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  • 監視資本主義: 人類の未来を賭けた闘い

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監視資本主義: 人類の未来を賭けた闘い

4.2 out of 5 stars (84)

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『2021年ベスト経済書』(週刊ダイヤモンド)第1位
2021年「エコノミストが選ぶ 経済図書ベスト10」(日本経済新聞)第3位

2021年11月6日朝日新聞<ひもとく>蘭で紹介(評者:本多由紀氏)
2021年10月26日号週刊エコノミスト書評欄で紹介(評者:諸富徹氏)
2021年10月18日公明新聞読書欄で紹介(評者:根井雅弘氏)
2021年9月23日NHKBS1スペシャル「欲望の資本主義」特別編に著者出演
2021年9月5日WIREDウェブサイトで紹介(評者:池田純一氏)
2021年8月21日日経新聞書評欄で紹介


監視資本主義という言葉を生み出した
ハーバード・ビジネススクール名誉教授が示す、
資本主義と人類の未来のビッグピクチャー

原書は2019年に刊行され、世界的な話題書に。

『ニューヨーク・タイムズ』ノータブルブック・オブ・ザ・イヤー選出
『フィナンシャル・タイムズ』ベストブック・オブ・ザ・イヤー選出
『サンデータイムズ(UK)』ベストビジネスブック・オブ・ザ・イヤー選出
『ガーディアン』が選ぶ21世紀のベストブックの一冊に選出
バラク・オバマ元大統領が選ぶ2019年ベストブックの一冊に選出
フィナンシャル・タイムズ&マッキンゼーが選ぶブック・オブ・ザ・イヤー最終選考選出

この本は現代の『資本論』であるーーゼイディ・スミス(『ホワイト・ティース』著者)
稀に見る大胆な仮説、美しい筆致、深刻な警告を併せ持つマスターピースーーロバート・ライシュ(『最後の資本主義』著者)
デジタル時代の自己防衛を必要とする全ての人が読むべき本ーーナオミ・クライン(『ショック・ドクトリン』著者)

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監視資本主義

オバマ元大統領が選ぶ2019年ベストブックの一冊に選出!

この本は現代の『資本論』であるーーゼイディ・スミス(『ホワイト・ティース』著者)

稀に見る大胆な仮説、美しい筆致、深刻な警告を併せ持つマスターピースーーロバート・ライシュ(『最後の資本主義』著者)

デジタル時代の自己防衛を必要とする全ての人が読むべき本ーーナオミ・クライン(『ショック・ドクトリン』著者)

監視資本主義

ハーバード・ビジネススクール名誉教授が示す、 資本主義と人類の未来のビッグピクチャー

本書の目的は、誰も知らないこの領域の、最初の地図を描くことだ。多くの開拓者が後に続くことを願っている。監視資本主義とその結果を理解するには、さまざまな学問分野と時代を縦横に行き来しなければならない。目指すのは、これまでなじみのなかった概念、現象、レトリックおよび慣行の中にパターンを見つけるのに役立つ概念と枠組みを構築することだ。そうやって未踏の地を地図に記していけば、やがて人形遣いの、骨と肉を持つ実体が見えてくるだろう。

この地図の多くの地点は、荒れ狂う時代の急速な流れから自然に浮かび上がってきたものだ。わたしは現代の状況を理解するために、テクノロジーの詳細と企業のレトリックとの複雑な交差の深部にパターンを読み取るという手法をとった。わたしの挑戦が成功すれば、この地図と概念は、前例のないものの全容を明らかにするとともに、監視資本主義が経済的・全社会的支配を追い求めるにつれてわたしたちの周囲で起きてきた激しく急速な変化を、より賢明かつ包括的に理解する助けになるだろう。

(p.18,19より抜粋)

監視資本主義

第1部:監視資本主義の基盤

第1部は、監視資本主義の初期段階、すなわち、監視資本主義がグーグルで発明され、巧妙に作り上げられていった過程を検討する。

  • 2011年8月9日監視資本主義の舞台の設営
  • 行動余剰の発見
  • 城を囲む濠
  • 監視資本主義の巧妙な罠ー競争、追い込み、誘拐
  • 乗っ取られてー社会における知の分割

監視資本主義

第2部:監視資本主義の発展

第2部では、予測製品をめぐる競争の激化に伴って、監視資本主義がオンライン環境から現実の世界へ移行して来た過程をたどる。

  • リアリティ・ビジネス
  • 経験からデータへ
  • 深層からのレンディション
  • 彼らを踊らせろ
  • 未来に対する権利

監視資本主義

第3部:第3の近代のための道具主義の力

第3部では、道具主義の力の勃興を見ていく。わたしが「ビッグ・アザー」と呼ぶ、ユビキタスに存在しネットワークでつながった計算基盤と、それらが生み出す、社会および社会的関係についてのきわめて反民主主義的な見方が主なテーマだ。

  • 2種の力
  • ビッグ・アザーと道具主義者の台頭
  • 確実なユートピア
  • 集団としての道具主義者
  • 巣の中の生活
  • 聖域を持つ権利

Slowdown 減速する素晴らしき世界
新しい世界の資源地図
ナラティブ経済学
次なる100年
the four GAFA 四騎士が創り変えた世界
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4.0 out of 5 stars 91
4.5 out of 5 stars 311
3.8 out of 5 stars 95
4.3 out of 5 stars 48
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著者 ダニー・ドーリング著/遠藤 真美訳/山口 周解説 ダニエル・ヤーギン著/黒輪 篤嗣訳 ロバート・J・シラー著/山形 浩生訳 水野 和夫 スコット・ギャロウェイ (著), 渡会 圭子 (翻訳)
内容 人口、経済、技術革新……世界は加速していない。すでに減速を始めている!その先にある「安定した世界」。 オックスフォード大学の気鋭の地理学者が、膨大なデータとファクトで明らかにした、我々の直感に反する現実と人類の未来とは? 米中関係はどうなるのか?etc... エネルギー問題の世界的権威で、ピューリッツァー賞受賞者の著者が、エネルギー革命と気候変動との闘い、ダイナミックに変化し続ける国際政治の地図を読み解く衝撃の書。最新情報が満載! ある物語は根拠なき熱狂となって人々の信念を変え、人々の行動を変えて、マクロ経済を大きく動かしてきた。 ナラティブはどのようなメカニズムで、通説化し、人々の心をとらえるのか? 人々が紡ぎ出す「ナラティブ」(お話)が経済を動かす様子をビビットに描き出した渾身作。 近代の終末期に何が起こるのか。次なる100年の国家、経済、社会を予見する渾身の書き下ろし。圧倒的なスケールで説く、水野「文明史観」の決定版! GAFAが創り変えた世界の姿とは。 この激変を予言した著名教授が断言する、次の10年を支配するルールとは。 米国発、22カ国で続々刊行のベストセラーがついに日本上陸!
発売日 2022/7/15 2022/1/28 2021/7/30 2022/1/28 2018/7/27

Product description

About the Author

ショシャナ・ズボフ
ハーバードビジネススクール・チャールズ・エドワード・ウィルソン名誉教授
シカゴ大学にて心理学の学位を、ハーバード大学にて社会心理学の博士号を取得。1981年よりハーバードビジネススクールに参画、同スクールの教授陣のなかでテニュア(終身在職権)を取得した最初の女性の一人であり、寄付講座を持った最も若い女性である。2014-15年にかけて、ハーバードロースクールのバークマン・センターでファカルティ・アソシエイトを務めた。著書にIn the Age of the Smart Machine: The Future of Work and Power, The Support Economy: Why Corporations Are Failing Indivisuals and the Next Episode of Capitalism(James maxminとの共著)がある。

Product Details

  • Publisher ‏ : ‎ 東洋経済新報社
  • Publication date ‏ : ‎ June 25, 2021
  • Edition ‏ : ‎ New
  • Language ‏ : ‎ Japanese
  • Print length ‏ : ‎ 606 pages
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4492503315
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4492503317
  • Item Weight ‏ : ‎ 1 g
  • Dimensions ‏ : ‎ 6.02 x 1.26 x 8.46 inches
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    スマホが便利な訳
    Reviewed in Japan on April 24, 2026
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    図書館本で読みました。難しいかもしれないけれど、子どもに読ませたいくらい良書で、必読書だと思った。

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  • 4 out of 5 stars
    重要だが難しい
    Reviewed in Japan on March 6, 2022
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    GAFAMの躍進等、書籍に記載されていることは、いちいちごもっともなことです。ただ、内容が少し難しくて本が余りにも分厚いので、最後まで読みきれずにギブアップしました😥

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  • 5 out of 5 stars
    未来への課題
    Reviewed in Japan on September 6, 2024
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    資本主義が経済だけでは語ることができない時代において、必読書である。

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    量子計算化学をしていた理系の感想と意見
    Reviewed in Japan on February 13, 2022
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    あるいみ、やっぱりかとは思った。ゲイツもジョブズも、成長資本主義の速度に巻き込まれて初心を忘れ・そうならざるを得なくなったのだから。

     いらないと思っていた(余剰)情報でも、量子(デジタル)化すれば、未来永劫消えることはない。そこに、統計的処理やAIを駆使したら、予測ができた。これを売らない手はないし、こうやって儲けないとビジネスが成り立たないとした、せき立てた要求はやっぱり経済にあったらしい。

     そこからはもうその方法で、予測を売りだしたうえで、サブリミナルにも個人への情報を送って行動修正して票を操れた。そうなれば、もうその予測情報はさらに価値が上がりだし、その連鎖に歯止めは効かないだろう。彼らの顧客は検索者ではない、予測情報を買い、行動修正をさせたい資産家になる。

     しかし、それだけなら、批判が来るから、検索者に甘味を送る、スマートシティはこれになりかねないと思う。貴方に合った選択権をお選びしましょうといって、満足させられたように感じるが、そうではない、行動修正が混ぜ込まれる。そして、スマートフォンを只でも配りたいだろう、すべてのデータから行動予測ができるからだ。でもそうしない、怪しまれるからだ。

     内部が透明でないから、我々の個人情報はもう使われているだろうし、私がここで書いていることすら、そのうち間違いも含めて、予測情報なのだろう。

     おもえば、30年前、オブジェクト指向入門 (ASCII SOFTWARE SCIENCE Programming Paradigm)を食い入るように読んだ記憶がよみがえる。オブジェクトクラス化され、コンピュータは仮想化される。ITは重層下請けになるだろうとおもった。

     そして、今度は、我々自身が人間オブジェクトのインスタンスなのかもしれない。スキナーの自由についての考えがああいう形で出てきたのには驚いたが、ピースをはめれば自由は幻想だというのはあまりにも怖い。

     しかし、予測情報を出すためのアルゴリスムでは、本当にプログラマーが人間オブジェクトクラスを作っているだろう。プログラミングの世界では抽象化というが、文系でのそれではない、ただの実行命令とデータを型として一緒に定義しただけだ、そこからもたらされるのは、予測結果としての売れる可能性のある因子でしか無い。つまりは、検索者から見ればあなたに合った選択肢でしょうということになるが、自由の本来は、選択肢を選ぶことではないのが当たり前なのに、これをあっさり受け入れてしまうかもしれない。そして、その予測を豊富にするために、スマホをもってすべてのデータをロギングさせて、さらには選択させる。しかし、気づいていない、彼らの真の顧客の混ぜ物がしてあっても、混ぜ物が少なければ表示する義務などないのだろうが・・・そこから選ぶのだ。

     さいごに、信頼・信用といったことばが出てきたとこだけですら、私は勇気づけられた思いがする。

     労働が商品でないことを、ある公務で倒れるまで、説得しつくしていたときが私にはあった。法的な正義を追求した日々・・・最後に残ったのは、信頼でしかない。

     日本の理系は、論理がガラス製だと思い込み、冷笑する。そうして、法の番人が説く正義が本当は模索であることがわかっていない。かのヒルベルトプログラムが、不完全性定理で破城しても、不完全性定理が成り立たない高階の論理体系はあるのに・・・ヒルベルトが完全性を求めたのは理想であることであって、たとえそれがその時の理論で破城してもなんら冷笑する必要はない。高階の論理を探る希望はまだあるのである。

     だれでも、未来はわかるなら飛びつきたい、未来を動かせるなら動かしたい。ほんらい、行動が影響されずに未来があるので、見えざる手はあったはずだと思う。

     やはり、そんなものは、ない。

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  • 4 out of 5 stars
    原著への2019年のreviewのコピー
    Reviewed in Japan on June 25, 2021
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    ネット社会の裏面に大胆かつ哲学的にアプローチするこの種の作品は日本で話題になることはまれだ。数年前に読んだEvgeny Morozofの作品もその重厚な内容にもかかわらず、日本ではとうとう翻訳されることはなかった。この作品はどうなのだろう。Financial Times のBusiness Book of the year 2019にショートリストされているので、もしかしたら翻訳されるかもしれない。でも日本では,その独特の風土の下で, 「軽い」そして奇妙な技術と進歩信仰がメディアのど真ん中で大手を振っているので、どうもこの種の作品は受けが悪いのだろう。

    さて、この作品だが、全編で500ページ強、注は150ページ以上だ。レヴューでは「冗長だ、半分以下に圧縮できる」などの技術的な批判をいくつか目にしたが、怒りと憂慮がペンを動かした作品というのは大なり小なり、繰り返しが多くなり、長くなってしまうものだ。これは読み手の好悪にも左右される。今年の初めにhardboundで出版されたようで、読もうか、どうか、だいぶ迷っていたのだが、John GrayがNew Statesmanにレヴューを書いたのを見て、paperbackになるのを待って読むことと相成った。というわけで、英語が読める方は、このJohn grayのレヴューを読んでくれた方が手っ取り早いのだが.........

    著者が対象とするのは、Surveillance Capitalism(SC)の担い手でもあるGoogle, Facebook, MicrosoftなどのIT企業だ。このSurveillance Capitalismという言葉、どう訳したらいいのだろう、「監視資本主義」とでもいうのだろうか、ちょっとニュアンスが中国共産党を想像させる。むしろ「観察資本主義」とでも言ったほうがいいのかもしれない。その定義は本書の冒頭に掲げられている。「中身検索」の最初で見れるので見ていただきたい。

    つまるところは、「人間の行動や経験を抽出、予測、販売という隠された商業活動のためにタダで資源として利用することを核心とする新しい経済秩序」と定義されている。こうまとめてしまうと、何となく「ビッグデータを操る新種のビジネスモデル」という日経新聞流の脳天気な印象を与えてしまうのだが、この秩序形成の背後には「人間性の改変」をも狙いとする根本的な思想的な挑戦が潜んでいるというのが、著者の主張なのだ。

    本書では既存の民主主義に与えるこのSCの挑戦が多面的な側面から解析されている。もはやSCの活動は、新しいビジネスモデルという通俗的な理解にとどまるものではなく、むしろそれが突きつける哲学的並びに思想的な脅威を含めた全体として理解すべき「魔物」ということになってくる。そうこの作品は、一種の「共産党宣言」の冒頭を彷彿とさせる作品なのだ。そしてその解明には社会学、法哲学、社会心理学、政治学や人類学を含む様々な議論が援用されていく。この議論の幅は西欧の思想に内在する基本的な考え方の「型」についての相当な予備知識が読み手に要求するのだ。

    本書の構成は三つに分けられている。第一部はいわゆるオンラインというvirtualな世界を対象としている。そこでは、behavioral surplusという概念が提示されている。マルクスの剰余価値説にヒントを受けた用語だろう。ユーザーのネットへのアクセスを通じて蓄積されたデータはshadow textとして蓄積され、膨大な蓄積とalgorithmの下で、宣伝・広告のデータ、つまり「予測商品」として使われるというわけだ。userのアクセスは其の同意を得ることなく、userのprivacyを無視し、当初は想定もしていなかった使われ方をされ、広告収入として膨大な利益をSIにもたらしているというわけだ。

    第二部は、当初はネットのみを舞台とするvirtualな空間でのSCの活動が、その量だけでなく質的に進化していくプロセスが取り扱われる。そうIOT (Internet of things)だ。もはやVirtualな空間のみにその活動は限定されることなく、人間の現実の生活空間つまりreality businessの世界にまでその触手が伸びてくるというわけだ。車、テレビ、健康アプリ、レストランの選択や消費活動、家庭セキュリティサービズなど様々な人間の生活に手をのばし、そこでは人間の行動だけでなく表情、感情の揺らめきまでもが、ある種のモデルの下でデータとして処理されるというわけだ。となると人間という存在はその全体がSCによって把握されることにより、その網の目が拡大・深化することにより、そのデータのcertaintyが高まるというわけだ。ここまで来ると、人間の行動は予測されるというよりは、むしろ行動を改変させることによりモデルがもたらす予測に合致させるというグロテスクな腐臭を漂わせる。そしてそこでは、個人の行動はネットの広告や宣伝の精緻化により、絶え間なく商品が売り込まれるというわけだ。ここまで来ると人間という存在の核ともいうべき自由意志や未来の持つ不確定性そして聖地ともいうべきprivacyというものは否定されていくというわけだ。

    第三部は、このようなSCのビジネスモデルに内在している世界観が解剖されていくことになる。著者の立ち位置は西欧の啓蒙主義の古典版(リベラル版)ともいうべき個人と人間性の尊重という立場だ。この古典的な考え方のよって立つ基盤がSCによって徹底的に破壊され、そこに新しく出現する社会は、「radical indifference」と「Instrumentarian Power」という考え方に規定される、dystopiaというわけだ。

    そこでは、人間のすべての行動はその価値をはぎ取られデータ化されることにより、人間存在の法則なるものがcomputationとalogorithmの下で発見され、新しいpriestともいうべきdata scientistによって、そしてその一握りのdata scientistのために、集産主義的な計画社会ともいうべきものが管理されていくのだ。この考え方の先駆者としてskinnerとその現代版ともいうべきPentlandの考え方が詳しく紹介される。

    そう、ネットという無法地帯での自由を追求した果てに待ち受けていたのは、共産主義社会も真っ青の「計画社会」だっとというparadoxなのだ。そう共産主義とアメリカのSCとの間の距離は思ったほど離れてはいないのだ。John Grayが指摘する通り、両者ともに啓蒙主義の変種(非リベラル版)である実証主義(positivism)のたどり着く先だったというわけだ。技術は前の時代までの蓄積をもとに永遠に進歩していく、しかし人間や社会は決して単線的に進歩していくことはない。中国共産党がそのいい例だ。さてここからどうなるのか。核兵器と同じく、一度、発明(invent)されたものはもはや捨てる(disinvent)ことは不可能だ。飼い馴らしていくしかないのだが、その観点から展開される著者の提言は、これまでの分析とは打って変わって、抑えられたものだ。

    ここまで、だいぶ大急ぎで紹介してきた本作品だが、本書の射程や論点は非常に幅広いものであり、深い思索を促す作品である。本書で新しく提示された用語は、あまりわかりやすく定義されていないものも多く、西欧のリベラル派の独特の思考回路を如実に反映したものであり、どうもその種の伝統にはいい意味でも悪い意味でもなじみのない日本人には、くどいと思われる部分も散見される。上記に紹介した以外にも、様々な読み込みや批判が可能であり、ぜひ一読していただきたい。

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  • 5 out of 5 stars
    衝撃を受けました
    Reviewed in Japan on October 3, 2021
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    アルビン・トフラーはその著書「第三の波」で、生産力が低い時代には、消費者は大量生産された商品に自らの嗜好を合わせるが、生産力が高くなると、自分の嗜好にカスタマイズされた商品が生産されるようになると、1980年台に予言していました。

     いよいよそのような未来が近づきつつあるのかなと漠然とそのメリット面を感じていましたが、その陰で様々なものを知らない間に明け渡していたことに気付かされました。

     ベストセラーになるのも納得の衝撃の書でした。

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  • 5 out of 5 stars
    気づかれずに奪われていく自己決定、自律性、個人、そして自由意志
    Reviewed in Japan on November 16, 2021
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    本書の著者であるズボフも登場するNetflixの「監視資本主義」というドキュメンタリーを見たのだが、過剰に消費を促されたり、スマホ依存に陥ったり、極端な政治意見に誘導されたり…という論点で、本書もそんな感じかと思ったら違った。もっと歴史的な視点で本書は描き出されている。

    20世紀の資本主義を支えたのは、フォードに代表される産業資本主義だ。しかし産業資本主義は自然を破壊し、現在ようやく深刻に日本でも報道されるようになったが、気候変動までもたらしてしまった(もちろんこの破壊はまだまだ進行中だが)。一方、21世紀の資本主義は監視資本主義にとって変わられる。そこで破壊されるのは、人間そのものであるという。監視資本主義によって人間は、行動データの抽出のための「天然資源」に成り下り、しまいには行動の修正までされる。

    しかも、その「抽出」や「修正」は気づかれてしまうと、監視資本主義の妨げになってしまうので、気づかれずに行われる。また「政治」は集団的なデータにとって効率を妨げる。監視資本主義は介入の余地を与えない。そして、人間の行動が操作される中で、自己決定や自律性、個人、自由意志までもが意味を失ってしまうのだ。これは民主主義の根幹を決定的に掘り崩すことである。この指摘こそが本書の白眉だ。

    最近、「デジタル封建制」という表現もあるらしいが、まさに一部の封建領主だけが民主主義なしに、人々を飼い慣らすという新たな資本主義社会に、私たちは突入しつつある。そんな中で私たちはどうすればいいのだろうか。ズボフは「抵抗」を強く訴える。しかし、その方法や理論はこれからの私たちに課せられているのだろう。

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    ポイントがつかみにくい
    Reviewed in Japan on February 10, 2022
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    説明が冗長で読みづらい。内容的にも、ある程度既にジャーナリストの記事には取り上げられているものが多く、期待ほどではなかった

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