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悲しき熱帯 (2) (中公クラシックス W 5)
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- ISBN-10412160007X
- ISBN-13978-4121600073
- 出版社中央公論新社
- 発売日2001/5/10
- 言語日本語
- 本の長さ449ページ
ご請求額:¥3,465
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登録情報
- 出版社 : 中央公論新社
- 発売日 : 2001/5/10
- 言語 : 日本語
- 本の長さ : 449ページ
- ISBN-10 : 412160007X
- ISBN-13 : 978-4121600073
- 商品の重量 : 310 g
- 全2冊中2番目の本 : 悲しき熱帯
- Amazon 売れ筋ランキング: 本 - 35,619位 (本の売れ筋ランキングを見る)
- 中公クラシックス - 6位
- 文化人類学一般関連書籍 - 47位
- 歴史・地理 (本) - 1,839位
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著者について

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カスタマーレビュー
日本からのトップレビュー
- 星5つ中5つ
文明とは何か
2019年5月3日に日本でレビュー済み1巻がアマゾンに至るまでの道程で考察したことを主に述べているに対し、この2巻目がアマゾンで彼が先住民の集団を直接調査した時のことが書かれている。
まず、なるべく客観的な記述に徹していることが重要なポイントである。いかなる事象に出会おうと、客観的な記述に徹すること。この姿勢はフィールドワークを行う時の基本姿勢であり、この観察態度は、のちにも述べられる民族学者としての態度を忠実に守るものである。
そして調査を終えた後、レヴィストロース自身の感想も述べられるが、これは自作の戯曲『神にされたアウグストゥス』という形で、間接的に述べられる。
他のレヴューにもあるが、この戯曲は自らの民族学者としての立場を名誉を求める人物として描き、自ら揶揄する作品である。この中に、彼がアマゾンで直面した葛藤の全てがまとめられているように思う。
この作品は、非常に現代的な問題を含んでいる。文明に接した先住民族は例外なく自らの太古から伝えてきたであろう文化を捨て、新しい道具を使い、楽を覚え、物質主義経済に飲み込まれ、麻薬や犯罪によって破滅の道を歩む。
レヴィストロースは「文明とは一体何なのだろうか」ということについて、深い問題意識を持つに至る。
それは堕落なのか、あるいは、ある一点に向かって盲目的に進む本能なのだろうか?
レヴィストロース自身も西洋人である限り、先住民の文化を破壊してきた文明の側の人間であり、結局は、文明側で生まれた民族学によって、人類の残りカスを集めているだけの人間ではないだろうか。
結局、先住民族の文化を研究する意味は、人類の歴史的な教訓を発見することだ、という観点に落ち着くかに見えるが、この後レヴィストロースの思想は我々の社会にある構造を見出すという学問を生み出すことになる。
この書を読むことは、自分自身の属する文明社会というものが、一体何か?
私たちの構築してきた文明の本質とは何か?
ということに直面することであり、答えは読んだ人それぞれが出さなければならない、という厳しい課題を突きつけられることになるだろう。
これに対する回答は簡単に出ない。また、単なる先住民族の保護という解決策では、あまりに単純すぎて、この問題に対する回答にはなっていない。
この書を読むには、非常に込み入った、複雑な思考が必要とされるので、覚悟してかかってほしい。
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本丸は、この2巻。
2019年1月26日に日本でレビュー済み1巻目で挫折した人が多いのではないかといささか心配する。だが、『悲しき熱帯』の本丸は、この2巻である。
主にボロロ族、ナンビクワラ族、トゥピ=カワイブ族の社会構造の比較を通して、最終的には白人文明社会の傲慢を批判する。
文字を持たず、未開社会と言われたインディオたちの生活に中に組み込まれた高度な知恵。環状集落に隠された身分制度や婚姻システム。あるいは、一夫多妻制と首長の権力がどのようにして生まれ、維持されているのか。人類の原点ともいえる社会構造を、先住民の生活から読み取るレヴィ=ストロースの鋭い観察眼と、彼らに向けるどこか心優しい眼差しがしばしば垣間見え、最後まで読ませるのである。
本書の内容に沿ってつくられた写真集『ブラジルへの郷愁』を手元に置き、レヴィ=ストロースと一緒にアマゾン奥地を旅してみてはどうだろう。
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悲しき熱帯という題名の意味とは何か
2017年12月29日に日本でレビュー済み第1巻では、ブラジルに行くまでの経緯や過程などが詳しく書かれている。
第2巻は、ほとんどが調査の記録についての内容で、ようやく人類学の本らしくなってきた。
レヴィ=ストロースの記述は、原住民たちの風習や習慣だけでなく、現代の社会において、彼らが置かれている状況にも、厳しい目を向けていく。
そうしたことが、この本の題名にも現れているのだろう。
かつて訪れた人々の変わり果てた現状を知った時のレヴィ=ストロースの怒りと悲しみは、読む者の心を大きく揺さぶる。
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素晴らしい本です
2016年11月30日に日本でレビュー済みレヴィストロースの中でも興味深い一冊なのではないでしょうか。おすすめです。
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名著
2016年3月30日に日本でレビュー済み文化人類学の有名な本の後半。前半より面白い。一見小説のような文章で、気楽に読み進むうちに、世界観が変わるような発見をすることでしょう。私は幾つかの文章を暗記するほど読み込みました。
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文章がわかりにくい
2019年2月4日に日本でレビュー済みこれは、原著者の癖?と思われるが、文章の一節が長く理解しにくい。訳者も時間をかけて手こずったと思われる。内容は他の解説本などで読んではいたが、やはり蒙を啓かれる思いがした。一度は読むべき本だ。
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近代西欧の罪を背負った民族学
2020年4月30日に日本でレビュー済み20世紀を代表する人類学者であるクロード・レヴィ=ストロース(1908-2009)による、ブラジルのインディオ社会への民族学的調査旅行に関する記録、1955年。
1935年サン・パウロ大学へ講師として赴任し、1939年フランスへ帰国するまでの間、レヴィ=ストロースは南米ブラジルのカデュヴェオ族、ボロロ族、ナンビクワラ族、トゥピ=カワイブ族の各社会に対してフィールドワークを実施しており、彼らの文化や社会構造に関する厖大かつ詳細な観察記録と、それに基づいてなされる人類学的、文明論的、歴史学的、社会学的ときには美学的な思索が、本書の中心的な内容をなしている。しかしそれにとどまらず、現代アメリカ、インド、イスラムなどに関する考察、自身の知的遍歴への回想、さらには当初は小説の一部として構想されていたものや、調査旅行中に書いた未完の戯曲の素描なども組み込まれており、内容は極めて多岐にわたる。 濃密な書。
近代人は「未開人」に対して「無垢さ」を見出したいという欲望に駆られることがあるが、これは二重の意味で欺瞞的であろう。第一に、「未開世界」は植民地主義の暴力によって破壊されてしまっており、その傷跡は覆うべくもないから。かつて「未開世界」と出会った西欧は、自分とは全くかけ離れた文化をもつ者たちを、自分たちと同等の「人間」であると見なすことができず、彼らを自分たちよりも劣った存在として扱い、その差別を正当化するために人種理論という疑似科学まで捏造した。宣教師がボロロ族を改宗するために、ボロロ族に固有の世界観を反映していた環状の集落を破壊し、平行に配置された別の集落に改変してしまったことで、彼らの文化が急速に失われていったという、植民地主義の暴力を考えるうえで非常に興味深い事例が紹介されている(Ⅱ、p49)。
第二に、「無垢」と表象することで西欧文明と対比される単純さや素朴さは、「未開世界」の文化に対する評価として妥当ではないから。「未開世界」の文化は、西欧文明とは全く異な形態をとってはいるが、それと同じくらい複雑で豊かな意味の構造をもっているということを、レヴィ=ストロースは自らの構造主義人類学によって明らかにした。構造主義以前の、「主体性」を起点とする近代主義的な理論においては、主体としての西欧近代に対して、他者としての「未開世界」は、劣位に置かれたままであっただろう。
結局のところ、西欧の民族学者の眼差しが「未開世界」に対して見出すのは、「未開世界」という鏡に映し出される近代西欧の自己像、暴力と欺瞞の姿そのものであるといえる。つまり民族学は、近代西欧の自己意識、則ちアイデンティティに対する、自己批判の試みということになるのだろう。
目指されるべきなのは、自己批判を通過して、他者と自然との結びつきを回復することだと思う。
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フランス人人類学者のつぶやきが聴こえてくるよう
2005年7月24日に日本でレビュー済みついに悲しき熱帯Ⅰ、Ⅱを完全読破した!悲しき熱帯Ⅰの部に続き、アマゾン地方に住む原住民の紹介。ボロロ族、ナンビクワ族、トゥピ=カワイブ族についての記録。著者の原住民に関する考察もされていて興味深い。最終章の回帰においては、西洋と東洋そしてイスラムについての著者の考察が展開されている。それを読むに際し、ただただ著者の教養の深さには驚嘆した。すばらしい作品である。
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