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異邦人 (新潮文庫)
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太陽の眩しさを理由にアラビア人を殺し、死刑判決を受けたのちも幸福であると確信する主人公ムルソー。不条理をテーマにした、著者の代表作。
母の死の翌日海水浴に行き、女と関係を結び、映画をみて笑いころげ、友人の女出入りに関係して人を殺害し、動機について「太陽のせい」と答える。判決は死刑であったが、自分は幸福であると確信し、処刑の日に大勢の見物人が憎悪の叫びをあげて迎えてくれることだけを望む。通常の論理的な一貫性が失われている男ムルソーを主人公に、理性や人間性の不合理を追求したカミュの代表作。
- ISBN-104102114017
- ISBN-13978-4102114018
- EditionRenew
- Publisher新潮社
- Publication dateJuly 2, 1963
- LanguageJapanese
- Dimensions4.2 x 0.4 x 5.9 inches
- Print length192 pages
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| Price | USD 4.08USD4.08 | USD 4.63USD4.63 | USD 6.22USD6.22 | USD 4.90USD4.90 |
| 【新潮文庫】カミュ 作品 | 太陽が眩しくてアラビア人を殺し、死刑判決を受けたのちも自分は幸福であると確信する主人公ムルソー。不条理をテーマにした名作。 | ギリシアの神話に寓して”不条理”の理論を追究した哲学的エッセイで、カミュの世界を支えている根本思想が展開されている。 | ペストに襲われ孤立した町の中で悪疫と戦う市民たちの姿を描いて、あらゆる人生の悪に立ち向うための連帯感の確立を追う代表作。 | 平凡な青年メルソーは、富裕な身体障害者の”時間は金で購われる”という主張に従い、彼を殺し金を奪う。『異邦人』誕生の秘密を解く作品。 |
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| Price | USD 3.80USD3.80 | USD 4.90USD4.90 | USD 4.90USD4.90 |
| 人間はいかにして「歴史を生きる」ことができるか──鋭く対立するサルトルとカミュの間にたたかわされた、存在の根本に迫る論争。 | 暗いオランダの風土を舞台に、過去という楽園から現在の孤独地獄に転落したクラマンスの懊悩を捉えた「転落」と「追放と王国」を併録。 | 突然の交通事故で世を去ったカミュ。事故現場には未完の自伝的小説が──。戦後最年少でノーベル文学賞を受賞した天才作家の遺作。 |
Product Details
- Publisher : 新潮社
- Publication date : July 2, 1963
- Edition : Renew
- Language : Japanese
- Print length : 192 pages
- ISBN-10 : 4102114017
- ISBN-13 : 978-4102114018
- Item Weight : 100 g
- Dimensions : 4.2 x 0.4 x 5.9 inches
- Amazon Bestseller: #2,773 in Japanese Books (See Top 100 in Japanese Books)
- #2 in French Literary Criticism & Theory
- #4 in French Literature (Japanese Books)
- #47 in Shincho Bunko
- Customer Reviews:
About the authors

Albert Camus (French: [albɛʁ kamy]; 7 November 1913 - 4 January 1960) was a French philosopher, author, and journalist. His views contributed to the rise of the philosophy known as absurdism. He wrote in his essay The Rebel that his whole life was devoted to opposing the philosophy of nihilism while still delving deeply into individual freedom. He won the Nobel Prize in Literature in 1957.
Camus did not consider himself to be an existentialist despite usually being classified as one, even in his lifetime. In a 1945 interview, Camus rejected any ideological associations: ""No, I am not an existentialist. Sartre and I are always surprised to see our names linked..."".
Camus was born in Algeria to a Pied-Noir family, and studied at the University of Algiers from which he graduated in 1936. In 1949, Camus founded the Group for International Liaisons to ""denounce two ideologies found in both the USSR and the USA"".
Bio from Wikipedia, the free encyclopedia. Photo by Photograph by United Press International [Public domain], via Wikimedia Commons.

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- 5 out of 5 stars
身体が震えた
Reviewed in Japan on July 13, 2026若いころに初めてこの本を読んだのだが、これほどの衝撃を受けた小説は後にも先にも本書しかない。最後にムルソーが司祭に対してキレてすべてをぶちまけるシーンを読みながら、自分の身体が震えたのを記憶している。
おそらく、主人公ムルソーに自分をどれだけ重ね合わせられるかがポイント。昔付き合っていた彼女に本書を勧めたことがあるが、「感情に欠ける主人公が気味悪い」と言って半分も読まずにやめてしまった。響かない人にはまったく意味不明の作品なのかも知れない。
一方で、本書が名作として多くの人に支持されている事実は、「世の中と若干ずれている自分の内なる感覚」に対して共感する人が世の中に実はたくさんいることを意味する。これは自分にとって、驚きであると同時に救いでもあった。
私たちは日々、「人生には意味がある」「努力は報われる」といった社会的に共有された物語について、本意ではないがデフォルメされた分かりやすい説明を他人にする。人間関係を潤滑にするためだ。そのたびに(人によっては)感じる違和感を、見事に表現した作品である。
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しょっぱ
Reviewed in Japan on February 25, 2026海でキスして「しょっぱい」って言ってるシーンで笑った。
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人生の不条理を問い、意味を超越した孤独と自由を描いた傑作。
Reviewed in Japan on November 1, 2024私がこの小説を初めて読んだのは17歳だった。
その内的衝撃は凄まじく、読後直後の放心と倦怠、私の中の既存価値の転覆、そして自己内に芽生える哲学と思想という発芽を感じたのだ。
本書は、人間存在の根源に迫る「不条理」の思想を透徹な筆致で浮き彫りにした作品である。
ムルソ**ーは従来の道徳や宗教の価値観をことごとく拒み、ただ世界を無垢な眼差しで眺める「異邦人」**として、あらゆる規範の外側を生きている。
人々の歓びも悲しみもすべて、彼にとっては海の波の音のように沖の彼方へ過ぎ去るものであり、その冷淡さこそが彼をこの世界の本質に近づけているのかもしれぬ。
殊に、法廷でムルソーが母親の死に涙を流さなかった点を殊更に咎められる様子は、現実において社会がいかに規範や慣習という無意味な枷に縛られているかを象徴している。
ここで作者は、社会がいかに人間を他者の眼差しに適応させようとするかを辛辣に描き出しているのだ。
ムルソーの無関心や己の感情に忠実であることが、いかにして社会に疎まれるのかを通じて、作者は「異邦人」であることの孤独、さらにそれに内包される真の自由を読者に見せつける。
そして、何よりも圧倒的なのはこの作品が作者の「不条理」への哲学を具現化している点である。
ムルソーは人間の生に意味を求めることの無意味さを痛感し、ただ目の前の現実に従う。
**彼は世界が自らに与える意味を拒否することにより、真の意味での自由を獲得している。**
死刑を宣告された瞬間にも動じず、死そのものに意味を見出さずに歩む姿は不条理と対峙しつつも恐怖もなくその中を往く「英雄」のようだ。
総じて『異邦人』は、ただ生きることの無意味を受け入れた者のみが抱く強靭な美しさ、そして無垢の美学が染み渡る作品である。
この物語を通じて作者は**社会の常識や価値観の外側に立ち、己の存在の真実に忠実に生きる**ことの力強さを私たちに突きつける。
私は本書から多大な影響を受け、カミュの盟友でありライバルでもあったジャン=ポール・サルトルをはじめ、西洋哲学の世界へと招かれたのである。
そして、私はこの小説を実験的に各年代に応じて読むという試みをしてきた。
その物語は年齢とともに異なる面を見せ、読む者の魂に深く入り込む。
この作品の奥深い不条理もまた、人生の岐路に応じてさまざまな姿を現すのである。
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好む好まずとに関わらず
Reviewed in Japan on July 21, 2026Aujourd'hui, maman est morte. Ou peut-être hier, je ne sais pas.何十年かぶりに読みかえす。渡辺淳一、白石一文がつよい影響を受けたのだという。ふたりの作品をまともに読んだことがないため、どの程度の影響であるものか分からず、また本著自体二度目であるため判断のつけようのなく、単なるゴシップ、雑学でしかないが。再読してみて、阿刀田高の解釈が呑み込みやすいのだろうなと思った。阿刀田高によると、本著は母を亡くした喪失感を描いたものなのだという。ショック状態の、どこか非現実的な、朦朧としたものを描いたものなのだと。たしかにそうかもしれない。ハードボイルド小説のように、一人称で内面描写がほとんどなく、端から見たときにはだいぶ異なるのだろうと思った。似た感じでは太宰治の『人間失格』があるのではないか、と思う。あれは賎しい、嫌らしい自己告白を綿々としてゆくが、実はそうではないと最後に他者の言で明かされる。本著ではそういう、落ちというのか解決というのかは、ないわけだが。それはまた書き手の立場だとか性格の違いもありそうだが。太宰治のは、ほぼ私小説であり(内面的なものでは)、太宰治自身が偽悪者なだけで、本当はお人好しで善人だと見なされたいという欲望、渇望があるのだろうと、私は見ている。本著は、書き手と登場人物とはくっきり別れてある、と私は見ている。それにしても、裁判というものをよく知らないし、況してや異国の、かつひと昔のものであるからなおさら判断のつけようがないわけだが、裁判のありようは実際にこんなふうであるのか、気になりはした。文学的な読み方から逸れるのだろうが。およそ事件とは関わりのないことをつついて判決へと至る。魂を覗きこみ、良し悪しを探る議論。判事は主人公ムルソーを「精神的に母を殺害した男」と断じるのだ。通夜だとか葬式で冷淡だったとか、翌日恋人と会っていた、だとかを取りあげ。まったく意味がわからない。仮にその通りだとして、殺人との因果関係の証明にはならないだろう。印象操作でしかないのではないか。と、こういう感想はあまりに無粋で、文学的ではないのだろう。語り合う形式として、裁判というものがある、文学上の仕組み、設定、舞台のひとつ、ということなのだろう。私がこの度、思ったのは、判事から断じられた「精神的に母を殺害した男」とムルソー自体が思いこんでいて、母の死に朦朧としているなか、くきやかでなく、くきやかでない分つよく根深い自責の念に覆われていた、それを描いた話なのではないか、と。正直、おもしろくはない。読みかえすことなく来た理由がわかるような気がされる。初読みしたとき、どういう印象をうけたかさっぱり思いだせないが、それだけ濃いものは受けとらなかった、ということだろう。この度もまた。著者の他の著作を読んでみよう、という気にさらさらならないし。合う合わないがある、ということなのだろうと思われる。ノーベル文学賞を受賞し、一時ブームとなり、いまも読まれているらしく、だからといって万人の心を掴むものではないことを知れたことは、私にとって興味深く、おもしろかった。好まないだとか、おもしろくない、意味がわからない、と他者との違いに気づけることもまた、いと、をかしではないか。
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論文作成で購入しました。引っ越しの時に紛失してしまい、助かりました。
Reviewed in Japan on June 17, 2025論文作成で購入しました。引っ越しの時に紛失してしまい、助かりました。
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人間生活の難しさ
Reviewed in Japan on August 4, 2026ムルソーは、たしかに世間が考える”通常の論理”は持ち合わせていなさそうだ。
あらゆることに執着をもたず、不都合があってもすぐに慣れると考え、見えない未来を考えすぎることなく、目の前の瞬間にベストと思える選択をする。感情に左右されることなく、他者から面倒な選択を迫られると、どちらでもいい、と答える。どちらでもいいというのは、どちらを選択しても人間いずれ死ぬという真理に対して忠実であるからだと感じた。
アラビア人を殺害したのはムルソーが起こした不条理行為だが、全体が無意識に期待するリアクションを取らないムルソーに対する一方的な裁き、司祭の揺るぎない信仰のおしつけも不条理だ。この本が描かれたのは戦時下で現在とは時代背景が異なるし、最近では多様性もだいぶ許容されるようになったと思うが、自分の判断基準で物事を解釈する人間の本質は変わっていない。社会生活のために共通した価値観は求められるが、多数が正義とは限らない。
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殺人をしても、どこか他人事というか、ちょっと主人公が何を考えているのかがわからなかった。モヤモヤする作品。
Reviewed in Japan on May 16, 2023* 最後に死刑で終わるというのは、よくあるパターンなのかなと思った。
* 『赤と黒』も、自称優秀な青年が最後死刑で終わる。
* 殺人をしても、どこか他人事というか、ちょっと主人公が何を考えているのかがわからなかった。
* モヤモヤする作品。
* 母が死んでから、人格が崩壊?過去に生きている感じ?
* 死刑を告げられても、絶望する訳でもなく、神に助けを求める訳でもない。
* それ以降、自分の心臓が止まることが信じられないとは言うものの、生に対する執着などがある訳でもない。
* 何か大事なものが無くなっている感じがした。
* 最後に自分が死刑になる時に、聴衆が憎悪を示すことが望みという、最後の文章が共感できなかった。
* 歪んでいると感じた。
* そこに自分の生を見つけようとすることがわからない。
* 母が死んでから、悲しくないと嘘吹き、空虚なまま殺人まで起こす。
* しかし、自分の時間は母が死んでいるところで止まっており、それ以降は何をしても空虚なまま進んでいく。
* 殺人しても、裁判にかけられても、死刑を告げられても、どこかに自分じゃない自分がいて、目的もなく、訳もなく、時間が過ぎて行く。
* 世の中の不条理を説いている。
* キリスト教や実存主義、共産主義など、世の中の思想を全て否定している。
* その人物こそ、異邦人である。
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主人公みたいに、自分だけ浮いてしもてる感覚が実存哲学やと思う
Reviewed in Japan on March 25, 2026カミュの『異邦人』いうたら、ただの古い名作やと思ってたけど、実際最後まで読んでみたら大間違いやった。今のうちらが抱えとる、自分だけ浮いてしもてる感覚のホンマのとこを、鏡みたいに映し出しよる、すっごい本なんやと思ったわ。
物語の肝は、タイトルの異邦人っちゅう言葉の捉え直しにある。主人公のムルソーは、単なる外国人やない。うちらが当たり前やと思とる世の中の決まりとか、いろんなお作法から完全にハブられてしもた、いわば別の場所から来た「よそもん」なんや。
あと、ムルソーは一言で言うたら嘘をつくんを嫌がる男やな。ここで言う嘘は、世間が求めてくる感情——例えば親が死んだら泣かなあかんみたいな、決まりきったフリをすることも含まれとる。ムルソーは、自分の身体が感じるほんまもんの感覚にだけ正直で、世間向けのフリを一切せえへん。そのあまりにも魂をさらけ出した真っ直ぐさが、周りから見たら気色悪い、変わった奴っちゃって映ってしもて、結局世の中から追い出された「よそもん」に仕立て上げられていくいうわけやねん。
ムルソーの存在感っちゅうのは、石ころや風、海みたいに、嘘をつくことができひん自然のもんに近い。人間の勝手な理屈やら道徳やなくて、自然の決まり、つまり体の感覚に根ざして生きとるんやな。せやから、自分を正当化するための言い訳も一切持ってへん。この自分を弁護しようとせえへん態度こそが、世の中にとっては一番ヤバいもんになってしもて、ムルソーを死刑に追い込むほんまの理由になったんやと思う。
このムルソーの孤立、実はうちらにとっても他人事やあらへんで。今の世の中は、いろんな決まりごとやらが支配しとる。うちらが、世間が求めてくる特定のお作法にうまく合わせられへんとき、みんなの中におっても、ぼっちになってしまうんやな。同じ場所におってもなんか言葉が噛み合わへん、その瞬間にうちらは「よそもん」になる。世の中が決めた「まとも」っちゅう基準は、時として暴力みたいに働いて、枠からはみ出した奴をガキやとかおかしいって言うてハジきよる。ムルソーが人殺しそのものより、おかんの葬式で泣かんかったことを理由にお裁きを受けるんは、現代人がみんなのルールから外れたとき、どんなに簡単にはじかれてしまうんかってことを突きつけてるんやと思う。
一部と二部に分けられた構成も、うちらがどっちを選ぶかっていう二つの生き方を鮮やかに見せとる。前半では、なんの責任感もなくどっちでもええわって口にして、その場しのぎの楽しみに浸る軽い生き方が描かれとる。せやけど、監獄っちゅう逃げ場のない、えげつない状況にぶち当たる後半になって、ムルソーは初めて自分のこれまでとこれからを振り返って、生きたい!っちゅう切実な願いを自覚するんやな。
せやから、うちらが自分はよそもんやって感じる、自分だけ浮いてしもてる感覚は、皮肉なことに、うちらがほんまに生きてるってことを自覚するためのはじまりになるんや。うちらは、ただ周りに合わせて流されるだけの「よそもん」で終わるんか、それとも悲劇的な運命に耐え抜いて、自分の真実を守り抜く「ほんまもん」の生き方を選ぶんか。カミュはムルソーの最期を通して、その究極の選び方を現代に生きるうちらにも、問いかけてるんやと思うねん。
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