書
    2023年12月21日に日本でレビュー済み
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    筆者は英国在住で、日本と英国での職業生活について書いている。本書はフィクションで小説との位置付けである。但し、かなりリアルで、私は登場人物の名前は変えたのだろうが、実話に近いと想像している。

    表現が知的かつ想像的である。例えば美人のことを、「ボッチチェリが日本人のヴィーナスを描いたら」と表現している。

    いくつかの教訓も含んでいる。例えば「失礼は金になる」。言われてみればその通りだと思う。客には「よく売れている」というと効果的と述べている(これは行動経済学の本にも書かれている)。

    日本のクリーニング工場での仕事の説明が具体的で、興味深く読んだ。夜間作業員は時給が高く、誰とも話さなくてよかったとのことである。また、クラシック音楽や聖書の朗読が流れていたそうである。私も少しやってみたいと思った。

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  • 星5つ中5つ
    面白い。
    2023年11月19日に日本でレビュー済み
    フォーマット: 単行本
    無料商品のAmazon Vineカスタマーレビュー
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    短編小説のオムニバス集。

    ブレイディみかこさんのこれまでの著作を読んだことのある人にとっては、これは実体験?これは…いた環境で見かけたこと?など、その自伝的ぶりにむむむ…?となる内容。

    しかし、素直に面白い。そう言うしかない。

    なお、この本を読む前、この後読もうと他の本と一緒に居間に持ち込んだところ、齢70を超える母が「この人の書くものは面白いから」と言って先に持って行き、「読むのが止まらない」と言いつつ一話ずつ真剣に読んでいました。そういう本です。

    なので、その間わたしは別の本を読んでいたのですが、確かに読むのが止まらない&読むのにパワーのある本です。

    これまで、ブレイディみかこさんの本は大ヒット作の「ぼくはブルー(省略)」をきっかけに数冊読んできたのですが、自伝的内容とはいえ、小説ははじめて。

    しかし、これが面白い。

    なんだろう……面白いって言葉は難しい。遊園地に遊びに行くよ、みたいな面白いではない。

    なんというか、目が離せない。

    そして、言葉のひとつひとつが重い。

    面白いと言いながら、母が一話ずつ読んでいたのも加齢のためかと思ってたわけですが、そもそもが読む方にもかなりパワーのいる重さなのです。

    このパワー、例えばエッセイとかなら大体が日常と繋がっている、なんとなく繋がりがある。

    他、英国のおっちゃんの話なら英国のおっちゃんがテーマとして一冊が書かれるわけですが、短編小説だと繋がってるようではあるけれど、ガツンと重いテーマやヤマのある話が複数入っていて、そのガツンを何度も浴びるわけです。

    そのために読む側も受け止めにパワーがいる。

    自伝的というあたり、これがリアルなのか、フェイクなのかわからなくなります。

    が、自伝的というあたり、これはリアルにあったこと、もしくは似たようなことがあったのかな…と考えるしかないところも重い。

    しかし、面白い。

    それは間違いのないことです。

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  • 星5つ中4つ
    少しダークかな
    2024年12月1日に日本でレビュー済み
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    乗り切ってきたことなんだと思うのですごいとは思うのですが、逆に完全創作に比べると思いがありそうで

    爽快ではない。でもこういうことって、角田さんが細かく書くいじめの場面にもつながる方向性を感じます

    著者にとっても、読者にとってもこう書いておくことに意味はあるのだろうと思いました

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  • 星5つ中5つ
    含蓄のある言葉が散りばまれた短編集です。
    2023年12月23日に日本でレビュー済み
    フォーマット: 単行本
    無料商品のAmazon Vineカスタマーレビュー
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    ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルーを読んで

    著者の作品に関心がありました。

    この私労働小説は短編集で、読みやすく、こんな仕事があるんだと

    言う驚きもありますが、日本だとほとんどが、中流層とか言われていて

    けど、イギリスでよく使われる労働者階級と言う分け方と

    どんな人が属しているのか、とっても参考になりました。

    また含蓄のある言葉が読み終わった後に、色々と心に

    蘇ってきます。

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  • 星5つ中5つ
    生き方が変わるかもしれない 20代から50代までの、日本とイギリスでの日常が綴られている短編集
    2023年11月28日に日本でレビュー済み
    フォーマット: 単行本
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    帯にある2つの言葉「あたしのシットはあたしが決める」「自分を愛するってことは、絶えざる闘いなんだよ」は、

    一つは経験を重ねて自分で決めたこと、もう一つは年上の女性から掛けられた言葉。

    このセリフが登場した時の衝撃というか…こんな場面のこんなに深い意味のある言葉だったのかと。

    短編集というスタイルだけれど、私の中の主人公は一貫して著者で、ノンフィクションにフェイクが混じったものだと思っている。

    あとがきにはフィクションに少しの事実が混ざったものとあるが、それではこんな衝撃は受けないだろう。

    もし自分だったら、腑が煮え繰り返る思いだろうという場面にも、文章にそこまでの感情は載せられていない。

    著者は、ニュアンスを伝えることに長けていると感じる。

    漢字が多いわけでも言葉が多いわけでもないのに、伝わってくるものが多いと思う。

    家族の本棚の目立つところにこの本を挿しておいた。

    子どもにも読んでほしい。

    感じることは違うと思うが、こちらを読んで得た思いは、子どものこれからの生き方に生きると思う。

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  • 星5つ中5つ
    サバイブするブレイディみかこ
    2023年11月5日に日本でレビュー済み
    フォーマット: 単行本
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    ブレイディみかこさんは『THIS IS JAPAN 英国保育士から見た日本』で知り、その五感で生々しく再現されるような筆致に舌を巻いた。今回は渡英するまでの水商売、イギリス滞在中の窮屈極まりない下宿生活、報われないことばかりの保育士の仕事、日本に戻った際のクリーニング工場の夜勤、再びの渡英で見つけた日本食スーパーのまかないの仕事、そしてHIV病棟のボランティアという流転の職歴を極彩色の絵の具を壁に思いきり叩きつけるような筆致で綴られている。特筆すべきは、第四章のイギリス国内での保育士のステータスというものがいかなるものかわかる『スタッフルーム』もだが、第五章の『ソウルによくない仕事』が白眉。日本食スーパーのまかないの仕事。弱いものたちが夕暮れ、さらに弱いものをたたくを地でいく職場環境もさることながら、辞めると決めたみかこさんが開き直り、自分の好物ばかりを社食にした途端、残す人が減った皮肉。誰が味方なのか敵なのか疑心暗鬼になりそうな人間関係と読んでいくこちらも体感したようにソウルが磨り減るようだった。けれど、音楽に支えられながら灯し続けられる反骨精神には、みかこさん程ではないが世間さまから見ればシットジョブの部類に入る仕事を続けているこちらも勇気づけられ、負けるものかとしおれた心に喝を入れられた気分だ。

    最後に、後書きのみかこさんの言葉には首がもげるほど頷いた。そして、『シットジョブ』という言葉がいつしか死語となる世界がくることを願ってやまない。

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  • 星5つ中5つ
    面白い!次が気になってサクサク読めました。
    2023年12月4日に日本でレビュー済み
    フォーマット: 単行本
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    帯の紹介文で興味を持ち、注文しました。

    とても面白くて、サクサク読めました。

    フィクションだけど、本当のことも混じっているとのこと。

    ベビーシッター、工場の夜間作業員にホステス、社食のまかない、HIV病棟のボランティア等…

    私も経験したことのある職業や、今お世話になっている方の職業だったりと、状況や心情を重ねて読んでしまいました。

    社会に欠かせぬ仕事ほど低賃金、重労働等、わかるわぁー

    あと何故かその立場でない人から上から目線で指図されたり、不必要な嫉妬が絡んできたり。

    こんな人いるよね…と。

    仕事で出会ったのでなければ、ここまで嫌いにならなかっただろうなという自身の経験も思い出しました。

    またイギリスロンドンでのお話ということもあり、日本や日本人とは違う目線もあって、知らない文化がわかりやすく描かれているのも興味深かったです。

    個人的には、「第三話 売って、洗って、回す」と「第四話 スタッフ・ルーム」で涙腺が緩みました。

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